2008年5月21日

練習日和

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担当:大重正人

チームが好調だからか、練習がスタジアムだからか、それとも天気が最高に気持ちいいからか。なんとも雰囲気のよいトレーニングでした。笑顔が絶えないし、元気な声がよく出ているし、身体もよく動く。

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先週からミッドウィークの試合がなくなり、今週末の川崎戦は日曜日。火曜から土曜までトレーニングできる日は5日あります。すなわち、練習大好きな石崎監督にとっても、今日はみっちり鍛えられる水曜日なのです。フィジカルとテクニックを同時に鍛える「フィジテク」を課しているときの石さんは本当に楽しそう。選手たちは厳しいトレーニングに顔を歪めていますが、それでも勝ち負けを争って、こんなに晴れやかな表情で充実したトレーニングをこなしていました。

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昨日は体調不良で休んでいた太田、石川、阿部嵩、大津、小林祐選手たちも元気にグラウンドへ。松原コーチとともにしっかり走りこんでスタミナ回復に努めます。

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今日もフランサ選手は元気です。練習最後のフォーメーション練習だけは外れてフィジカルメニューでしたが、それまでのメニューは他の選手たちと同様でした。3対1のボール回しで見せる何気ない所作に「やっぱフランサうまいね?」と下平スカウトは唸り、バックスタンドで見学中のサポーターさんは興奮がやまない様子。練習だけでこれだけ魅せられる選手は本当に稀有です。

その後は「コーン通し」と呼ばれる練習。狭いコートのいたるところに赤いコーンで作られた即席ゴールをいくつも設置して、コーンの下をパス通過させたらポイントとなります。ここでもフランサ選手は魅せます。もちろんパスを通すテクニックは言うまでもありませんが、フリーの選手を見つける視野の広さ、フランサ流に言えば“パノラマ”がすばらしい。

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ゴールはいくつもあるわけで、空間把握といいますか、どのルートを通せばゴールにつながるかというヴィジョンが描けている。特にフリーランニング。バリバリ動くわけではないですが、「今だ!」という時を察知し、即座にスペースへ駆け寄る嗅覚がやはり光っていました。やっぱりフランサはフランサです。きっちりフィジカルを鍛えてからですが、フルコートでプレーするところを期待せずにはいられません。

さて練習後のふれあいゾーンでは、またもあの選手の周りに人だかりが。
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いつも練習中に広報カメラとは比べようもない高性能で熟練が必要そうなカメラで撮影されているサポーターさんが、菅沼選手の厳選フォトパネルを本人にプレゼントされていました。「いやもう、ほんとウレシイです!」と最高の笑顔。日差しが強く表情が見えにくいですが、大切に抱えて持ち帰っていました。「絶対、広報日記に載せてくださいよ!」と熱弁をふるう菅沼選手、日々応援いただいている皆様への感謝の気持ちを伝えたい一心の言葉でしょう。その思い、今度はピッチで、そしてゴールで思い切り表現してほしい!

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さあ明日からは、川崎戦へ向けた戦術練習に入って行きます。絶対に勝たなければいけない試合。いわば「がけっぷち」。しっかりトレーニングを積んで、今度こそ3失点敗戦のリベンジを果たすときです!

2008年5月21日

トランジッション

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担当:桜林 舞

今日の午前中はすごい雨と風でした。ニュースによると各地で電車の遅れや水害がでていたようですね。常磐線は遅延しており、日立台での練習も中止になるのかなと思われましたが、4000メートルのジョギングは当然のように行われ、台風が温帯低気圧に変わるのも意外と早かったらしく、午前練習が終わるころにはずいぶんと雨風は治まっておりました。

ナビスコが控えているとはいえ、リーグ戦の連戦が一段落したせいでしょうか。今日は「風」が交通機関を乱した一日でしたが、日立台では「風邪」で体調を乱された選手たちが大勢おりました。石川選手、小林選手、太田選手、阿部選手、大島選手、大津選手となんと6人もの選手が「風邪」のため自宅静養となっていました。毎日極限まで体を酷使するアスリートの方が一般の人よりも風邪を引きやすい、という説を以前の広報日記でも展開したことがあったような気がしますが、このタイミングでこれだけ多くの選手が床に臥せっているとまたもやその説が真実味を帯びてきます。それだけ緊張を強いられたゴールデンウィークだったということでしょうか。風邪を直して、万全の体調で週末の川崎戦に臨みたいところです。


今日から2週間弱ほど、練習グラウンドが芝生のメンテナンスに入るため、今日の練習は午前午後ともスタジアムにて行われました。練習グラウンドには10人ほどの方がしゃがんでなにやら植え込み作業中。

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冬芝から夏芝への張替えです。あらかじめ芝生には50センチ間隔の溝が掘られています。掘るというより切ってあるというほうが近いかもしれません。そこに、中型のヘラのようなものを使って、これまた50センチ間隔で、夏芝の根を二つまみほどギュッと差し入れていくという作業です。「これから暑くなっていくからね。芝の根が横にどんどん伸びていくよ」と担当の方のお話でした。先日行われていたエアレーションという芝生を一定間隔でくりぬく穴あけ作業は、冬芝を乾燥させて衰退させると同時に、夏芝が繁殖するスペースを確保するためのものなのだそうです。このような一連の張替え作業を「トランジッション作業」というのだそうです。ハードな練習に耐える選手も大変ですが、ハードな練習に耐える芝生も風邪を引いている場合ではないようです。

スタジアムのピッチは午前中の雨で水含みではありましたが、午後はほどよい日差しが差し込む気持ちのよい陽気でした。フランサ選手も全体練習に部分合流し、3対6や、4対6などのボール回しに参加。チームメイトと声を掛け合いながら10回、15回というパスの繋がりに大きな声で一喜一憂。キングの存在感は健在でした。


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赤と黄色チームに分かれて行われた4分の1コートでの8対8では、赤チーム菅沼選手の先制点から始まり、同じく赤チーム大谷選手のゴールなど一進一退の攻防が見られましたが、黄色チーム北嶋選手がこのゲームでハットトリック!「こっちにくると思って左に体を倒したのに、逆サイド(右)にボールがくるんだもん、やられたよ!」とキーパー南選手も絶賛の技術力を見せてくれました!山根選手や近藤選手など、長期離脱していたメンバーもフル参戦。中断期を目前に、石崎監督が、どのメンバーで試合に臨もうかと頭を悩ますことが多くなりそうです。こんな贅沢な悩みなら大歓迎ですね。