2019年10月27日

福岡戦

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担当:大重正人

前半2-0、後半2-0。そしてシュート数は23対3。90分間を通して、攻守ともにレイソルらしい、高いインテンシティーを保ち続けての快勝。ここにきて、ジェフ戦に続き、結果と内容の伴ったすばらしい試合をネルシーニョ監督とチームが見せてくれました。ゴールシーンはすべて、味方のラストパスを受けてのもの。狭い局面のなか個人の力で強引にいくのではなく、確率の高いプレーを選択し、サポートした仲間がそれを決める。もちろんほかにも決められそうなチャンスが多くあったのは事実ですが、チーム全員の攻守にわたる献身性あっての結果に違いありません。

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今日はクリスティアーノ選手が不在。文字通りの大黒柱を欠いたものの、そのポジションに入ったサヴィオ選手がまた一味違う持ち味を存分に発揮しました。5-4-1で固めるアビスパの守備ブロックの間でボールを受け、シンプルに味方に預けたり、時には力強いキープやドリブルも。そして、レイソルにはもうひとつ攻撃の起点が。江坂選手の今日のプレーも非常に光っていました。先制点は得意の左足の強烈なシュートを突き刺し、また2点目のオルンガ選手にはこれ以上ないスルーパスをつけ、見事なアシストをマークしました。そしてオルンガ選手とはアシストをプレゼントし合い、ミカは後半に2点目。フィニッシャーが大きな役割を果たし、試合の流れをぐっと引き寄せました。

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後半からピッチに立った大谷選手はこう試合を振り返りました。「良くないときは、早く点が欲しくて縦に早くなってしまいすぎたり、攻め急いでしまうことがある。でも今日はしっかりボールを持ちながら焦れないようにプレーできたし、点数を獲れたこともあって落ち着いて、やるべきことをやれていたと思う」。最終ラインからのビルドアップで相手のブロックを左右に動かしながら、間のスペースへくさびを打つ。囲まれればボールを失わないよう大事につなぎ、焦れずに攻撃を何度もやり直す。段々と相手の陣形を狂わせ、心身の粘りを奪っていく。そしてチャンスを仕留める。

「今日の試合は選手たちが高いクオリティを持って終始やってくれた。ボールポゼッションのところも非常に高いボリュームを維持しながら、我々のペースで最初から最後まで選手たちはピッチの中で要求したことに対して応えてくれた。ただ、前半の終盤に我々のペースがダウンし相手にボールを握られる時間帯はあったが、ハーフタイムにしっかりと修正点を伝え、後半に入ってからまた持ち直した。90分間を通して今日のゲームを振り返ると、選手たちはしっかり最後まで戦い抜いてくれた。前半2点、後半2点ということで、我々の得点の機会を考えるともう少し取れた気もするが、何よりも今日、勝利で終えたことが重要なことなので、しっかり最後まで戦い抜いた選手たちをたたえたい」。ネルシーニョ監督も選手たちの頑張りに大きな賛辞を贈りました。

今日も柏熱地帯の応援の熱とパワーは、相手を飲み込むほどの迫力があって、ゴールを獲るたびに、さらなる力を選手たちに届けてくれました。途中交代で入った選手たちも本当に心地よく、勇気をもってプレーできたことでしょう。そして試合後には、あす誕生日を迎える古賀太陽選手を盛大なバースデーソングで祝福してくださいました。「20歳最後の日に古巣のアビスパと戦うというのも何か縁を感じるし、そんな日に勝つことができて本当に嬉しいです!」。満面の笑みを称えて、スタジアムをあとにしました。

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残り4試合、今日の勝利で、またJ2優勝&J1復帰へ一歩近づきました。ただライバルたちもすべて勝利し、デッドヒートは続いています。次節、アウェイNACK5で大宮との直接対決です。これに勝ち、他チームの結果次第では、2位以内が確定し、J1復帰が決まる可能性が出てきましたが、あくまで我々の勝利があって、その後の結果に流れ着くものです。航輔の言葉を借りれば「王手」他には目をくれず、まずは自分たちの目の前の敵へ全身全霊を懸けてぶつかるのみです。すでにチケット完売、来週も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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2019年10月26日

明日は福岡戦

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担当:大重正人

昨日は、ふたたび千葉県に大雨が降り、大きな被害が出ています。命を落とされた方に深くご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。明日の福岡戦でも引き続き「Jリーグ Team as one募金」として、募金活動をおこないます。メンバー外選手は13時15分から14時まで、ホームゲート付近の特設テントにて受け付けますので、皆様のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

今日のルヴァンカップファイナル、ご覧になりましたでしょうか。取って取り返す、しかも終了間際や延長戦でもゴールが決まる、それは壮絶な死闘で、歴史に残る決勝戦でした。個人的にはやはり、石川直樹選手と菅野孝憲選手にカップを掲げてもらいたいと願っていましたし、5本目のイシのPKが決まっていれば、これ以上ない結末になっていました。それでも両者とも死力をつくしたすばらしい戦いで、またあのような最高の舞台に戻りたいという思いを強くしました。我々はまずJ1に戻ること、そして今日のようなすばらしいチームと、すばらしい試合ができるようになるために、まずは明日の大事な福岡戦を戦います。

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チームは、昨日は大雨により人工芝グラウンドへ移動してトレーニング。今日は予定を後ろ倒しにして午後から福岡戦前の最後の準備をおこないました。特に昨日は屋外でのトレーニングが容易ではないコンディションでしたが、こうしたプラン変更ができる立地環境は、この日立台グラウンドの大きなメリットです。

明日対戦するアビスパ福岡とは、6月にアウェイで対戦。3バックから4バックに移行し、ボールを保持しながら攻め込んでいくスタイルが形になり、いまの地位を築くに至った原点となった試合でした。アディショナルタイムに江坂選手のヘディングシュートが決まり、1-1の同点ではありましたが、その次のジェフ戦から始まった11連勝のきっかけになった試合でした。

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一方で、先制点を奪われた城後選手の駆け引き、決定力は健在で、明日も日立台で出場するようなら大きな脅威となるでしょう。また、輪湖選手、中村選手、古賀選手、そして井原ヘッドコーチ。両チームにゆかりのある人たちの再会も叶えば、と両軍サポーターのみなさんも期待されていることと思います。ルヴァンカップにも負けない好勝負を期待し、そして勝利への後押しをよろしくお願いします。

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最後に先日、延期開催となった水戸戦のチケット払い戻し期限が、あす10月27日までとなっています。まだお済みでない方は、お忘れなくご対応ください。

2019年10月20日

千葉戦

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担当:大重正人

チームはいつも試合の約90分前までにスタジアム入りしますが、今日は少しそれを過ぎました。もちろんぎりぎりにならないように少し早めに到着できるよう、出発時刻を設定します。ミーティングをしてから出発するのがネルシーニョ監督の今のスタイルなのですが、今日はこの試合の重要さを選手たちに強く説くあまり、少し延びてしまったそうです。

そのころ、フクアリのアウェイ席はどんどん埋まっていきました。アウェイ自由、コーナー自由席だけで約3000枚のチケットが売れ、メインもバックにも、ジェフの蛍光イエローよりもすこし濃いレイソルイエローの一団が詰めかけました。選手たちがウェアに着替え、試合の準備をしていた試合70分前、スタジアムの外からものすごいレイソルの応援歌がスタジアムの室内まで響いてきました。

14時15分、中村選手と滝本選手のGKウォーミングアップを今か今かと待ち構えていたサポーターの皆さん。選手の名前を呼ぶ声援は、フクアリの屋根に反響して、それはもう凄い音量でした。続いてフィールド選手もピッチへ。これだけの大声援に奮い立たないわけがありません。

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「上位が勝てていなかった分、ここは絶対に勝たなければいけないというのは感じていたし、サポーターの皆さんもアップの段階からホームのような雰囲気を作ってくれたのですごく力になった。監督も試合前から入念にゲームプランを伝えてくれていて、毎試合やることは変わらないとは言いながらもひしひしと伝わってきた部分があった」。

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ヒーローの一人、瀬川選手はこう振り返り、監督やサポーターの思いや期待を選手たちが一体になり、一身に受けて、すばらしい戦いを繰り広げました。前半22分、相手のパスミスからのチャンス、ペナルティエリアの外側、相当距離がありましたが「シュートを打つしかないという感覚で振り抜いたらここしかないというコースに入ってよかった。左足でもインステップならばああいったシュートは打てるので、狙い通りだった」。彼らしい思い切りの良さをパンチ力満点のスーパーゴールが突き刺さりました。

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今日は、立ち上がりからボールを保持し、またこのところ課題として残っていた攻撃から守備、守備から攻撃への切り替えも意識高く臨んだ選手たち。先制点は自陣からのカウンターに高橋選手が飛び出し、受けたオルンガ選手のシュートからCKに。ゴール前にこぼれたボールに飛び込んだのは、三原選手でした。「ごっつあんゴールでした」と謙遜しましたが、「ニアに相手を引き連れていこうかなと思っていて、ファーにボールが行ったのでこぼれてきたらいいなと思っていた。みんなで取ったゴールだと思う」。

さらに後半16分、セットプレーの流れからペナルティエリアでの混戦。相手ボールかと思われたところ、うまく入れ替わり、今度は左足で流し込むきれいなゴール。守備が持ち味のボランチが今日は値千金の2得点を挙げ、そして職人肌の三原選手からはあまり想像がつかないパフォーマンスを披露してくれました。両手を頭の上で合わせて、ぐるぐる回る。神戸時代には「三原ロール」と呼ばれていたそうです。

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今夏、ユニフォーム着用でのフリーポーズ撮影のとき、「三原ロール」やってくれないかなーと淡い期待を持って、あのポーズの由来を聞いてみたことがありました。「義理のお父さん(奥様のお父様)とのお酒の席で、ゴールを決めたときのポーズをやってほしいということになったんです。ポーズに特に意味はないんです笑」と教えてくれたことがありました。今日は実際にゴールを決めて、しかも2度も、歓喜の仲間の間で回ってくれました。今日はツイッターのトレンドワードに「三原ロール」がランクインするなど、レイソルサポーターだけでなく神戸サポーターの皆さんの嬉しい声が後押しになったかもしれませんね!

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今日は高橋峻希選手が本職の右サイドバックへ。この復帰が非常に大きく、瀬川選手も前線の左サイドハーフへ。そしてヒシャルジソン選手が5試合ぶりに先発復帰しました。ネルシーニョ監督は「最近ヒシャルジソンを外した理由は、アタッカーのところでジュニオールサントスを起用する上での(4人までしか試合にエントリーできない)外国籍選手枠の問題があった。戦術的なオプションのためにジュニオールサントスを起用してきたがそもそもヒシャルジソンが悪かったわけでは決してなかったし、これまでもヒシャルジソンはきちっと準備してくれていた」とここ数試合の起用の狙いを明かしました。ヒシャはこれまで通りの鋭い出足、カウンターへの帰陣やボールカット、味方のカバーなど中盤の広大なエリアを90分間守り続けました。

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また瀬川選手は「守備もやれることが僕のストロングだし、その前線からの守備もあってサイドハーフに戻ったという風にも聞いているので、そこは自分のやらなければいけないことだし、少しでも太陽を助けられるように守備の意識は常に持っていた」。また高橋選手も「クリスがよく戻って自分を助けてくれた」と言ったように、チーム全員の守備への意識、献身性が非常に高かった。まさにいい守備が良い攻撃を生んだ、これ以上ない勝利となりました。

混とんとする上位争いですが、今節はレイソルが3試合ぶりの勝ち点3を獲り72ポイント。そして2位以下の勝ち点が伸びませんでした。大宮が1試合未消化ではありますが、3位のチームが残り5試合で全勝して勝ち点79ポイント。レイソルが1試合1試合、着実に勝利を得れば、目標に到達することができます。今日のすばらしい勝利を次の勝利へ。27日日曜日、日立台のアビスパ戦も今日のような選手たちへの後押しを引き続きどうぞよろしくお願いいたします。心を揺さぶるような熱い応援、本当にありがとうございました。

2019年10月18日

土曜はJユース、日曜はダービー

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担当:大重正人

第5~6節以来の連敗を喫して迎える、大事な大事な千葉ダービーが明後日に迫っています。横浜FC戦、水戸戦と、勝敗の結果がどちらに転んでもおかしくない拮抗した試合ではありましたが、獲るか獲られるかというここぞという局面で勝負強さを発揮することができず、上位を争うライバルに痛い黒星を喫するだけでなく、3ポイントを献上してしまうという大変悔やまれる結果に終わりました。

ただ終わった試合の反省は当然必要ですが、下を向いたり悔いてばかりすることがあってはなりません。J1復帰という目標にむけて突き進む。これまで積み重ねてきた勝ち点のおかげで、まだ5ポイントのアドバンテージもあります。残り6試合、自力で優勝を勝ち獲れるのはレイソルだけ、まず自分たちのスタンダードにしてきた戦いをやれば結果がついてくると信じて戦うのみです。

J2で9年ぶりのダービーマッチ。6月の日立台でのゲームは2-0、シュート数は17対2と結果内容ともに伴った快勝でした。「ただジェフは当時の3バックから4バックになるなど変化がある。J1への昇格も難しく、一方でJ3への降格の可能性も低い状況だが、それゆえに何をしてくるかわからない面もある」とネルシーニョ監督のアラートはいつもと変わりありません。長年ジェフの象徴であり続けた佐藤勇人選手が今季限りの引退を発表し、またこのダービーで柏には負けられないというサポーターの強い思いが籠ったアウェイの雰囲気になるでしょう。一方で、レイソル側の席は軒並みチケット完売で、我らがレイソルサポーターも大挙駆けつけてくださいます。すばらしい熱気の中で、白熱した戦いを見せ、そして勝ち点3を手にしなければなりません。

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もしチケットが買えなかった、スタジアムに行くことができないという方は、ぜひモラージュ柏へ。チバテレビ「ライジングレイソル」さんと、DAZNのご協力により、パブリックビューイングを開催。レイソル元GKの佐藤大さんによる生解説という滅多にない機会。大さんから「並みじゃない!」というセリフが出るようなプレーを期待ながら応援ください。
https://www.reysol.co.jp/news/event/032659.html

トップチームはアウェイ戦で日立台を空けますが、あす土曜日は日立台のスタジアムでU-18チームの公式戦があります。Jリーグをはじめとするクラブチームの日本一を決めるトーナメント「Jユースカップ」。2回戦でヴァンフォーレ甲府との対戦です。今季のU-18チームは強豪揃うプレミアリーグEASTで2位につけるなど、力を持ったチームです。キャプテンでトップ昇格が決まっているDF井出選手は負傷中、また前節はトップチーム水戸戦メンバーに入った細谷&鵜木コンビは引き続き千葉戦のメンバーに入る可能性もあります。またGK佐々木選手とMF田村選手はU-17ワールドカップを戦うため、ブラジルへ渡っています。

とはいえ、数年にわたってこのアカデミーで共に戦ってきたメンバーがまだまだいます。エースナンバー9番をつける奥田選手。先日のスカパーの特集では力強いコメント、チームをけん引するリーダーシップを見せてくれました。憧れの選手に北嶋選手、工藤選手の名前を挙げるあたり、柏の9番を背負う責任感、彼の気質、熱い心意気が存分に伝わってきます。Youtubeでアップされていますのでこちらもご覧ください。

憧れの日立台のスタジアムで戦えるのは、明日と、プレミア最終戦のあと2試合だけ。思う存分、力の限りを発揮して、すばらしい勝利を期待しています。14時にメインスタンドをオープンし、15時キックオフです。若きレイソル戦士へもぜひ応援ください!

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2019年10月14日

水戸戦

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担当:大重正人

前半、メインスタンドの上から、レイソルの攻撃の場面を見たとき、相手の水戸の守備陣形が4-4-2のラインが本当にきれいで、横も縦も等間隔になって侵入してくるレイソルを待ち構えていました。非常に統率がとれていて、組織的で、鍛えられているチームだと改めてわかりました。

守備を固めるだけでなく、常に2トップが守備もこなしながら、カウンターの機を狙っていました。フォワードに当てて、サポートした選手が落としを受けて、さらに後ろから飛び出していく。サイドに展開して、そのクロスになだれこんでいく形が見事でした。1失点目はその前のプレーがファウルのホイッスルが鳴ってもおかしくないプレーに見え、0コンマ何秒かは判断が遅れたかもしれません。ただ、そのままプレーが流れて、流し込まれました。

またレイソルの3失点目は見事しか言いようがありません。2失点目のフリーキック、決めたのは今季初出場の選手でしたがすばらしいキックでしたし、またその前のセットプレーでも細かな変化を加えたりと、いろいろな工夫が見えました。そして攻守、守攻の切り替えが非常に速く、スコアこそ2-3の僅差でしたが、どちらが狙い通りに戦えたかといえば、相手のほうだったと思います。

ネルシーニョ監督も試合をこう振り返りました。「ゲームの結果をみて、相手の優勢な戦い方というものを認めざるをえない。ボールを奪ってから縦に急ぎすぎて、決定機は何度か作ったが、攻撃の形を作る上で個人技に頼ってしまう時間帯が増え、組織的に我々が普段してきた通りの攻撃の形が作れませんでした。結果をみてもわかる通り、戦術的な部分、ボールの支配率も相手が我々よりも上回っていた」

縦に急ぎすぎてしまい、ボールロストが増えてしまった。ボールを運んでサイドでフリーの選手は作れたが、そこからのクロスの精度が足らなかった。守備面でも、基本的なこと、相手のDFに簡単にロングボールを蹴らせないようにFWがしっかりプレッシャーをかける。蹴られたらDFはしっかり跳ね返し、前線や中盤も自陣へ戻ってセカンドボールを取るためのポジションを取る。相手のオーバーラップには、後ろは時間を使わせ、前線の選手が必死に戻ってくる。そして球際で絶対に負けない。そうしたひとつひとつの当たり前のことをピッチに立つ全員が怠ってはなりません。相手は、J1に上がろうと、なんとかプレーオフや自動昇格圏内をめざして、本当に必死で、我々を倒そうと全身全霊を懸けて戦ってきます。サポーターの皆さんも、この悔しい負けの直後でも手を叩いてチームを鼓舞する声が聞こえてきました。この応援に応えるためにも、残り6試合、もっともっと闘わなければいけません。

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最後に、台風被害への募金活動にたくさんのご協力をいただきまして誠にありがとうございました。今回も20万円を超える義援金をお預かりさせていただいております。繰り返しになりますが、被害に遭われた方にお見舞いを申し上げるとともに、復旧活動が少しでも早く進みますようお祈り申し上げます。

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2019年10月13日

明日は水戸戦

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担当:大重正人

まず、昨日の大型台風が日本各地に大きな爪跡を残し、今なお洪水や浸水、停電や土砂崩れなどの被害が続いています。被災された方に心よりお見舞いを申し上げるとともに、まず身の安全を第一に行動されるようご注意ください。明日対戦する水戸ホーリーホックのホームタウン、水戸市を流れる那珂川が氾濫し、大変な水害に見舞われています。以前使われていた練習場、河川敷にあるホーリーピッチは完全に水没しているそうです。明日公式戦を戦うというのは心身ともに大変な状況かと思いますが、今回の試合変更に際してご協力をいただきまして深く感謝申し上げたいと思います。

柏レイソルでは、明日の水戸戦において『Jリーグ TEAM AS ONE』募金活動を実施し、被災地支援に向けて少しでもお力添えができればと思います。12時15分から13時まではメンバー外選手たちもホームゲート付近の特設ブースにて参加予定です。ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

この台風19号の影響により、試合日程の変更を余儀なくされました。12日のご観戦を予定されていて、この事態で観戦できなくなってしまった方には大変申し訳ございません。ただ昨日の天候や交通事情を振り返ってみても、到底、安全に試合をできる状況ではありませんでしたので、改めてご理解ご容赦をお願いいたします。
※10月12日のチケットは、そのまま14日の試合で利用いただけます。
※チケットの払い戻しは、10月15日午前10時から、10月27日の23:59まで実施しますので、お忘れなくご対応ください。
https://www.reysol.co.jp/news/ticket/032673.html

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今日は、台風一過のすばらしい青空が広がり通常なら試合には絶好の日曜となったもしれませんが、超大型台風による被害を懸念し、13日を台風被害の点検の日にあてて、14日の再試合というスケジュールを立てさせていただきました。今朝早くから、グラウンドキーパーのグリーンテックさんにはスタジアムはもちろん、今日トレーニングをおこなうグラウンドも整備、メンテナンスをいただいて、水戸戦に向けたチームスケジュールは滞りなく進行できました。誠にありがとうございます。また我々フロントスタッフ、コーチングスタッフやアカデミースタッフもグラウンド内に広がる無数の枝木の清掃、また施設点検をおこない、無事に明日試合が行えることになりました。

現在、国際Aマッチウィークということで、レイソルはオルンガ選手がケニア代表へ、古賀太陽選手がU-22日本代表のブラジル遠征に参加しています。磐田から期限付き移籍している水戸の若きエース、小川選手もブラジル遠征で不在という試合です。ミカは前線のターゲット、得点源として欠かせない存在ですが、実はセットプレーの守備でもその高さが大きな効果を発揮しています。不在だった山形戦、理由はそれだけでないでしょうが、ミカの不在がセットプレーでの2失点に影響があったかもしれません。古賀選手は最終ラインからの配給役として、相手のプレスを受ける厳しい状況を打開するパスが光っていました。もちろん彼らの不在は事前からわかっていたことですし、それを理由にするまでもなく、チーム戦術を練り直し、代わりに出場する選手とともに勝利を得るためにしっかり準備を進めてきました。

3位との勝ち点差は最大10ポイント→8ポイント→7ポイント→9ポイント→8ポイントと一節ごとに変動しています。ネルシーニョ監督には「追われる立場でのプレッシャーはありませんか」というメディアからの質問がありました。しかし「まったくありません」と表情を変えず答えました。シーズンの前半は相手の勝ち点差を気にしなければいけなかったが、今は自分たちが自力で勝ち上がれる状況にある、と。

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「2-0は危ないスコア」と言われることがあります。2011年のマリノス戦の前半で2-0とリードした際、逆にそれを心配する選手たちに向けて、監督はこう一喝しました。「勝っているのは我々だ。2点をリードして圧倒的に優位なのに、どうして我々が負けることを考えなければならないんだ!」。勝者たる者はこうあるべきだ、という監督が唱える勝利の精神は、こうして当時のチームの血や骨となっていきました。残りの7試合、ひとつひとつをおろそかにせず、全身全霊で戦う。その先には必ず目標達成があるはずです。その精神を、選手スタッフはもちろん、サポーターのみなさんもひとつにして、どうか最後までともに戦い続けてください。14時キックオフ、日立台でどうぞよろしくお願いいたします。

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★クリスのインタビュー動画もぜひどうぞ!!

2019年10月10日

水戸戦が日程変更になりました

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担当:大重正人

本日16時に発表しました通り、週末に予定されていた水戸戦の延期が決まりました。

【変更後】10月14日(月・祝)14:00キックオフ

9月上旬に大きな被害をもたらした台風15号以上の規模で日本列島に接近しており、試合の進行や、お客様や運営スタッフの安全に大きな影響を及ぼす可能性をかんがみて、このたびの決定をさせていただきました。急な事態にもかかわらず、対戦クラブの水戸ホーリーホックの方々、Jリーグの方々、試合運営や販売などで協力いただいている関係みなさまのご協力に深く感謝申し上げます。

14日月曜での実施については、祝日であるということ、JRから12日から13日にかけて計画運休の可能性が発表されているということ、また関東地方は13日早朝に台風通過見込みで、同日そのあとにスタジアムの安全確認をおこなった上で、ということなど、諸般の事情を総合的に判断して、14日への変更を決定しました。この変更に伴い、楽しみにされていた試合観戦が出来なくなったという方におかれましてはお詫び申し上げるとともに、なにとぞご理解ご容赦くださいますようお願い申し上げます。

チームは試合変更に伴い、スケジュールを組み直し、引き続き重要な水戸戦に向けて準備を進めております。

すでにお買い求めいただいているチケットですが、そのまま14日の試合に使用いただけます。また払い戻しも受け付けますが、年間シートと6試合セットチケットは払い戻し対象外となりますので、あらかじめご容赦ください。チケットについてのご案内はこちらからご確認ください。
https://www.reysol.co.jp/news/ticket/032673.html

なお、10月10日(木)16:00~19:00まで、該当試合のチケット販売を一時休止いたします。19:00から10月14日開催分としてチケット販売を再開いたします。また、10月10日(木)19:00~10月11日(金)9:59まで、該当試合の座席選択でのチケット購入はできませんのでご容赦ください。

最後に、非常に大型の台風ということで、気象庁からも繰り返し注意喚起がされています。くれぐれもご自身やご自宅など、身の回りの安全を第一に行動ください。被害の拡大が少しでも収まるようお祈り申し上げます。

2019年10月 6日

横浜FC戦

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担当:大重正人

0-0のままタイムアップを迎えるかと思われたアディショナルタイム、横浜FCのセットプレーからゴールを守れず、0-1。最低限の結果として手にしたかった勝ち点1を失い、そして昇格争いに勝ち点3を与えてしまう、厳しい結果に終わりました。前半から両者ともになかなかペナルティエリアでのビッグチャンスを作れず、一方でセットプレーのチャンスが多かっただけに、今日はそこで1点を獲れるか獲られるかの勝負だと感じていましたが、最後の最後に、相手方にやられる結果となってしまいました。

ただ、試合内容はまさに、拮抗という言葉がふさわしい一進一退の攻防。我々がプレーや戦う姿勢において劣っていたとはまったく思えませんし、選手たちは90分間インテンシティーを落とすことなくハードにタフに戦い続けたと思います。特に、相手のストロングポイントを封じ込めるという点において、個人のがんばりが組織的となってとても機能していました。イバ選手に対する鎌田&染谷コンビ、サイドアタッカーに対しての瀬川選手と古賀選手。何よりレアンドロドミンゲス選手に対して大谷選手と三原選手が監視の目を離さず、また前線からの守備でそこへのパスも可能な限り遮断。集中した守備を最初から最後まで続けていましたし、これこそ残り7試合で継続すべきところです。

ただ大谷選手は敗戦をこう振り返りました。「レアンドロに仕事をさせないようにという意識がチームの中で強かったので、それもあって全体が前へ行く場面が少なくなってしまったのもあると思う」と、前線へのプレスやレアンドロ選手のカウンターへのケアでなかなか攻守にわたって前にいけず、それで攻撃での厚みや迫力を出せなかったというところに、21試合ぶりという無得点の一因があったかもしれません。

もちろん反省しなければいけない点もあります。大谷選手が挙げたのは「失点のCKの前のシーンで、FKを速くリスタートされてゴール前まで持っていかれていた。集中が切れたとは思わないけれどそこの切り替えのところで隙を与えてしまったというのはある。北爪くんにぽっかりスペースを与えてしまっていたので、あのシチュエーションを作ってしまったことが自分たちとしてはいけなかった」。

ハーフタイムにネルシーニョ監督から「ファウルを犯した後にすぐに守備に切り替えること。相手の速いリスタートに注意すること」と指摘がありました。あのセットプレーの前、オルンガ選手のファウルの位置は敵陣深くではありましたが、そこからの速いリスタートで一気に自陣まで運ばれてのカウンターピンチ、そしてCKからの失点。なぜ失点したのか、なぜCKになったのか。大谷選手以外にもその点を認識している選手もいるとは思いますが、そういう「気付き」が多くの選手から生まれて、それを全員で共有していくからこそ、ミスが減り、失点が減り、勝利へとつながっていきます。

来週の水戸戦は、今日イエローカードをもらってオルンガ選手、そしてU-22日本代表遠征で古賀太陽選手が不在です。太陽は試合後ひとりスーツに着替え、ブラジル遠征への集合場所へと移動しました。「自分がいなくてもやってくれるチームだと思っているし、自分が抜けたからと言って変わるわけではないと思う。チームの心配はしていないし、むしろ帰ってきた時にもっとチームの力になれるように成長して帰ってこなければいけないという気持ちの方が強いので、チームは勝ってくれることを信じて自分は(代表で)アピールをしてきたい」。水戸は今日ホームで2-0リードから、後半の13分間で大宮に逆転されたという悔しさを、日立台にぶつけてきます。一日一日最善の準備をして、試合当日はその相手を上回る心身の強さで戦わねばなりません。

2019年10月 5日

明日は横浜FC戦

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担当:大重正人

10月に入りましたが、今日は30度に迫るような夏の一日。他の試合では引水タイムがもうけられるなど、選手にとっては非常にタフなコンディションの一日でした。我々レイソルの試合が行われる明日は25度前後と過ごしやすい日曜になりそうです。

残り8試合、強敵との戦いが続きます。明日は、現在3位の横浜FCの敵地、三ツ沢に乗り込みます。4月、日立台での対戦は0-0のスコアレスドロー。あれから半年が経ち、両者とも一変、成績を飛躍的に伸ばしてきました。横浜は5月に、元レイソルの下平隆宏監督が就任すると、それまでの4勝5敗4分から、12勝7分2敗と昇格県内へジャンプアップしてきました。ボールを握る、という下平監督の志向するスタイルが着実に浸透。安定したビルドアップができる最終ラインとボランチがいて、サイドにはクリスやJのようなスピードあふれるアタッカー、松尾選手、中山選手、斉藤選手がいます。そしてイバ選手という決定力のあるセンターフォワード。組織と個のバランスの取れた非常に強いチームです。

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そこで一味違うエッセンスを出しているのが、やはりレアンドロドミンゲス選手。レイソル時代のような鋭いカウンタードリブルはなくとも、トップ下の定位置からの正確なキック、そして気配を消しながら相手の間をとる嫌なポジショニングは健在です。下がり目の位置でビルドアップに加わり、そこからワンツーやロングパスで味方のチャンスを作り、さらにはゴール前のフィニッシュへ。ミドルシュートやプレイスキックも脅威です。彼に仕事をさせないこと、できるだけゴールから遠ざけることが勝利への道でしょう。

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そして最後尾に構えるのがGK南雄太選手です。18歳でレイソルに加入したのが1998年。先月で40歳の誕生日を迎えましたが、まさに不惑という言葉にふさわしい、長年の経験に裏打ちされたすばらしいプレーを続けています。強いチームには良いキーパー。11連勝のレイソルもそうですが、16戦無敗の横浜には南選手がいます。

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さらに先月は、J1・J2通算600試合出場の偉業も達成。レイソルでのJ1:246試合+J2:45試合から、10シーズンでこの大記録に到達しました。600試合出場を超えるのは、楢崎選手、遠藤選手しかいません。現在横浜FCで販売中の記念グッズにはルーキーイヤーの写真をご提供させていただきましたが、明日の試合前にはそのセレモニーも行われます。今となってはまさに最強の敵となってレイソルに立ちはだかる存在ですが、試合前は大きな拍手で称え、そしてすばらしい戦い、最高の勝利をめざし、三ツ沢で選手とともに戦ってください。ビジター側はチケット完売だそうで、アウェイへの大挙参戦、本当にありがとうございます。14時キックオフです!