2022年9月11日

アウェイ浦和戦

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担当:大重正人

今日は、レイソルにとって2年7ヶ月ぶりの声出し応援試合でした。埼スタのビジター自由席、50%入場とは思えないほどに埋め尽くされた黄色、そしてこの日を待ちに待っていた1000人近いサポーターの爆発的な歌声が選手入場から試合終了の後まで、選手たちを後押しし続けてくださいました。アッパーの指定席までびっしり埋め尽くして応援していただいた皆様、ありがとうございました。

結果は1-4、なかなかボールを保持できず、リードを広げられていく、内容的にも大変厳しい試合でした。レッズの巧みなボール回しに対し、前線からプレスをかけて高い位置でボールを奪い取ろうという積極的な狙いをもち、またドウグラス&細谷の2トップで、攻撃時にも相手の2センターバックと同数の局面で攻撃を仕掛けられたらということもあったと思います。

ただ立ち上がりからほとんどボールを握れず、相手がボールを保持して攻め込んでくるという時間が続きました。椎橋選手は「球際の攻防で勝てず、足元がうまい浦和の選手たちを自分たちが潰しきれなかった。自分の1ボランチの脇のスペースを使われていた」と、2点とも相手のセンターバックからの縦パスが中盤に入り、そこからスルーパスを通されるというパターンでの失点でした。

「飲水タイム明けはだいぶ前からプレッシャーに行けて、浦和の選手が苦し紛れにクリアするようになっていた。それを立ち上がりからやれれば、試合の内容も変わったかもしれません」。細谷選手がトップから2列目の左に落ちて、2列目を4人のラインに変えてからは少しゲームを落ち着かせることができたように見えました。

ハーフタイムにはネルシーニョ監督から「もっと勇気を持って、前に潰しに出て行け」と激しい檄がありました。武藤選手と小屋松選手が入り、前に前にという勢いが出て、徐々に流れを引き寄せかけていましたが、そこでセットプレーを防げず3点目の失点。その後も加藤選手、北爪選手が投入され、何とか反撃を試み、最後の最後に細谷選手が今季8ゴール目で一矢を報いました。ただスコアだけでなく、内容も完敗を認めざるを得ない試合になってしまいました。

後半途中から流れを変えようと懸命にゴール前にパスを送る加藤選手の姿がありました。「自分が試合に入った時は0-3の状況で、なんとかして1点ずつ返していこうという気持ちを持って健吾さんとも自分たちの狙いを確認し合ってピッチに入った。自分がシュートを打ったり、1〜2回チャンスメイクできたという点はポジティブに捉えたい。ただ、前に急ぎすぎてしまった場面が何度かあったのは反省しているし、そこの使い分けや判断をもっと磨いていきたい」

そして、タクトにとっては、プロになって初めてのサポーターの応援歌を受けての試合でした。でも初めてではない、小学校の時から聞き慣れた歌もありました。「小学生の頃からあの声援を受けたいと思ってずっとサッカーをやってきた。実際にピッチで生でその声援を聞いて、やっぱりレイソルの応援が好きだと思ったし、あの声援の前で勝利を届けられなかったことが本当に悔しいです。試合後、ブーイングの後に応援歌を歌っていただいたのは、サポーターも一緒に戦ってくれているという気持ちを自分たちも受け止めたし、その上で次はホームで勝利を届けたいです」。

次節は、川崎フロンターレ戦です。この日、最高潮を迎えていた広島に4-0と圧勝。更なる強敵を迎えます。今日のような戦いでは勝利は当然厳しいでしょう。今日足らなかったこと、技術面、精神面、全てを見直して、このホーム日立台でサポーターの皆さんに「これからもレイソルを応援したい」と感じていただけるような戦いを見せてほしいと思います。