2023年11月11日

アウェイ鹿島戦

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担当:梶山由珠

アントラーズの圧力を受け、耐える時間が続いていた矢先の後半32分、カウンターから細谷選手のゴールが決まって大きな先制点を奪いました。残り15分と少し。このまま粘り強く戦い抜ければ大丈夫、と信じて見守っていました。しかしその10分後、競り合いのなかで犬飼選手がハンドを取られてPKから失点。少しアンラッキーではありましたが、終了間際の立て続けのセットプレーでも勝ち越しゴールは生まれず、惜しくもドローという結果に終わりました。

試合後のミックスゾーンでは反省の言葉も当然ありましたが、試合内容については「90分通して粘り強い守備はできていた(松本選手)」「みんなの気持ちが出て、 アグレッシブに守備からカウンターという形を出せたり、ボールも跳ね返せていた(山田雄士選手)」「力のあるチームを相手にアウェイで堂々と自分たちのプレーはできていたし、みんなネガティブな感情はないと思う(山田康太選手)」といった前向きな声もたくさん聞けました。苦しい時間帯に自分たちから崩れることなく先制できたこと、最低限の勝ち点は積み上げられたこと、決して悲観するようなゲームではなかったと思います。

今日は前半からカウンターから何度もチャンスを作り出せていました。ボックス内まで侵入する場面、シュートで終わるシーンも多くありましたが「自分やサヴィオの最後の部分のクオリティがもう少しあれば、もっといい形は増えていた」と康太も述べていた通り、最後のところで精度を欠いてしまった悔やまれる前半でした。

しかしそのクオリティは、後半のここぞの場面で発揮されました。サヴィオ選手が自陣でボールを奪うとその勢いのままロングカウンターを発動。細谷選手とのコンビネーションであっという間にゴールへ迫り、最後は相手の股下を抜くサヴィオの素晴らしいアシストから、マオが相手に抑えられながらもゴールへの執念を見せました。苦しかった時間帯での大きな先制点。2人だけでカウンターを完結させた、見事なゴールでした。

今日は試合を通して、相手に崩されるようなシーンはほとんどなかったように思います。全員が身体を張った守備で、粘り強く守れていました。ただ一方で、マツケンのあのセーブがなければ、というピンチの場面があったのも事実です。
ドローという結果は妥当とも思いますが、勝つためには何が足りなかったのかと考えた時に、試合後の犬飼選手の言葉が刺さりました。

「今日も鹿島の選手に言われましたが、対戦したチームの選手から『レイソル強かった』と言われます。やっぱり際の強さや勝負強さがまだ足らないんだと思うし、だからこそこの順位に陥ってしまっている」と。

「際の強さ」「勝負強さ」を身に付けることは決して簡単なことではありませんが、残り2試合ではその真価が問われます。「強い」と言われるチームから「勝負強い」と言われるチームになるために、まずは自分たちの現状としっかり向き合い、受け止め、これを乗り越える力を身に付けなければいけません。

今日横浜FCと湘南が勝利したことで、順位は変わりませんが勝ち点差は縮まり、残留争いはさらに大混戦となりました。ただ、レイソルにはまだ自力で残留を決められる道が残されています。「次ホームで勝ち切って残留を決めたい」という選手たちの言葉を信じたいと思います。
今日も1600名ものレイソルサポーターが詰めかけてくださいました。GKアップから素晴らしい声量と迫力で、ピッチにいて鳥肌が立つほどその声は届いていました。次節11/25鳥栖戦はホーム最終戦、変わらぬ声援で選手を後押しいただければ幸いです。本日もありがとうございました。

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