2008年2月22日

鹿児島キャンプ14日目

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担当:桜林 舞

最終日を明日に控え、本日はあいにくの雨。といっても午前中だけ弱雨に見舞われましたが、午後は曇だったもののほとんど降っていませんでした。鹿児島キャンプでは前半で1日ほど小雨の日があったようですが、17日以降はずっと晴天続きでした。「今年は天気には恵まれた方だよね」と大津メディカルスタッフ。レイソルの日頃の行いがよかったのでしょうか。

天候と、ちばぎんカップが明後日に控えていることもあり、本日のトレーニングは昨日よりは少し軽めに設定されました。「負荷を少し落とすけど、気を抜かないように」と石崎監督。午前中はフィジカルトレーニング、3人一組のボール回し、4対2、5対3、6対6、8対8といずれも10数分づつ集中して短く行われました。昨日に引き続き最後にはシュートゲーム。昨日最後まで残ってしまった村上選手も落ち着いて決めて面目躍如です。最後は30歳・藏川選手と17歳・酒井選手の一騎打ち。ジュースを賭けた熱いバトルを制したのは、酒井選手でした!

午前練習後、大浴場入口の椅子に腰をかけ「みんな出てくるの待っているんですよ。ジュース買わなきゃいけないから。うぅ、メンドクサイ…」と少々ぐったりとした様子の藏川選手がおりました。ちなみにGK陣のお好みは、南選手「カフェオレ。ノンシュガーで」、加藤選手「オロナミンC」と体全体を曲げて「C」のポーズ。菅野選手は「ローソンで売っている炭酸水」というピンポイントなリクエスト、でした。

先日アレックス選手に質問を受けまして、「『ちばぎんカップ』。『ぎん』、ドウイウイミ?」。『ちばぎん』の『ぎん』が気になった模様。私はポルトガル語はできませんので、「BANK。銀行。Sponsered Name」と英語と日本語で答えると「アー!」と合点が言った様子。

本日練習を見にきていた小見ダイレクターも「ちばぎんカップは久し振りの公式戦だからね。今年のレイソルがどういう戦いをするのか楽しみだよ」と。石崎監督も「谷澤率いる千葉との対戦」とプレシーズンマッチへの意欲は万全。いやが応にも期待が高まります。

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午後練習は、セットプレーの確認とFW・MF陣はシュート練習、DF・MF陣はクリア練習でした。その後ちばぎんメンバーが発表となり、メンバー入り選手は千葉市のホテルへ、リハビリ・メンバー外選手は帰柏いたします。明日は午前練習のみとなり、ミニゲームで鹿児島キャンプを終える予定です。

今日はとてもうれしいことがありまして、小雨の中、国分運動公園に駆けつけてくださった鹿児島のファンの方から「毎日ホームページを見ています」とお声掛けいただきました。毎年レイソルのキャンプに足を運んでいただいているファンの方でした。オフィシャルファンクラブ「アソシエイツ」会員で年間シートをお買い求めいただいている方にも、関東圏以外の住所のサポーターの方もいらっしゃると聞いています。日立台に足を運べなくともレイソルを暖かく見守っていてくれること、柏以外にも、千葉以外にも、関東圏以外にも多くの方がレイソルを見ていてくださることに本当に心強さを覚えます。明日で鹿児島キャンプは終了しますが、最後まで精一杯走り抜けますので、これからもご支援のほど宜しくお願いいたします。

最後にサポーターの方から近況報告のご要望が多いフランサ選手についてご報告です。現在ブラジルでグラウンドレベル(ウォーキング&ランニング)のトレーニングを受けつつ、2月下旬、遅くとも3月9日の開幕戦前には来日の方向で調整中です。鹿児島キャンプへの合流ができずご心配をおかけしておりますが、今しばらくマジックフランサが戻ってくるのをお待ちいただければと思います。

2008年2月22日

鹿児島キャンプ13日目

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担当:桜林 舞

鹿児島キャンプ終了を2日後に控え、ケガの選手が徐々に復帰してきています。キャンプ前半は4対4を行うのがギリギリだったという状況から、昨日は8対8を行い、今日は10対10を行えるまでになってきました。「キャンプ終盤でようやく追い込みをかけられる」とスタッフ陣の過酷な宣告が発せられました。「疲れてきていると思うが、意識を高く持てば身体は動く。短い間で集中していこう」と石崎監督は選手の疲労を慮りながらも向上心を煽り奮い立たせます。8日間のグアムキャンプ、そして15日間の鹿児島キャンプ。どの選手も「キツイよ!」と口を揃える地獄のキャンプですが、この23日間を乗り切ることができなければ、3月から10か月近く続くリーグ戦を戦い抜くことなど不可能なのでしょう。体力や技術だけでなく、心の強さも培われるのがキャンプといえるでしょう。心技体、一体となって過ごすキャンプ13日目です。

といっても、トレーニングに悲壮感が漂っているかというとそういうわけでもありません。ケガから復帰した選手が増えたことで、少人数でのフィジテクだけでなく、大人数でのポゼッションやフォーメーションの練習ができるようになったからなのでしょう。やはり実戦に近い練習を行う選手たちには活気があります。大谷キャプテンや、永井選手なども積極的に声を張り上げ、チームを盛り上げていきます。

【午後のフォーメーション練習】
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午前練習はラダー、ポール、パイロンを使用した3種目4種類のフィジカルトレーニングが行われました。リーグ戦時には水曜日に行われるものです。昨年古賀選手もこのアジリティートレーニングに戸惑いを見せていましたが、今季新規加入のポポ選手、アレックス選手、茂原選手、村上選手、大津選手なども今はまだどちらかというと苦手の種目のようです。「できなくてもいい、積極的にチャレンジしていこう」と古邊コーチ。ポールの間を左右のステップで小刻みに抜けていく練習では「38歳のおっちゃんでもぶつからないんだから、若い君らはもっとうまくできるはずだ」と自らをネタにして場の雰囲気を和らげます。その後、ボールリフティング、ジャンプヘッドと続き、8分の1のコートでの練習をして午前を終えました。

午後練習の前には、久しぶりにビデオミーティングが行われました。先日の清水エスパルス戦を編集したビデオを見ながら「ゴール前に斜めのクサビを入れる」という課題の検証です。「バイタルエリアで前向きにボールを持つためには、ここではこういう選択肢もあるんじゃないだろうか」ひとつひとつ良かったところ、改善の必要があるところを丹念に探り出します。発見された課題は、午後のトレーニングでも取りあげられ、修正されていきます。トライ&エラー、その繰り返しでチームは着実に鍛練されていきます。

午後は、2人1組のボールトレーニング、10対10でポゼッションの確認、センターリングからのシュート練習、そしてフォーメーション練習と、今日は午前午後含めて何種類の練習が行われたのかと思うほど多岐に渡った練習でした。グアムキャンプの時も、疲れからくる集中力の乱れか、終盤になってケガをする選手が多かったため、「短い間で集中していこう」というのは選手の気力をキープするための工夫であると言えるでしょう。

最後はこちらも久し振りのシュートゲームで締めくくりました。全選手が一列に並び、ゴールを決めた選手から抜けていき、最後の選手は全員にジュースを振舞うといういつものゲームです。嬉々として最初に蹴ったのは山根選手でしたが残念ながらゴールならず。。。そのまま最後まで残ってしまいました。山根選手、古賀選手、村上選手の三すくみとなったラストゲームで、山根選手、古賀選手が先にゴールネットを突き刺すと、先輩たちの気合いに押されたのか村上選手はゴールを阻まれ、ペナルティーを課されてしまいました。

【ゴールを奪えなかった村上選手。顔を隠して悔しそうです。】
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下平スカウトがブログでも触れていましたが、酒井選手が午後練習から再合流しました。清水戦ではほぼフルタイムに近い75分強を戦い抜いたあと関東に帰り、次の日ユースの試合(U-18プリンスリーグ参入戦、柏レイソルvsジェフ千葉)に出場し、また鹿児島キャンプに戻ってきたという強行日程です。さすがに、どこからどうみても「疲れています」という面持ちの酒井選手に、「疲れているみたいだけど、若いから大丈夫だよ」と励ましの声をかけるスタッフ陣。今日の午後練習もフル出場で頑張ってくれました。U-18プリンスリーグ参入戦は1-1でPK戦にもつれ込み、残念ながらレイソルユースが負けてしまったということですが、その悔しさをバネにもっと大きく羽ばたいて欲しいですね。

【疲れも撥ね退けて、酒井選手】
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さて、今日も多くのサポーターの皆さんが練習見学に訪れてくださいました。今日は男の方も多かったように見受けられました。鹿児島キャンプは残り2日。明日は午前練習が9:30から、午後練習が15:30から。明後日は午前練習9:30のみとなります。鹿児島のみなさん、是非一度生のレイソルを見にきていただければと思います。

【サインをする近藤選手と阿部嵩選手。後ろに見えるのは神田メディカルとトレーニング中の桐畑選手】
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