新潟戦
担当:大重正人
勝利という結果が第一ですから、引き分けに終わったことを悔しがったり反省したりする必要は当然です。ただ、この前のリーグ戦2試合、残りわずかの時間で4ポイントを失ったことを反省し、最後まで粘り強く戦えたこと、引き分けによる1ポイントを得られたこと、無失点で守り切れたこと。0より1。順位も変わりました。いまはその時々にできる最適の戦いを続けていくことで、少しずつ積み上げていくことが今のレイソルに一番求められることです。最低限ではありますが、今日の成果を大切にしたいと考えます。
新潟とは今季4度目の対戦。相手のポジショニング、パスワーク、攻撃性。いろんな想定をしてきた中でしたが、ボールを奪うということは今日も難しいタスクでした。スペースをあけてでも奪いに行くのか、自分の背中のスペースを消すポジションを守るのか。戸嶋選手は「もう少し前から行きたかったが、結果的にBプランの形になってしまった」と、前半は相手の攻撃を受ける時間が長くなり、なかなかボールを奪えませんでした。それでも深い位置へ侵入されるケースはそれほどありませんでしたし、ゲームを壊すことなく戦えたことで後半にチャンスをつなぎました。
「前半、守れてはいたけど、もっと強く相手に行くこと。あともっと自信を持ってボールを動かしていこう」。井原監督は後半にむけてこう選手たちを送り出しました。レイソルが先に交代のカードを切り、川口選手、仙頭選手、武藤選手、そしてドウグラス選手とゴールへ迫りました。ボランチの高嶺選手、椎橋選手からワイドに開いた川口選手、サヴィオ選手へ展開。ボールを大きく動かしながら、相手を押し込みました。前半のシュート1本に対し、後半はシュート8本を放ちました。76分の武藤選手の左足シュート、そして87分川口選手かドウグラス選手への折り返し、93分に川口選手の折り返しに武藤選手がダイレクトシュート。この3つのビッグチャンス、1本でも決まっていれば。。。とくに87分のシーンは椎橋選手の裏をとる見事なダイレクトパスで完全に相手を崩し、ドグが押し込んだ!と思えたこれ以上ない好機でした。
後半戦、残り17試合。刻一刻で猶予がある状況とは言えませんが、一方で焦りに駆られるほどに残りわずかではありません。今日のようなチャンスメイクや無失点につながったハードワークや体を張った守備など、今後につなげていける積み重ねもあります。来週土曜はアウェイでのFC東京戦です。今日も気持ちのこもった後押し、タイムアップ最後まで続いた応援の歌声、ありがとうございました。来週もまたよろしくお願いいたします。