人をつなぐ仕事
担当:大重正人
昨晩も大きなボタン雪が舞い落ち、前が見えなくなるほどの白い夜となりましたが、一夜明けると、すっかりと青空が広がりました。気温も少しではありますがアップして、日曜日に残り雪といっしょに解けていきました。わずか4日の帰柏期間は、思わぬ天候やケガ人の多さに見舞われ、スケジュールどおりのトレーニングはできなかったかもしれません。
しかし、そこは石崎監督が本領発揮。山形時代には比べ物にならない天候や環境でも、工夫してできる限りのトレーニングをやってきた石さんです。こんな天候は序の口でしょう。ウォームアップからフィジテク、そして6対6。
今日の6on6は、攻撃系の選手と守備系の選手に分かれての、実戦に近い練習。パスが動いている間に相手との間合いをつめ、タテのコースを切り、2人で挟み込む。「DOIS!」(ドイス)という指示が飛んでいました。ポルトガル語で「2」の意味。ポポ選手にも分かりやすいように、二人で挟め!ということです。鎌田、村上、大津、酒井という新人選手たちには、ディフェンスの原則をみっちり教え込む絶好の機会でもあります。監督は気になることがあれば、プレーを止め、彼らにポジション取りやボールへの寄せを強調していました。
また公文栄次通訳が、ポポ選手のプレー意図や特徴などを説明し、また監督から要望を受ける場面もありました。国籍は違えど、やはりコミュニケーションは大切です。互いが互いを活かしあう理想的なプレー。特に全員攻撃全員守備が求められる石崎レイソルには欠かせないネットワークです。公文通訳は以前に「言葉を伝えることだけが通訳の仕事じゃない。ブラジル人選手がプレーしやすいように、日本人選手との関係を取り持つことも大切です。もし日本の環境やプレーにフィットできないようなら、それは通訳として責任を感じます」と教えてもらったことがありました。スタートは人として分かり合えること。こういった日々の小さな積み重ねが、ひいては美しいスーパーゴールや勝利に繋がるのです。
そして午後……エイジーニョはグアムにいる友人の様子をとても心配していました。。。
昨日の日立台短信にもありましたが、今季のレイソルキャプテンが大谷秀和選手に決まりました。朝一番に「今日は、キャプテンとして目標を決める仕事があるね」と初仕事に向けて声をかけると「うーん、いつもと変わんないしょ」。なんだ、もっとグイグイ引っ張ってほしい!と思う方もいるかもしれませんが、これこそが大谷秀和。いたって普段どおりで自然体。キャプテンだから、といって気負うこともありません。「タニくんは(精神的に)まったくブレないところがすごいです。」桐畑選手がモバイルのインタビューで話してました。普段どおりのタニが発するオリジナルのキャプテンシーを皆が分かっているから、推挙されたのです。
周りの状況を感じられる洞察力はプレー中だけでなく、ささいな一瞬においても発揮されます。今日は6対6でエキサイトしてしまった選手に声をかけてなだめ、また新加入のブラジル人選手についてだと思いますが、公文通訳と話し込むようすもありました。そういった気配りが、監督をはじめとするスタッフや、年齢関係なく選手からも信頼を集め、キャプテンに推される大きな要因なのでしょう。
そして、午後には、選手たちを集めてのミーティング。トップダウンからボトムアップで。監督から与えられるものではなく、選手自らが思案して目標を決める。北嶋、南という経験豊富な副キャプテンとともに、選手全員でいろいろな議論が交わされたようです。こうして決まった目標は、、、これは然るべきタイミング(近々デス!)に発表したく。チームのスローガン、目標、キャプテン、そして骨格。どんどん整っていきます。レイソルの2008年、どんな一年になるのか。上へ前へ。勝つためにみんなの力を結集して、土曜から鹿児島で第二次キャンプに行ってきます!
明日はオフですので、練習も日記もお休みですので、ご承知おきください。