2007年4月26日

言霊

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の担当:桜林 舞

取材三昧。としか最近書いていない気がしますね。
クラブハウスに広報ボードという選手の取材予定を書き込むホワイトボートがあります。終わったものは消し、追加されるものを書き加え毎日更新していくのですが、取材予定を書き込むスペースがないくらいみっちりしてまいりました。

そんな取材の日々の中で、やはり「サポーターへのメッセージ」や「今季の個人目標」を問われることが多いわけです。

鈴木達也選手が応援番組で「近いうちにゴールを決めます」と宣言した2試合後には、見事J1初ゴールを決めてくれました。(4月7日vs横浜FM)ちなみにこのとき同時に「近いうちにブログを更新します」とも宣言。その日か次の日にブログを更新してくれたと記憶しています。

李選手も取材の中で「次はゴールを決めます」と力強く言い切って旅立ったマレーシアでは代表初ゴール(3月15日)を決め、その後合流したリーグ戦ではJ1初ゴール(3月17日vs清水)を放ったというのが印象に残っていて。

蔵川選手も今季の目標を問われて「DFだけど、J1でゴール決めてみたいですね」と語った週末には先日の芸術的ボレーシュート(4月21日vs甲府)。

「サッカー選手はみんなゴール決めたいと思っているわけだから、たまたま取材のタイミングとゴールを決めたタイミングが重なっただけでしょ!?」という言葉も聞こえてきそうですが、漠然と「ゴールを決めたいなぁー」と頭の中で思っているのと、「ゴールを決めます」と言葉に出すのとでは大きな開きがあるように思うんですよね。『言葉』にすることでより明確に心がそこに向かう、というか。李選手も「得点をあげた試合はいつも『絶対決めてやる』と気持ちがゴールに集中している時でした」と今までの試合を振り返っていましたし。

石崎監督は「まずは今年の目標は『勝点45』。2、3年後には優勝争いに絡めるチームに」と繰り返し言葉にしています。J2から昇格したばかりのチームに『優勝』の言葉はまだ早いといぶかしげに思う人もいるのかもしれませんが、まずは言葉にして、目標を、自分達が向かうべき方向を、自分にも他の人にも指し示す。その姿勢こそが実現させるための第一歩になるのだと思います。
近藤選手の「全試合出場!」という言葉や、李選手の「10得点」、菅沼選手の「15GOAL」も言葉として落とし込んだその日から、目標と現実が、確実に近づいていると思うのです。

ちなみに、李選手。なんで「10得点」なのかというと「2桁だから。切り良くまずは10得点」なのだそうです。対して菅沼選手。このあいだまでは「10GOAL」とサインの脇に書いていたのですが、先日の取材では「15GOAL」になっていました!「いつのまにか5ゴール増えてるね」と聞くと「サポーターの方に『10』じゃなくて、背番号と同じ『15』にしたらと言われて。あくまで「15GOAL」できたらいいなー、ってことですけど『15』にしてみました」と照れながらもゴールへの強い姿勢を見せてくれました。それでいうと李選手が「20得点」で鈴木選手は「22得点」、3人分だけで57得点。昨年でいうと勝点45以上いっちゃって、順位は6位か7位くらいで、個人の得点ランキングも上位だし、広報大忙しだなー、なんて。あ、ごめんなさい、後半は私の勝手な妄想です。

とりとめなくなってしまいましたが、「言霊(ことだま)」って本当にあるんだなという話でした。目標実現への推進力はまずは言葉にすることから。「名古屋戦、絶対勝つ!!!」と選手もサポーターも柏レイソルに関わるすべての人が宣言しましょう!

2007年4月26日

原点回帰

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

サッカーは11人で戦うもの。特にレイソルは「ひとりがサボれば機能しない」というプレッシングサッカーを追求しているだけに、ひとりひとりが球際でファイトしないと戦えません。先日の甲府戦、「試合前に審判の人にきちんと挨拶したんだけどなぁ(笑)」と振り返った古賀選手。警告をもらって退場の悪夢に見舞われましたが、彼のような守備の要を欠いたら、なおさらそうです。

今日のサテライトvsユースの練習試合。サテライトチームは、練習生&ユース選手と4人の新しい選手が入った急造チーム。対するユースチームは、下のカテゴリーであるジュニアユース時代からから同じ釜の飯を食べてきた選手もいます。連携度という意味では、当然ユースチームに軍配があがるでしょう。サテライトにはプロとしての経験や技術、プライドがあり、当然それを勝利という形にしてくれると思っていました。

しかし、結果は3-1でユースチームの逆転勝利に終わりました。ユースのチームとしての習熟度には目を見張るものがありました。ワンタッチツータッチで早くボールを預け、タテやヨコへすばやくボールを散らすポゼッションサッカー。そして絶好のタイミングでサイドの選手が走り始めている第三の動き。高校時代の中村俊輔選手をコーチングした経歴を持つ、芳賀敦U-18監督も「めざしているサッカーができた」と振り返っていました。イメージとしては、下平スカウトの言葉をお借りすれば「この前の甲府のようだった」。

サテライトの方は、やはり連携がとれていないこともあって、ディフェンスラインからボランチへ、ボランチからサイドや前線へ、というパスの流れが築けません。雨で滑るピッチや思い通りにボールを配給できないフラストレーションをタメながらプレーしているように見えました。味方を信用できなければ、通るはずのパスも通りません。

個人の力に頼るのではなく、組織としてどう力を合わせて戦うか。リーグ5試合負けなしからの2連敗。故障者が続出し「ピンチ」にも近い状況下です。ユースチームの戦いぶりには、「残り勝点32」を目指す、レイソルトップチームにとって、ひとつのヒントになるはずです。いま一度、開幕戦のころのように、挑戦者であることを再認識して。

そして最後に、名古屋グランパス戦に向けての、マッチデープログラム「Vitoria」の応援メッセージを募集します。相手は好調の2位チーム、4/4以来の日立台ホームゲームに多くのご声援をお寄せください!!
koho@reysol.co.jp