2007年2月 9日

ニックネーム考

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本日の担当:横井孝佳

昨日は眠り落ちてしまい、大変申し訳ございませんでした。なぜか広報日記は、一日の最後に書くという習慣が根付いていまして。今日は仕事の順番を変えて、広報日記を早めにアップすることにいたします。

さて、唐突ですが、どんな組織にもニックネームはあるものです。レイソルでも同様、といいますか、サッカーチームだからこそニックネームは重要なのです。プレー中、年下の選手が佐藤由紀彦選手にパスを出すとき、「ユキヒコさん!」なんて長ったらしくて呼べませんからね。年齢の上下関係なく、ニックネームで「ユキ!」と呼びます。
また同じ名字、同じ名前の選手がいますから、混乱を避けるためにやはりニックネームが必要となります。「リョウ!」と呼んだら、小林亮選手と大河原亮選手が振り向いた、なんてこともあり得ますからね。

現在、レイソルで定着しているニックネームをつらつら挙げてみますと、「ドゥー(近藤選手)」、「パンゾー(小林祐三選手)」、「ジャンボ(大久保選手)」、「シューシャ(平山選手)」、「ダテ(石舘選手)」、「カトゥー(加藤選手)」、「ぐんりょう(大河原選手)」、「バネ(ドゥンビア選手)」などでしょうか。単に名前を短縮したものを除きますと(「ダテ」も短縮しただけですが、何といいますかそれ以上にあだ名的要素が強い気がします)。
複数のニックネームを持つ選手もいます。長谷川悠選手がその代表。「モンゴル(某横綱に似ているから)」、「タロウ(新加入当初、レイソルで長谷川と言えば太郎だったから)」、そして「ハセ」。「ユー」と呼ぶ人もいますね。

新加入選手や移籍選手が入ってきたとき、真っ先にニックネームを考えるのは、タムさんこと田村コーチです。「ぐんりょう(群馬の亮=大河原選手)」は完全に定着していますね。しかしハズレも多く、「ヨコスカ(鈴木達也選手/出身地から)」は考案された当初からビミョウでした。今ではタムさん自身も使っていません。
そのタムさん、新入りの大重(おおちょう)広報を「ペルシャ」と呼んでます。「王朝といえばペルシャだろう」というのがその由来。素晴らしい発想力ですが、本人とのイメージのギャップが著しいため、早くもお蔵入りの予感が漂っています。

また最近、藏川選手を「ヤマグチ」と呼んだり(出身地が山口県だから)、トップのキャンプに参加しているU-18の太田徹郎選手を「市長」(由来はあえて書きません…)と呼ぶ動きもありますが、どれも定着には遠そうです。

前置きが長くなりましたが(前置きだったんだ!とセルフ突っ込み)、本日新しいニックネームが誕生しました。「チュンソン」です!

既にリリースしたとおり、本日李忠成選手の帰化申請が通り、日本国籍を取得することとなりました。新しい名前は「李忠成」。漢字はこれまでと同様ですが、「り・ただなり」と読みます。しかし本人は、「今までどおりチュンソンと呼んでください」と希望しています。
じつは、登録名を「チュンソン」にしたいという話もあったのですが、Jリーグでは漢字文化圏出身選手のニックネーム登録を認めていないのです。ブラジル人選手ではよくありますけど(“カレカ”なんて「ハゲ」という意味ですからね)。最近、新聞紙上で三浦知良選手が「KAZU」、大久保嘉人選手が「YOSHITO」にするという報道がありましたが、これらはユニフォームの名前表記に限られるそうです。レイソルのユニフォームには名前が入りませんので、「チュンソン」はあくまでもニックネームということになります。

そのチュンソン選手に、マスコミやサッカー関係者の方々が熱視線を送っております。問い合わせや取材依頼が殺到し、今日は私の携帯の「最も古い着暦が数時間前」という宮本タク状態に。ちょっとしたチュンソンフィーバーの様相を呈しています。

周囲からちやほやされて勘違いしてしまわないか、という心配にはおよびません。昨年来、彼のしっかりさんぶりには感嘆しています。取材の受け答えや言葉の選び方もじつに丁寧かつ的確。仮に「スターシステム」に乗せられても、今の彼ならば自らの立ち位置を見失うことなく、サッカー選手として着実に成長してくれるような気がします。期待しています。

また本日、皆様お待ち兼ねの3人目のブラジル人選手、マルシオ・アラウージョ選手の期限付移籍加入が決定。合流は若干遅れ、キャンプ終了後になってしまいそうです。彼にはどんなニックネームがつくのでしょうか。

2007年2月 9日

折り返し点を過ぎて

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本日の担当:横井孝佳

申し訳ございません。イヤーブックの校正してたら、いつの間にか寝てました…。
広報日記がアップされるまで、と起きていた方、大変申し訳ございませんでした。

長い鹿児島キャンプもようやく折り返し点。8日から後半戦のスタートです。毎日厳しいトレーニングを重ねて、選手たちの疲労もピークに達しています。朝食後に行われるスタッフミーティングで古邊フィジカルコーチが「今日は軽めにしようと思います。午前中はサッカーバレーで」と発言したとき、その場に「そうだよねそうだよね」という空気が流れた、ような気がしました。

国分運動公園に見学にいらっしゃった方ならおわかりかと思いますが、グラウンドは山の中腹といいますか、小高い丘の上にあります。ゆえに、麓からちょっとした坂道を上ってアクセスすることになります。選手たちは毎朝バスで、ドキドキしながらこの道を通っているのです。
「今日はどんなトレーニングなんだろう」
と。坂を上りきってグラウンドが目に入った瞬間、マーカーやコーンがどんな形で置かれているかによって、選手たちにはある程度トレーニングメニューがわかってしまうんですね。大きな楕円のトラックが出来上がっていたら、「うわー今日も走るのかよ。オレたち陸上部かよ!」となります。
ところが今日は、小さなサッカーバレーのコートが2面あるのみ。選手たちはかなりうれしかったはずです。

サッカーバレーは3人ないし4人の組にわかれて行われました。トーナメント制で、最下位のチームの一人が罰ゲームの一発芸。結局、藏川選手が一発芸をやることに。その模様はモバイルレイソルにアップしましたが…。藏川選手、「もうネタがないよ!」となかなか踏み切れない。5分以上待たせて、ようやく「ドラゴンスクリューから足四の字でギブアップを奪おうとする武藤敬司」を見せてくれたわけです。いやー、その間カメラ回しっぱなしで、DVDの残量がなくなっちゃうんじゃないかとハラハラしましたよ。(今回の合宿では、日立のDVDカムWOOOが大活躍しております!)
藏川選手の一発芸、私的にはむちゃくちゃ面白かったんですが、なぜかオーディエンスは失笑気味。上着を脱ぎ捨てキレ気味に立ち去る藏川選手の姿のほうが、笑いを呼んでおりました。

サッカーバレーと同時並行で、別組は筋トレを行っていました。フォトギャラでご紹介した大島選手の写真、「一人が壁に両手をついて屈み、もう一人が腰の上に馬乗りになった状態で、下の人がかかとを上げ下げする」筋トレメニューは、徳弘トレーナーによると「ドンキーカーフレイズ」というらしいです。その名を聞いて、「いやー惜しかったな。ウノがいたら、思いっきりいじれたのに」と南選手。
大島選手に乗っかってもらって、私もチャレンジしてみました。「やめたほうがいいよ。明日ふくらはぎが張って歩けなくなるよ」と親切な忠告をしてくれた大谷選手。うん、君の言うとおりだった。ふくらはぎがパンパンです…。

午後は石さんが指導するゲーム形式のトレーニング。ペナルティエリアの端から端、通称「ペナペナ」のエリア内で、11対11のゲームを行いました。
「ペナペナでやると、縦が短くなるから選手が密集する。するとプレスがよくかかるじゃろ。その中で、シンプルにはたいてボールをつないで、いかにボールを前へ持って行くか、という攻撃のトレーニングじゃよ」と石さんが解説してくれました。
最初はワンタッチ。そしてツータッチと制限をかけ、最後はフリータッチとなります。ワンタッチ、ツータッチではシンプルにパスを回さざるを得ませんから、ボールを前に運ぶためには、より「サポートの動き」や「スペースに走る動き」が必要となる。石さんが目指す「ボールも人もよく動き、人数をかけてシンプルに相手ゴールを目指す」攻撃、次の練習試合では、もっと成熟した形が見られるかな。楽しみです。

じつに激しかったこのゲーム、山根選手が右足を軽く捻挫しましたが、大事無いようです。疲労も溜まっていますから、ケガには気をつけて。あと8日、頑張りましょう。