2025年8月21日

全てを良い経験に変えて、勝負の終盤戦へ

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担当:長谷川


広報日記の更新で間が空いてしまいましたが、6月より大木広報がレイソルに加わり、広報部としては新たな体制でシーズンの後半戦の最中にいます。

この夏、チームは感情の振り幅が大きい時期を過ごしています。節ごとに首位の入れ替わるリーグ戦では上位をキープし、ルヴァンカップはベスト8とチームとして着実に勝利を重ねることで、タイトルレースに絡んできました。個人へフォーカスを当てると、大会連覇を果たしたE-1選手権のSAMURAI BLUEに古賀太陽選手、久保藤次郎選手、垣田裕暉選手、細谷真大選手と4名を送り出しました。6月には久保藤次郎選手が「2025明治安田J1リーグKONAMI 月間MVP」を、リカルド・ロドリゲス監督が「2025明治安田J1リーグ月間優秀監督賞」をそれぞれ受賞し、ピッチでの充実度がそのまま評価される喜ばしい出来事でした。

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一方でアジアの舞台への挑戦権も懸かっていた天皇杯では東洋大学に延長戦の末、2回戦で敗退。手塚康平選手、熊坂光希選手の大きな怪我による長期離脱。そして、首位に立った第24節での鹿島との上位対決では、あと少しのところで勝点3が掴みきれない敗戦など、良いことばかりではない出来事も少なからず経験しました。

個人的には7/20の鹿島戦は現場に帯同していたこともあって、スタジアムの空気感、試合前後のチームの雰囲気を含めて、あの日の悔しさが1ヶ月経った今でも色濃く、とても鮮明に残っています。3月にホームで戦った時はほぼ何もさせてもらえず、この試合も前半で2度のビハインドを追う展開でしたが、小屋松知哉選手、瀬川祐輔選手のいずれも素晴らしいゴールで追い付き、圧倒的に主導権を握って勝利まであと一歩というところまで迫りました。結果は皆さんもご存知の通りですが、鹿島の伝統に裏打ちされた勝負強さ、したたかさ、勝利への執念を見せ付けられた一方で、レイソルのチームとしての成長を感じずにはいられない瞬間でした。

リーグ戦においては現時点でJ1最少の5敗。連敗は一度もなく安定した戦いができていることが、今シーズンのチーム力を表しています。前述の鹿島戦や先日の岡山戦など、勝利に届かなかった試合もありますが「パーフェクトな形で試合をすることで継続的にいい試合結果を得られると思いますし、時には負けることもありますがその際にも自分自身への自信は失うことなく、長いシーズンだからこそ冷静に一試合一試合を戦い、最終節が終わった時に首位に立てるように頑張りたい(リカルド監督)」と、チームとしては落ち着いて受け止めていること、浦和戦のマッチデープログラム内オフィシャルライター・鈴木潤さん執筆の「ReysolReport」のタイトルも「教訓」と記されていますが、同じ失敗を繰り返さないことこそが最も重要であり、混戦模様のJ1において今後も上位に居続けるための大きなファクターではないかと感じています。

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明日は浦和戦です。今節唯一の「金J」開催で注目度も高く、チケットは完売。多くのメディアの皆さまにもご取材いただく予定です。順位の近い相手、突出したタレントを多く擁するビッグクラブ、圧のある浦和サポーターの声援、楽しみな再会などトピックは多いですが、レイソルとしてはリバウンドメンタリティを発揮し、ブレることなくこのまま突き進んでいきたいと思っています。

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最後になりますが、昨日お知らせしました通り徳島ヴォルティスの永井堅梧選手が新たにチームに加わってくれることになりました。リカルド監督の指導を受けていた徳島時代をはじめ、顔見知りの選手も多く、早くチームに馴染んでくれるのではないかと思います。リカルド監督も永井選手の移籍について「GKは5人体制となりますが怪我もあり得ますし、あとはコンディションが上がらないというところも今後出てくる可能性があります。シーズン終盤に向けてGKのポジションも万全な状態で戦っていきたいという思いがありました」と話しました。確かに大所帯なので、選手の怪我や移籍の不安を感じた方もいらっしゃるかと思いますが、リカルド監督の言葉を借りると全ては「最終節が終わった時に首位に立つ」ためです。誰が出てもチーム力が落ちないのが今シーズンのチームの特長で、当たり前ですがポジションを約束されている選手はいません。なので試合に出る出ないだけでチームに必要かどうかを測ることもありませんし、昨シーズン、一昨シーズンの厳しい時期も崩壊しなかったのは「どんなに苦しくてもチームがまとまっていたから」と多くの人から聞きました。レイソルが誇るべきこの「らしさ」をチームはもちろん、クラブに関わる全ての皆さまと共に発揮し、タイトル獲得にむけて終盤戦に向かっていきたいと思います。


明日も現地で、DAZNで、それぞれの場所から力強い後押しをお願いいたします!

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