トランジッション
担当:桜林 舞
今日の午前中はすごい雨と風でした。ニュースによると各地で電車の遅れや水害がでていたようですね。常磐線は遅延しており、日立台での練習も中止になるのかなと思われましたが、4000メートルのジョギングは当然のように行われ、台風が温帯低気圧に変わるのも意外と早かったらしく、午前練習が終わるころにはずいぶんと雨風は治まっておりました。
ナビスコが控えているとはいえ、リーグ戦の連戦が一段落したせいでしょうか。今日は「風」が交通機関を乱した一日でしたが、日立台では「風邪」で体調を乱された選手たちが大勢おりました。石川選手、小林選手、太田選手、阿部選手、大島選手、大津選手となんと6人もの選手が「風邪」のため自宅静養となっていました。毎日極限まで体を酷使するアスリートの方が一般の人よりも風邪を引きやすい、という説を以前の広報日記でも展開したことがあったような気がしますが、このタイミングでこれだけ多くの選手が床に臥せっているとまたもやその説が真実味を帯びてきます。それだけ緊張を強いられたゴールデンウィークだったということでしょうか。風邪を直して、万全の体調で週末の川崎戦に臨みたいところです。
今日から2週間弱ほど、練習グラウンドが芝生のメンテナンスに入るため、今日の練習は午前午後ともスタジアムにて行われました。練習グラウンドには10人ほどの方がしゃがんでなにやら植え込み作業中。
冬芝から夏芝への張替えです。あらかじめ芝生には50センチ間隔の溝が掘られています。掘るというより切ってあるというほうが近いかもしれません。そこに、中型のヘラのようなものを使って、これまた50センチ間隔で、夏芝の根を二つまみほどギュッと差し入れていくという作業です。「これから暑くなっていくからね。芝の根が横にどんどん伸びていくよ」と担当の方のお話でした。先日行われていたエアレーションという芝生を一定間隔でくりぬく穴あけ作業は、冬芝を乾燥させて衰退させると同時に、夏芝が繁殖するスペースを確保するためのものなのだそうです。このような一連の張替え作業を「トランジッション作業」というのだそうです。ハードな練習に耐える選手も大変ですが、ハードな練習に耐える芝生も風邪を引いている場合ではないようです。
スタジアムのピッチは午前中の雨で水含みではありましたが、午後はほどよい日差しが差し込む気持ちのよい陽気でした。フランサ選手も全体練習に部分合流し、3対6や、4対6などのボール回しに参加。チームメイトと声を掛け合いながら10回、15回というパスの繋がりに大きな声で一喜一憂。キングの存在感は健在でした。
赤と黄色チームに分かれて行われた4分の1コートでの8対8では、赤チーム菅沼選手の先制点から始まり、同じく赤チーム大谷選手のゴールなど一進一退の攻防が見られましたが、黄色チーム北嶋選手がこのゲームでハットトリック!「こっちにくると思って左に体を倒したのに、逆サイド(右)にボールがくるんだもん、やられたよ!」とキーパー南選手も絶賛の技術力を見せてくれました!山根選手や近藤選手など、長期離脱していたメンバーもフル参戦。中断期を目前に、石崎監督が、どのメンバーで試合に臨もうかと頭を悩ますことが多くなりそうです。こんな贅沢な悩みなら大歓迎ですね。