2023年8月30日

天皇杯ベスト4進出

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担当:大重正人

サヴィオの勝利を決定づけるゴールが決まって、柏熱地帯からはヤマトのゴールテーマ。コーナーフラッグ付近で最後までファイトする頼もしい選手たち。そしてタイムアップまでのクルージングがとても心地よく、久しぶりに蘇るこの日立台の感覚でした。最高の勝利をつかみとった選手たち、平日ナイトゲームにも日立台を黄色く染めて歌い続けてくれたサポーターのみなさんに感謝の思いでいっぱいです。最高の試合をありがとうございました。

日立台3連戦、夏場の連戦は本当に厳しいものです。先週土曜に広島と戦い、中2日の土曜にはマリノス戦が控えている中での、天皇杯準々決勝。対戦相手はリーグ戦上位の名古屋グランパスで、3月のホームゲームでは0-3の完敗を喫した相手でした。リーグ戦との間隔も短く、両チームともメンバーを入れ替えての試合になりました。

ただ、レイソルの戦いぶりは、選手が変わっても、そのハードワーク、前へ出ていく姿勢は変わりなく、高いインテンシティで戦い続けるチーム力を見せてくれました。久々の先発となった田中隼人選手もこんな思いを秘めていました。「悠悟くんと試合前に2人でなかなかリーグ戦で出場機会がない中で『ゼロで抑えないと評価されない』と話していました」。仙頭選手も「リーグ戦で出られていない中で、前回の天皇杯の徳島戦と同じように出たときに結果を残すということが大事だし、チームとして勝つことを念頭にしながらも、全員に求められている『戦う』ということ、自分が入ったらこういうプレーができるんだということを見せられるようにプレーしました」。

前線からは武藤&小屋松の2トップがハードに、そして賢く相手を追い、サイドハーフに入った岩下選手は気持ちのこもったハードワークで、ミスマッチとなる相手システムに対し奮闘しました。そして今日のヒーロー、戸嶋選手です。今日はキャプテンマークを巻いての出場でした。広島戦ではミスマッチの相手に対して思い切りよく戦えなかった点を反省し「自分の中で整理して、守備のところでしっかり圧をかけられるように意識して入った」と守備でチームを支えます。

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そして攻撃でも魅せました。後半24分、高嶺選手の激しいボール奪取が起点でした。細谷、仙頭と、パスをつないでサヴィオへ。その間に三丸選手がオーバーラップし、さらにペナルティエリアには4人が入り込んでいました。その大外で構えていた戸嶋選手を、サヴィオ選手が見逃しませんでした。「良いところに止められたので、思い切り振るだけだった」。名手ランゲラック選手を打ち破るシュートを突き刺しました。そして筑波の先輩、三丸選手へのゆりかごダンスをプレゼントしました。そしてアディショナルタイム、彼の献身性と運動量が実を結びました。相手に猛然とプレスをかけると、パスミスを呼び込み、サヴィオのダメ押しゴールへとつなげました。

これで2017年以来となるベスト4です。対戦相手は、ヴィッセル神戸をPK戦の末に破ったロアッソ熊本に決まりました。10月8日日曜日、会場などの開催情報は近日発表される予定ですので、10月のカレンダーに新しい予定を書き加える準備をよろしくお願いいたします。
そして次は土曜、首位マリノス戦です。ぜひ日立台で!