2023年6月 3日

札幌戦

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担当:大重正人

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今季リーグ随一の得点力を誇るコンサドーレ相手に、互角に近い激しい撃ち合いでした。一方で、1本でも防げていたらという5失点。GK松本選手のブラインドになったり、弾ききれなかったり。彼のセーブ範囲に飛んできたシュートもあったので、今のマツケンならば、と思ってしまった場面もありました。ただ、これから自分自身でしっかり反芻していることと思います。

一つ思うのは、札幌の選手の思い切りの良さでした。ゴールへ向かうスピードや迷いのなさ、掛ける人数の多さ。立ち上がりから見せた果敢な攻撃精神はデータ通りでした。今日のゴールを合わせて、今季札幌が立ち上がり15分間で奪った得点は11点目。続く鹿島とマリノスが5点ですから、驚異的な数字です。シュートは思い切り足を振っていました。逆に言えば、レイソルが振らせてしまっていた。「寄せろ」というのは口で言うよりももっともっと難しく、そして勇気も必要なのだと思いますが、今日のような密集からの失点を防ぐためにも、浮き彫りになったポイントでした。

ただ、札幌はリードを守り切るようなサッカーではなく、2点3点とゴールを狙ってくるチームです。そのスタイルゆえに、付けこむチャンスもあり、今日のレイソルはことごとく決定機をしとめました。戸嶋選手の難易度が非常に高かったボレー、セットプレーをクリアしての小屋松選手の独走ゴール、片山選手のナイスカットからショートカウンターを完結させた細谷選手、ようやく生まれたCKからのゴール、アディショナルタイムの土壇場でねじ込んだ武藤選手の勝負強さ。レイソルの選手たちがそれぞれ異なる形で4点を奪いました。レイソルが4点以上を獲ったのは去年5月、やはり札幌戦でした。

3度のビハインドを追いつく。今日の選手はゴールへの気持ちと闘志を最後まで出し続けました。古巣相手の高嶺選手には、これまで味わったことのない強烈なブーイングと、それをかき消すようなレイソルサポからのコールがありました。その中で守備に攻撃に、自分の決断や存在を証明せねばという強い気持ちが感じられました。そうして迎えたアディショナルタイムで追い付いたからこそ、最低でも1ポイントを獲れるように試合を終わらせなければいけませんでした。いまのチーム状況、残り時間、勝ちたい気持ちとの狭間で難しい状況ではありましたが、勝点獲得のためにチームとしてこだわり、見直さなければならない、本当にもったいない最後の失点でした。

ここから連戦です。来る水曜日には天皇杯2回戦、山梨学院大のセカンドチーム、PEGASUSとの対戦です。今日の良かった点、反省すべき点を改善し、必ず勝利しなければなりません。今日のような苦しい試合でも最後の最後まで力強い応援をしていただいたサポーターの皆さんに何とか勝利を届けなければなりません。