ルヴァンアウェイ新潟戦
担当:梶山由珠
ルヴァンカップ3戦目、レイソルは浦和戦から10人の選手を入れ替えたスタメンで臨みました。週末にリーグ鹿島戦を控えていることもありますが、この悪い流れを断ち切るためにも、フレッシュな選手を多く起用したという意図があったと思います。しかし、その狙いとは裏腹の試合内容、結果となってしまいました。
開始早々の6分、出鼻をくじかれる先制点を許すと、さらにその10分後には追加点。立て続けに2失点、どちらもあまりにも呆気なく、簡単にやらせてしまった痛い失点でした。
この日キャプテンマークを巻いた川口選手。「相手がうまくビルドアップしてくるので、前から行かずブロックを敷いて奪ったところからカウンターに行く狙いでしたが、失点してそのプランがうまく行かなくなったし、リトリートしてからのボールの奪いどころが明確にならず、難しい試合になってしまいました」。そう前半の内容を振り返ったように、早々に2点ビハインドを負ったことで、ゲームプランが崩れてしまいました。
まずは1点を返したいレイソルは最前線の細谷選手、山田選手から守備のスイッチを入れようと懸命に前からボールを奪いに行きますが、チーム全体として連動できず、相手に後手を踏みます。前半のレイソルのシュートは、細谷選手が一人でカウンターを仕掛けて無理やりシュートまで持ち込んだ1本のみ。終始新潟にゲームを支配され、奪ってもまたすぐに奪い返されてはボールを保持される展開の繰り返し。ただただ時間だけが過ぎていく45分間でした。
後半から戸嶋、仙頭、サヴィオ、フロートの4選手を投入。選手を入れ替えたことで息を吹き返したレイソルは、前からのプレッシャーで相手のミスを誘いながら、チャンスの機会を伺います。前半と比べて、ゴール前まで侵入して決定機を作るという場面は増えましたが、ゴールには結びつかず。結果的に前半の2失点が重くのし掛かり、最後まで巻き返すことはできませんでした。
後半から中盤の一角に入った戸嶋選手。新潟からレイソルへ移籍後、初の古巣戦ともあって気合も十分だったと思います。戸嶋選手らしい全力でボールを奪いに行く姿勢、気持ちがプレーにも現れていましたが、結果が伴わず、試合後のミックスゾーンでは悔しさを滲ませました。
「今の結果には責任を感じていますし、満足できるような良い部分を出せていないので、そこは個人的にも力不足だと感じます。ただ最低限、今日のような戦うところであったり、なんとか声を掛けて、相手の狙いを早く感じてやらせないようにできれば、どんどん良くなっていくと思います」。次の試合まで準備期間が短い中で、苦しみながらも次戦を見据えて、すでに前を向いています。
平日にもかかわらず、勝利を信じて新潟まで駆けつけてくださったサポーターの皆さん、テレビの前で応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
現地では叱咤激励ありながらも、試合終了のホイッスルが鳴るまで、90分間選手たちを鼓舞する声援を送り続けてくださっていました。その声援に応える内容、結果を、一日も早く届けたいです。試合後に浴びた批判や悲痛の声をしっかりと受け止めながら、4日後に迫るリーグ戦に向けて、気持ちを入れ替えて臨みたいと思います。