担当:大重正人
今日は湘南ベルマーレから、広報の方が日立台にお越しでした。その目的は、ハングギョン選手。次回のホームゲームで、ワールドカップ出場に際してのサポーターメッセージを収録しました。「日本語でメッセージお願いね」「いや、韓国語でお願いします」。韓国語でしゃべった最後にようやく「いいですか」と日本語で締めるやりとりがおもしろくて、2人も笑っていました。広報さんとグギョンも久々の再会。「スマホのカバー、変わりましたね?」なんて、細かな気遣いを見せるグギョンの姿も新鮮でした。
同じく高山選手とも久々の再会。4年間お世話になった広報さんを前に「フェイスブックやツイッターの写真のことでむっちゃ怒られましたね」「4回ぐらい大喧嘩しましたよね」と笑い合う2人。レイソルに来てくれた2人の人柄は実直で本当にすばらしいのですが、元々の素地とベルマーレの温かな人たちに囲まれてのものなんだろうなと実感しました。「中川くんと武富くんもすごく頑張ってくれてますよ。特にタケは、みんなが『変わった』って言ってます。体つきもしっかりしました」。そんな話も聞かせていただいて、今日は遠くから本当にありがとうございました!
サッカーの話題が、スポーツ紙の一面を飾るのは、本当に久しぶりな気がします。ワールドカップ日本代表の発表。緊張と期待のなか、ザッケローニ監督の口から、レイソルの選手の名前は最後まで聞くことはできませんでした。
鈴木大輔選手。「家で結果を見ました。ワールドカップの話題をメディアの方に聞かれることが最近多かった。厳しい状況だと分かっていたけど、注目されるのは嬉しいことでもあります。悔しい思いよりも、今は次に向けてがんばればいいというスッキリとした気持ちです。次に向けて、いい気持ちの切り替えになったと思います。今の自分にできるのは、一日一日の練習を大事にして、積み重ねていくことです」。
そして工藤壮人選手。「テレビを見ていました。徐々に順番に呼ばれて、残り少なくなったところで今回はないかなと感じていました。レイソルの監督やいろんな人に押してもらって代表に選んでもらえて、自分なりにしっかりやってきたという自信もあった。ツイッターにも書きましたが『悔しい』の一言です。でも悔しい気持ちは昨日まで。僕はいつまでも引きずるような性格じゃないですから。心配してくれる方も多いと思いますが、心配いただかなくても僕は大丈夫です(笑)。今日からまたレイソルだけに集中して、中断明けまでの残り1試合にいい準備をしていきます」。
ひとつ言えるのは、2人とも心配ないということです。その気持ちの強さは、これまでの試合で幾度も見せてくれています。この結果を、必ずや自分のプラスに変えて、4年後「あれがターニングポイントだった」なんて言う日が来るような気がしてなりません。
「4年前、僕たちはJ2でしたからね。この4年間の変化は、自分たちが一番だと思います。クドーは試合に出始めていたけど、僕はやっとサブに入って、出ればセンターバックをやっていた。クドーのためになんて、簡単には言えないです。今は自分が精いっぱいやること。選ばれなかった人たちに納得してもらえるようなプレーをしないといけない」
今夕、酒井宏樹選手が日立台のクラブハウスに顔を出してくれました。布部コーチやメディカルスタッフとの再会で「お前、背がまたデカくなったんじゃない?」「そんなわけないっすよ?」。顔をくしゃくしゃにして笑う顔はまったく変わりなかったですが、おそらく肩幅が広がって、体つきがまた一回りガッシリして、身体全体のバランスが変わったような気がします。八頭身のモデルのように。
「あいつは海外でいいプレーをして、代表でも当確の存在だった。代表選手の誇りを持って、選ばれなかった選手の分まで、世界と戦ってきてほしい」。
クドーの言葉は、同じみんなの思いを表しています。レイソルの代表、柏の代表、日本の代表として。まずはこの1か月を無事に過ごし、ブラジルのピッチに立って、右サイドを駆け上がる姿を期待しています。