2015年5月18日

水原戦前夜

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担当:大重正人

ACLラウンド16、第1戦を明日に控え、水原ワールドカップスタジアムで会見、公式練習が行われました。このスタジアムはその名の通り、2002年の日韓大会の会場のひとつでした。ピッチへと続く中央通路には、日本が最もサッカーに熱狂したひとつの時代を思い起こす、パネル画像が並んでいます。エドゥアルド選手は優勝したブラジルイレブンの写真に見入っていました。現セレッソでウルグアイ代表だったフォルラン選手の名前もありました。

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その11年後の2013年。レイソルはこの水原で6-2という勝利を収めました。レイソルのサポーターにとっては今なお語り継がれるような一戦であり、また水原にとってもそれは大きく深い記憶となって残っているのは間違いないでしょう。前日会見ではその話題、質問になりました。

MFぺク ジフン選手。
「明日ホームでの初戦は必ず勝利を収めたいという意気込みで準備をしています。以前、ACLでホームで大敗した経験がありますけど、その痛い記憶があるからしっかり準備をしてきたと思います。明日は前のACLのリベンジを果たしたい韓国の選手は日本の選手よりも強いメンタルや、いろいろな面で強さを持っていると思います」

ソ ジョンウォン監督です。
「2年前の大敗を挽回するために準備をしています。選手のメンタルが重要ですが、選手がやろうとする意志でいると思いますし、明日は良い試合はできると思います。2年前のPKのチャンスを逃してしまった選手もいますし、チョン テセ選手を含めて、多くの選手がコンディションを整え、明日の試合に備えたいと思います。柏は韓国のチームに強いですが、我々は浦和に2勝した経験があります。とても充実して、明日の試合を迎えられると思います。柏との対戦は選手にとって精神的な意味でモチベーションを与えていると思います」

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グループリーグでは浦和と同組となり、ホームで2-1、アウェイでも2-1で勝利。それをふまえ、吉田監督の冒頭のコメントからです。
「水原は、非常に力のある攻撃的なチームと分析しています。(ACLグループリーグの)浦和戦ではシステムを使い分け、特に浦和のホームだった試合では、うまくレッズの良さを消し、5バックで、守り切るというよりはうまく凌ぎ、効率良く得点を重ねていました。

Kリーグの試合でも5バックではないですが、攻撃的にボランチを使いながら、サイドハーフの26番(ヨム・ギフン)、右サイドの13番のアタッカーの選手(ソ・ジョンジン)、チョン テセ選手、そこに7番の選手(イ・サンホ)が絡んでくる。左サイドバックの33番の選手(ホン・チョル)も攻撃力の高い選手だと思います。3番のセンターバックの選手(ヤン・サンミン)からの斜めのロングボールも特徴的で、我々は大きく警戒しています。ただ、そこに対する対応はしっかりして、この試合に臨みたいです。

いずれにしても良いチームと対戦するというのは、このACLの決勝トーナメントでの当然のことであり、我々が水原相手にどう良さを出していくのか、何をして、どう勝ち点を取りに行くのかは整理できているし、それを思いきってやろうという覚悟を持っています」

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韓国メディアからの質問で「ヨム ギフン選手の左足に対する対策は?」という質問がありました。26番のサイドハーフ、とにかく左足のキックの精度が非常に高く、ゴール前のセットプレーでは脅威となる32歳のキャプテンです。動画サイトにはたくさん直接FKのシーンがアップされていて、たとえばジョルジワグネル選手や中村俊輔選手のような、と言えばイメージしやすいでしょうか。2年前の対戦では兵役のため別チームに所属していました。

吉田監督は「26番のヨム選手の左足は警戒していますし、それがあると頭にあると入れて戦わなければならないと思っています」。
対峙することになるGK菅野選手は「26番の選手ですが、ここまで来るチームというのは試合を決められる選手はオフェンス陣に関しては全員が持っていると思うし、もちろんセットプレーに関してもその選手のキックの質は僕たちの守備のポイントの1つになる。ただ、1人の選手を注意するのではなくて、やっぱりセットプレーでは全員に注意しなければいけないし、ほかにも試合を決められる選手が揃っているということで、特別彼だけというイメージではなく、常に集中してやっていこうと思います」と冷静に相手と自分たちの状況を見つめ、コメントしました。

また韓国メディアからの質問で、ソジョンウォン監督からレイソルの選手に対するコメントもありました。
「工藤選手は右から裏を取る選手というイメージがありますし、柏では一番点を取っている選手というふうに見ています。あと武富選手は2列目から上がってきますし、ストライカーの30番の選手(クリスティアーノ)は良い選手だと認識していて、我々はそういった選手たちの動きに注意をしなければいけない」

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2年前の因縁もありますが、グループリーグ6試合を戦ってきていますから、両チームとも相手に対する分析も進めながら、準備してきた。そういった印象を感じ取れる会見でした。ここからは、ホーム&アウェイで行われる、まさに「ノックアウトステージ」です。「僕達が目標としているのは、このACLという大会で優勝すること。やっとスタートラインに立てたという思いです。ここからは負けたら終わりというトーナメントで、このチャンスを掴むか逃すかは、どれだけチャンピオンになりたいかという気持ちにかかっていますし、全員がその準備と覚悟を持って、この水原に来ています。必ず最高の結果を日本に持ち帰って、柏での第2戦に臨みたいです」。菅野選手の力強い意志、覚悟をチーム全体で共有し、明日19時30分の試合に挑みます。

そして、来週26日のACLホームゲーム、年間シートご購入の皆様へ先行割引販売のご案内をお送りしておりますが、その引き取り期限が5月21日までとなっております。いつもと同じお席での応援、ご観戦を予定の方は、ぜひお早目にご購入をお願いいたします。

2015年5月18日

水原へ

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担当:大重正人

ACLラウンド16の戦地へ。昨日から韓国・水原(スウォン)市にやってきています。レイソルとしては、2013年以来、2年ぶりの遠征です。ソウルから南へ約40km、車で1時間ほど、急行電車で35分ほどと、金浦空港や仁川空港からもほど近く、日本からのアクセスも非常に便利な地域です。人口は約120万。世界文化遺産に指定された水原華城、また焼肉のカルビ発祥の地としても有名です。

今日、練習グラウンドへ向かう道のりは、ほぼ片側3車線の大きな道路で車の交通量は多く、ビルや商業施設が立ち並ぶ中心市街はにぎやか。また少し中心街を外れても、緑の街路樹が等間隔に生えそろい、非常にクリーンで整理された街という印象を受けました。

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対戦する水原三星ブルーウイングスFCは、去年のKリーグクラシック2位。三星グループという韓国有数の財閥グループのサポートを受け、韓国のビッグクラブのひとつとして強豪の地位を築いています。レイソルにも在籍した安英学選手、ホジェル選手が在籍したこともあります。

なんといっても2年前のアウェイでの対戦のご記憶は、サポーター皆さんにも強く刻まれていることでしょう。前半15分、田中順也選手の左足でレイソルが先制。そして激動の後半45分が始まりました。立ち上がり、ペナルティエリア外のハンドに見えましたが、判定はPK。ここでGK菅野選手がラドンチッチ選手の左足シュートをスーパーセーブ。その直後、CKのチャンスから栗澤選手が左足で放ったボレーはループ気味にゴールへ。2日前に結婚を発表したクリが自らを祝うメモリアルゴールを決めました。

しかし喜びもつかの間、相手の素早いキックオフから1点を返されて、2-1。ここからは工藤3-1、相手PKミス、順也4-1、相手PK4-2、栗澤5-2、相手PKミス、工藤6-2。なんと相手に4本ものPKが与えられ、そんな試合を6-2で勝利する。いま振り返っても信じがたいゲーム展開でした。「いい思い出、そうでない思い出、両方ありますね(苦笑)。ACLのいろんなところが詰まった試合でした」。工藤選手もそう振り返ります。

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今日の気温は26度。日本と同じか、ちょっと日焼けするほどの日差しと暑さのなか、周囲にはサムソンのオフィスビルや工場が立ち並ぶなか、グリーンの天然芝が3面とれる広大なグラウンド。となりには、小さな子供たちが楽しそうにボールを蹴っていて、すこし日立台を思い出しました。そんな陽気の中、1時間30分ほどトレーニングを行ないました。

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明日も午後からトレーニング。前日会見の模様をお知らせいたします。