明日はファイナル
担当:大重正人
ついに明日、天皇杯の決勝戦を迎えます。11時開場、14時からキックオフ、聖地国立競技場で川崎フロンターレと対峙します。スタジアムではすでに前日の待機列整理で多くのサポーターが集まっているという情報がSNSから伝わってきています。試合前日からありがとうございます。
火曜日のメディア公開練習、今日の井原監督のオンライン取材には、やはり決勝戦を前にしていつもの3倍近いメディアの方にお集まりいただきました。広報の立場からもファイナルを戦うという重責や緊張感が高まっています。監督にもたいへん多くの質問が寄せられました。
今週は、今年のチームにとって最後の1週間のトレーニングになりました。ファイナルに向けて準備でるという幸せをかみしめているかのように、活気あふれる選手たちの姿がありました。井原監督は今週の最初にこんな言葉を送りました。「苦しいシーズンを過ごしてきた中で、みんなが我慢しながら、バラバラにならずに、チームの勝利のためにしっかり努力してきてくれた。その結果J1残留と、最後にこういうファイナルという舞台が残っているっていうのは、もうみんなが頑張ってきた、その証だと思います。こんな舞台に立てるチャンスはサッカー選手として何度あるか。悔いのないように戦って、このチャンスをものにしよう。最後、シーズン笑って終われるように、みんなでチャンピオンになろうと」。
この天皇杯はリーグ戦レギュラーシーズンの合間を縫って勝ち抜いてきました。リーグ戦とは異なるメンバーの頑張りや活躍なくして、明日の舞台はありませんでした。井原監督は「天皇杯はチーム全員で戦ってきたし、2回戦から含めてほぼ全員が関わってきている大会。ケガや大会の規定で最終的にファイナルのメンバーに入れない選手もいますが、そこはもう誰が出ても総力戦。ピッチに立つ選手がしっかりと積み上げてきたものを出し、出られない選手たちの分も頑張ってくれると思います」。今年の選手たちはもちろん、これまでの柏レイソルの歴史に名を刻んできた人たちの思いも背負っての決勝です。紡いできた思いを「柏から世界へ」の応援歌に乗せたスライドムービーにしました。
天皇杯で味わった悔しさも
— 柏レイソルOFFICIAL☀ (@REYSOL_Official) December 6, 2023
天皇杯で掴んだ喜びも
すべてを柏レイソルの力にして
もう一度天皇杯の頂へ
12月9日、国立で!#柏レイソル #天皇杯 #柏から世界へ pic.twitter.com/dC6xogKM2b
さきほどお知らせしましたが、真家選手が先日のトレーニングで左膝を大きく負傷しました。2回戦の山梨学院ペガサス戦はハットトリック、2-0で勝利した3回戦の徳島ヴォルティス戦は全ゴールを。ここまでの5得点で天皇杯のスコアリングリーダーです。その後はなかなか試合に絡めない状況ではありましたが、ヒデも今年レイソルのために戦ってきてくれた一員です。ヒデも味方の勝利を信じてくれています。彼が復帰するその試合を、天皇杯優勝スリーブと5つ目の星をつけたユニフォームで迎えたいです。
そしてレイソルサポーターの皆さんのためにも。井原監督は「今シーズンは本当になかなか勝てず、苦しい中でもずっと応援してくれたサポーターのためにも勝とうという思いが、自分やメンバーにはある。そして最後まで後押ししてくれたサポーター、チームスタッフ、関係者の皆さんには、自分が途中から監督になってから、本当にチームのためにすごいサポートをしてもらった。最後にしっかりとチャンピオンになって終われることが、今シーズンの恩返しになる」
10月の準決勝に勝ち、その後のリーグ戦で勝ち切れないながらも懸命に粘り、ここまで来られたのは「自分たちにはファイナルがある」というのが大きな心のよりどころでした。サポーターの皆さんには耐え忍んでいただく時間ばかりで、それでも選手たちを前向きにしてくれる応援をずっと続けてきてくれました。残留という本意ではない目標に向けてでしたが、一つになって戦おうという雰囲気を醸成し続けてくれました。でも明日は、優勝という最高の目標に向けて、柏レイソルが一つになれる日です。この喜びをかみしめながら、国立競技場で、テレビの前で、共に戦いましょう。