2023シーズンもご声援ありがとうございました
担当:梶山由珠
天皇杯決勝戦から3日が経ちました。チームは試合後、そのままロッカールームで解団式を行い、翌日のファン感謝デーを終えてシーズンオフに入りました。
私たちフロントスタッフは、スポンサー各社様への御礼ご挨拶や、来季の始動、新体制発表会(詳細は近日中にリリースします)に向けた準備などまだまだ慌ただしい日々が続きますが、記憶が鮮明なうちに一度日記を書きたいと思います。
まずは今シーズン1年間、本当に苦しい試合ばかりでしたが、どんな時も前向きなサポート、後押しをありがとうございました。いつも選手たちの口からは「サポーターには本当に感謝しかない」といった言葉で溢れていました。
今年からホームでも声出し応援が再開し、本来の聖地日立台が戻ってきました。ピッチから聴くレイソルサポーターの大声援は想像以上に力強く、声出し応援を心待ちにしていた選手たちに、たくさんのパワーを与えてくれていたと思います。
今季加入の山田康太選手は秋頃、「初めは日立台の客席との距離感に驚いて、ミスを恐れたり、プレッシャーを感じてしまうほど強烈な印象でしたけど、今ではもの凄く心強い存在になってくれています」と話し、初めての移籍で柏に来てくれた立田選手も「こんなにレイソルのことを好きになるとは、正直思っていませんでした。いつも温かい言葉をかけてくれるサポーターのおかげです」とシーズン終盤に話してくれていました。
最終節でようやくJ1残留を決めて、12/9に迎えた天皇杯の決勝戦。選手たちが今季最後の公式戦で見せてくれた気迫溢れるプレーの数々は、紛れもなく、サポーターのみなさんが与えてくれた力によるものだと思います。間違いなく今年1番の雰囲気で、1階から3階まで真っ黄色に染まった柏サイドのスタンド、声量、一体感は、言葉に表せないほど素晴らしいものでした。
中でも素晴らしいセーブを連発し、その名を日本中に轟かせた松本選手は、ファン感の後の雑談の中で、「レイソルサポーターの迫力が凄すぎて、アップの時、実はずっと手の震えが止まりませんでした笑」と告白。それでも63,000人近くの大観衆のなかで、自身の実力を最大限発揮したプレーには心の底から脱帽しました。
マツケンだけでなく、これだけの大舞台は未経験の選手が大多数を占める柏の戦士たちでしたが、そうとは感じさせないゲームを見せてくれた16人。チーム全員で繋いできた天皇杯、決勝戦に出られない選手の分までしっかりと背負って戦ってくれたと思います。弱冠二十歳でこの日スタメンに抜擢された土屋選手や途中出場した19歳の山本選手も、経験豊富なフロンターレ選手を相手に堂々の活躍ぶりでした。
きっとあのピッチに立ってプレーした人にしか得られない感触、感情、さまざまな体験があったと思いますし、残念ながら決勝の舞台には立てなかった選手たちもまた、ファイナルまで来られなければ得られなかった感情を経験したと思います。
選手たちの底力を目の当たりにして、あらためてサッカーの面白さ、奥深さ、素晴らしさを感じました。120分間、両チームにゴールが生まれなくても、こんなにも人々の心を揺さぶるサッカーが存在するのだなと。
あれほどまでの激闘を見せてくれた柏レイソルというチームを心から誇らしく思うと同時に、あと一歩のところで優勝を逃してしまったことが悔しくてたまりません。
あの試合を経験した、そして目にした柏レイソルに関わる人みんなが味わった、この「悔しくたまらない」という気持ちは、私たちが強くなるために必要な過程なんだと思わずにはいられません。来シーズンも一緒に戦ってくれる選手・スタッフは、きっとこの悔しさを力に変えて、例年に増す強い気持ちで、始動から取り組んでくれるに違いないと確信しています。
来年こそは、きっと明るい未来が待っている。そう信じて、気を引き締めながら来季に向けて準備していきたいと思います。そして同じ悔しさを味わったサポーターのみなさんとともに、来季はたくさんの喜びを一緒に分かち合えるシーズンにしていきたいです。
翌日のファン感謝デーも、3,000人を超える大勢の方にスタジアムまで足を運んでいただき、本当にありがとうございました!
4年ぶりのファン感で、我々スタッフも過去の資料を記憶を遡りながら、なんとか企画、準備を進めてきました。運営面では至らないところもあったかもしれませんが、さまざまなイベントで選手やサポーターのみなさんが楽しそうに交流する様子を見られて、ホッとしています。
ふれあいの時間を長く取ったり、当選者以外の方が楽しめる工夫ももっとできれば良かったのですが、さまざまな面を考慮して、最終的にはこの形に至りました。ご来場いただいた方が少しでも楽しんでいただけていたら何よりです。
最後のセレモニーでは、今季いっぱいでレイソルを離れることになった三原選手からの挨拶もありました。
「次のチームでは、ドクターコスプレやフリーポーズの重荷が降りるので笑」とマーさんらしい笑いを誘う発言も。白衣があまりにも似合いすぎて、2年連続、計3回もコスプレを打診してしまいましたが、いつどんな時も快く我々のオーダーに協力してくれて、名戸ヶ谷病院さんにもとても喜んでいただいていたのです(ほんとにありがとうございました!)。ファンクラブ会報誌『日立台通信』のQ&Aコーナーでも「毎年全力で回答させてもらっています!」と、いつも誰よりも捻った回答で読者の皆さんを楽しませてくれました。
「これからもサッカーを続けていきたい」という本人の言葉には、会場の皆さんからも大きな拍手が起こりました。これからもマーさんがピッチで活躍する姿を、そして三原ロールがまた見られる日を、みんなで待っています。4年半、レイソルのために戦ってくれて、本当にありがとうございました!
今回は初めての試みで、動画の撮影・編集を専門とする方にお願いをして、ファン感の模様を撮影いただきました。リアルタイムでお届けすることはできませんでしたが、後日YouTubeにアップする予定ですので、どうぞお楽しみに!
そして武藤選手があや吉さんとともにMC側にまわって大いに盛り上げた、チバテレのレイソル応援番組「Rising Reysol」公開収録トークショーの模様は、12/24(日)17時から放送予定。さらにTBS「KICK OFF! J」の番組収録を兼ねて行われた「バナナキングコンテスト」は、来年1月の放送予定です。こちらは詳細決まり次第、あらためてお知らせします。
また、先週のJリーグアウォーズの舞台裏も少しだけ動画に収めていますので、こちらも後日アップできたらと思っています。
ここからしばらくチーム活動のない日々が続きますが、まだ年内には選手がメディア出演したり、イベントに参加したりと未発表の予定や、元旦の日本代表戦に細谷選手が参加したりなど楽しみもありますので、引き続きクラブのSNSも気にかけて見ていただければと思います。
改めまして、今シーズンも温かいご支援、ご声援を誠にありがとうございました。来シーズンも変わらぬ後押しを、どうぞよろしくお願いいたします。