勝負は時の運だから
本日の担当:横井孝佳
それにしても日本平の芝って、なんであんなに素晴らしいんでしょう。じつは超高性能人工芝です、と言われても納得してしまうほど、まるでじゅうたん。
ベンチは欧州風のバケットシートになってるし、大型ビジョンは設置されているし、1年J1から離れているとスタジアムにもいろいろ変化がありますね。でも日本平の芝は、以前と変わらぬ美しさでした。
本日のタイトルは、日本平までいらしてくださったパッパラー河合さんが作曲した、爆風スランプの曲名からいただきました。
決定機の数で言ったら、断然清水が優勢でした。サッカーに「判定勝ち」があったら、大差で清水、といった内容。相手のシュートがポストやバーに嫌われたり、セービングしたボールがレイソルの選手の足下に転がってきたり。今日のレイソルに運も味方したことは、間違いありません。
しかしそう思う一方、必然の勝利であったとも感じるのです。
レイソルは少ないチャンスを決め、水際で失点を防ぎ、勝点3をもぎ取った。内容的には押されながらも、終了後の選手たちにコメントを聞いていると、自信を持ってプレーしていたことがわかりました。スカウティングで清水の特徴を把握していたこともあるし、自分たちの戦い方を全く疑っていなかったこともある。開幕から負け知らずという結果に慢心せず、挑戦者という自覚を持って、相手をリスペクトして全力を尽くそうとしていた姿勢も要因の一つだと思います。
とにかく、今のレイソルは、ものすごく謙虚でありながら、ものすごく自信を持っている。それがいい方向に作用しているのではないか、と。
本日のゲームで見たこと、感じたことを列挙します。
その1。レイソルサポーターの応援は、いまや一つの様式美を獲得したようですね。特に、選手紹介の後からキックオフに至るまでの流れ。昨年のJ2を経て、声量、一体感ともにさらにパワーアップした応援、エスパルス関係者の皆様の目を見張らせてました。特に、スタンバっているチアガールの皆さん(オレンジウェーブとおっしゃるらしい)の「…何アレ…」と言わんばかりの唖然とした表情が印象的。キックオフ直前の緊張感、いい意味での「不穏な空気」(いい意味の不穏な空気なんてものが存在するかは自信ありませんが)を醸し出してます。エスパルスのサンバスタイルに、昭和テイストで応戦。今年って昭和82年でしたよね?
その2。途中出場で結果を出した李忠成選手。U-22の遠征帰りで疲れも溜まっている中、45分間精力的に動き回りました。菅沼選手との同い年コンビは、今チームにすごくいい影響を与えていると思います。互いのライバル意識が、それぞれにモチベーションになっている。それに周りも感化されている。
今日の試合後、ロッカールームで、二人で何やら話し合っていました。彼らの切磋琢磨が、チーム全体のレベルアップにつながっていると感じます。いい循環が生まれていますね。
その3。本日、日本平では先着2000名様に黄色い柏餅が配られていました。たぶん河合さんが写真をアップしてくれると思います。景気づけに、私も一個いただきました! 身体の中にレイソルのパワーがみなぎっていくような気がしました。逆効果でしたね!
レイソルのパワーと言えば。後半が始まる頃、それまでどんより曇っていた空から太陽の光が差し込んできたのです。根拠もなく「行ける!」という気がしました。やはりレイソルには太陽が似合うのです。
最後に。試合が終わって、ロッカールームに戻った石さん。「あと38、38」と笑顔で呟いていました。サポーターの皆さんもそんな横断幕を掲げていましたね。選手たちも口々に、「僕たちの目標は勝点45ですから」「まだまだ先は長いです」等々、それと同じ意味のことを言っていたし。チームとサポーター、同じ方向を向けていることの証左ですね。
今日の試合開始前、スカパー!のベンチレポーターの方や静岡のラジオ局のアナウンサーの方々に、チーム状態などについて質問されました。「レイソル、調子いいですね。このまま行けるんじゃないですか」なんて言われると、謙遜でもなんでもなく、「とんでもない!!!」とかぶりを振ってしまいます。
「でも…」とわたくし。
「選手とサポーターの一体感では、間違いなくJリーグナンバーワンです」
と言っときました! 放送で使われたかな? でも、それについては確信しています。チームとサポーターの一体感、それこそが、レイソルのストロングポイント。あと31試合、手を携えて頑張っていきましょう!
忘れちゃならない、来週21日はナビスコです! また清水と対戦です。どんなメンバーになるのかな。皆様お楽しみに。
この試合で販売するマッチデープログラム『ヴィトーリア』のサポーターズボイス、募集中です。締め切りは明日の午後0時ということで、皆様よろしくお願いします! 広報宛メールからお送りください。