2023年8月27日

広島戦

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担当:大重正人

今日もレイソルは組織的に献身的に、90分最後まで戦い、持てる力を出し切ったと感じられる試合でした。0-0のスコアレスドロー、もちろん1点が遠く勝てなかったことは悔しく残念ですが、サンフレッチェの多彩なアタッカーを敵に回してのレイソルのディフェンスは粘り強く戦えていました。また相手の3バックの強さと安定感は実力通りで、GKの大迫選手も日本代表にふさわしいプレーを見せていました。細谷選手、山田康太選手、サヴィオ選手を中心にゴールに迫るシーンもありましたが、今日は相手の守備の堅さが一枚上手でした。今日は1ポイントを積み重ねたこと、終盤のピンチで決壊しなかったこと、最後まで無失点に抑えたことを前向きにとらえたいと思います。

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選手一人だけの力でチームの結果が得られるわけではありませんが、でも犬飼智也選手がレイソルの守備陣にもたらしている強さや安定感、周りを引っ張るリーダーシップは今のレイソルに欠かせないものです。「最後のところやシュートブロックを後ろの選手だけではなくて全員が集中力を持ってやっていたので、それが失点ゼロにつながったかなと思う」。後ろから支える松本選手は「ワンくんはリーダーシップがあるし、DFラインや僕にも日々話をしてくれて、(チームの守り方として)はっきりした部分が出てきた。太陽のパフォーマンスも上がっているように後ろから見てて感じます。ワンくん個人の能力と、それに付随する周りの相乗効果で良い循環ができている」と大きな信頼を寄せます。

前半終了間際のスライディングでカバーしたシーンも、長年の経験から感じ取った「読み」の的確さがあったうえでの好プレーでした。「2人スライディングして、マツケンはニアに立っていたので、ボールが抜けてきて、もし点が入るならあそこだろうなと思っての守備だった。そこも全員が体を投げ出したからこそ限定して自分が守れたと思うし、全員でハードワークした結果の勝ち点1だと思うので、次につながる戦いができたと思う」。この4バックとダブルボランチ、サイドハーフ、そして山田選手と細谷選手の前線まで、守備でのハードワークと共通意識があってのクリーンシートだったと思います。

後半に入り、井原監督が最初に切った交代のカードは、山田雄士選手でした。今週、急遽栃木から帰還し、久々のレイソルでのプレー、日立台への凱旋でした。「帰ってきたなという気持ちと、やってやろうという気持ちで、すごく楽しみな気持ちでピッチに立ちました」。テンポよくボールを動かしたり、細かなボールダッチで局面を打開したり、狭いエリアで縦パスを引き出し見事なターンで前進したり。彼らしいプレーは、J1の強豪サンフレッチェの守備陣相手にも十分通用していました。膠着することが多かった後半の攻撃面においてリズムと勢いを出していましたし、小屋松選手、仙頭選手と揃ったときの攻撃にはまた新たな可能性が見えてきそうです。

「広島とは天皇杯で勝ちましたし、J1勢と試合をすることもあったので強度自体はそれほどJ2と変わらないと感じていました。栃木でやっていたことを臆することなく出せたかなと思います。合流して時間は短かったですが、レイソルの試合はよく見ていましたし、映像でみんなの特徴は頭に入れて臨みました。ゴールやアシストのところにこだわってやっていきたいです」

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4日後の水曜は天皇杯準々決勝の名古屋戦、中2日で土曜はマリノス戦を、厳しい状況、強敵との試合が続きます。引き続きの選手たちへの後押しをどうぞよろしくお願いいたします。今日も日立台らしい熱く黄色に染まった応援をありがとうございました!