2007年4月26日

原点回帰

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

サッカーは11人で戦うもの。特にレイソルは「ひとりがサボれば機能しない」というプレッシングサッカーを追求しているだけに、ひとりひとりが球際でファイトしないと戦えません。先日の甲府戦、「試合前に審判の人にきちんと挨拶したんだけどなぁ(笑)」と振り返った古賀選手。警告をもらって退場の悪夢に見舞われましたが、彼のような守備の要を欠いたら、なおさらそうです。

今日のサテライトvsユースの練習試合。サテライトチームは、練習生&ユース選手と4人の新しい選手が入った急造チーム。対するユースチームは、下のカテゴリーであるジュニアユース時代からから同じ釜の飯を食べてきた選手もいます。連携度という意味では、当然ユースチームに軍配があがるでしょう。サテライトにはプロとしての経験や技術、プライドがあり、当然それを勝利という形にしてくれると思っていました。

しかし、結果は3-1でユースチームの逆転勝利に終わりました。ユースのチームとしての習熟度には目を見張るものがありました。ワンタッチツータッチで早くボールを預け、タテやヨコへすばやくボールを散らすポゼッションサッカー。そして絶好のタイミングでサイドの選手が走り始めている第三の動き。高校時代の中村俊輔選手をコーチングした経歴を持つ、芳賀敦U-18監督も「めざしているサッカーができた」と振り返っていました。イメージとしては、下平スカウトの言葉をお借りすれば「この前の甲府のようだった」。

サテライトの方は、やはり連携がとれていないこともあって、ディフェンスラインからボランチへ、ボランチからサイドや前線へ、というパスの流れが築けません。雨で滑るピッチや思い通りにボールを配給できないフラストレーションをタメながらプレーしているように見えました。味方を信用できなければ、通るはずのパスも通りません。

個人の力に頼るのではなく、組織としてどう力を合わせて戦うか。リーグ5試合負けなしからの2連敗。故障者が続出し「ピンチ」にも近い状況下です。ユースチームの戦いぶりには、「残り勝点32」を目指す、レイソルトップチームにとって、ひとつのヒントになるはずです。いま一度、開幕戦のころのように、挑戦者であることを再認識して。

そして最後に、名古屋グランパス戦に向けての、マッチデープログラム「Vitoria」の応援メッセージを募集します。相手は好調の2位チーム、4/4以来の日立台ホームゲームに多くのご声援をお寄せください!!
koho@reysol.co.jp