2023年5月 7日

アウェイ新潟戦

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

前日から強い雨が降りしきる新潟でした。気温も低く、選手たちにとっては、サポーターの皆さんにとっても非常に大変なコンディション。その中でも、ビッグスワンの屋根に反響する両軍の応援歌が鳴り響き、また両チームが最後まで戦い合う激しい試合でした。レイソルにもチャンスはあっただけに、勝ち点3を奪って順位を逆転したかったという残念な思いもあります。ただ、チャンスの回数は新潟の方が多くありましたし、1ポイントを獲れたことは最低限の成果とも言えます。

立ち上がりから相次いだピンチ、ここを凌げたのが大きかったですし、GK松本選手の好守が試合を壊さず進められた要因でした。「敬太さん(井上GKコーチ)と、中3日でフィールドの選手は疲労もあるだろうし、相手は前の試合でターンオーバーしている、立ち上がり気をつけていこう。そんな話をして試合に入りました」。キックオフから、雨の影響もあってか目測を誤ったり、パスが通らなかったり、ミスが続いて、ショートカウンターを立て続けに受けたものの、マツケンのビッグセーブがチームを救いました。

「今日は、単純にシュートが少なくて抑えられたのではなく、最後の部分で自分がしっかりシュートを止めた上でゼロに抑えられている。プロに入った時や学生時代に比べると、自分のシュートストップの能力自体はより良いものになっているのかなというのは、今試合の中で実感できています」という言葉通りのプレーでした。試合を重ねるごとに自信もつけているでしょうし、その自信が最終ラインにも落ち着きや安心感をもたらしているはずです。たとえミスが起きても、味方がカバーしてゼロに抑える。奪われたらすぐに切り替えて戻る。球際で怯まない。今日は相手に助けられた部分もありますが、今のレイソルには、呆気なく立て続けに失点するようなケースが減り、それが勝ち点をもたらしています。

相手に主導権を握られていたところ、特に中盤3枚への対応を明確にすべく、後半から戸嶋選手を中央に移し、高嶺選手と椎橋選手でマークを強めました。相手のペースダウンもあったでしょうか、少しずつボールを保持する時間も長くなり、細谷選手やサヴィオ選手が右サイドでボールを引き出し、そこを起点に攻め込んでいきます。ただ効果的なラストパスが届かず、決定機には至りません。今日は守備のところで辛抱強く耐えたものの、攻撃面で及ばなかった。古賀キャプテンが「敵陣でボールを動かしながらどうやってゴール前までボールを持っていくかが課題」と自覚するように、そこで改善や違いを出せるようにならないと、勝利、勝ち点3は得られません。鳥栖、京都、湘南、新潟と順位の近い相手に負けなかったことは今後の戦いにおいても意味があると思いますが、やはり来週の横浜FCとの一戦は絶対に勝ち点3を取らなければいけない試合です。来週のトレーニングから日々意味あるものにして、最良の結果を得なければいけません。