浦和戦
担当:大重正人
DAZNコメンタリーのお二人もおっしゃっていましたが、前半の試合は今季で一番良かったと思います。ビルドアップ、縦へのスピード、フィニッシュ、攻守の切り替え、球際。監督が求める要素や組み立てた戦術を選手それぞれが懸命に果たしていましたし、チーム全員が同じ意識と方向性を持って戦えていたと思います。ただ、前半終了間際の失点。相手のスコルジャ監督も「あれがすべてだったと思う」と会見で話されたように、結果的にも試合を決める得点と失点になりました。
相手ゴールに迫るシーンもありましたし、選手たちの戦う姿勢や頑張りが見えていたものの、ここ20試合に迫ろうかという未勝利の現状を示してしまうことになってしまいました。繰り返しですが、ピッチの選手たちは力の限り出して戦っていたと思います。ただ立ち上がりから100%以上、120%の力を出していたからこそ、0-0の拮抗した状況を作り出せていたのかとも想像してしまいます。後半になり、レッズがレイソルの守備陣を動かしながら前進し、またレイソルよりも早くフレッシュな選手を投入して、試合のテンポを上げていたのとは対照的に、レイソルは前半からの戦いで消耗し、力尽きてしまったような後半の2失点でした。
選手たちの悔しい思い、苦しい思いが伝わってくる試合後のミックスゾーンのコメントがありました。でも彼らは言い訳せず、自分たちの力の足りなさを受け入れて、それでも次の試合に向けて進もうとしています。15年以上、レイソルに身をおかせてもらっていますが、最も屈辱的な試合後でした。サポーターの皆さんにもひどく屈辱的な思いをさせてしまったと思います。本当に申し訳ありません。今日も最後まで選手たちを後押しいただき、リスペクトをもって、応援ルールもお守りいただきながら、いろんな思いを堪えて、本当に辛抱していただいたことと思います。監督にも選手にもチームにも、今日レイソルに関わる人が味わった悔しい思いを晴らしてほしいと思います。