2019年10月14日

水戸戦

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担当:大重正人

前半、メインスタンドの上から、レイソルの攻撃の場面を見たとき、相手の水戸の守備陣形が4-4-2のラインが本当にきれいで、横も縦も等間隔になって侵入してくるレイソルを待ち構えていました。非常に統率がとれていて、組織的で、鍛えられているチームだと改めてわかりました。

守備を固めるだけでなく、常に2トップが守備もこなしながら、カウンターの機を狙っていました。フォワードに当てて、サポートした選手が落としを受けて、さらに後ろから飛び出していく。サイドに展開して、そのクロスになだれこんでいく形が見事でした。1失点目はその前のプレーがファウルのホイッスルが鳴ってもおかしくないプレーに見え、0コンマ何秒かは判断が遅れたかもしれません。ただ、そのままプレーが流れて、流し込まれました。

またレイソルの3失点目は見事しか言いようがありません。2失点目のフリーキック、決めたのは今季初出場の選手でしたがすばらしいキックでしたし、またその前のセットプレーでも細かな変化を加えたりと、いろいろな工夫が見えました。そして攻守、守攻の切り替えが非常に速く、スコアこそ2-3の僅差でしたが、どちらが狙い通りに戦えたかといえば、相手のほうだったと思います。

ネルシーニョ監督も試合をこう振り返りました。「ゲームの結果をみて、相手の優勢な戦い方というものを認めざるをえない。ボールを奪ってから縦に急ぎすぎて、決定機は何度か作ったが、攻撃の形を作る上で個人技に頼ってしまう時間帯が増え、組織的に我々が普段してきた通りの攻撃の形が作れませんでした。結果をみてもわかる通り、戦術的な部分、ボールの支配率も相手が我々よりも上回っていた」

縦に急ぎすぎてしまい、ボールロストが増えてしまった。ボールを運んでサイドでフリーの選手は作れたが、そこからのクロスの精度が足らなかった。守備面でも、基本的なこと、相手のDFに簡単にロングボールを蹴らせないようにFWがしっかりプレッシャーをかける。蹴られたらDFはしっかり跳ね返し、前線や中盤も自陣へ戻ってセカンドボールを取るためのポジションを取る。相手のオーバーラップには、後ろは時間を使わせ、前線の選手が必死に戻ってくる。そして球際で絶対に負けない。そうしたひとつひとつの当たり前のことをピッチに立つ全員が怠ってはなりません。相手は、J1に上がろうと、なんとかプレーオフや自動昇格圏内をめざして、本当に必死で、我々を倒そうと全身全霊を懸けて戦ってきます。サポーターの皆さんも、この悔しい負けの直後でも手を叩いてチームを鼓舞する声が聞こえてきました。この応援に応えるためにも、残り6試合、もっともっと闘わなければいけません。

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最後に、台風被害への募金活動にたくさんのご協力をいただきまして誠にありがとうございました。今回も20万円を超える義援金をお預かりさせていただいております。繰り返しになりますが、被害に遭われた方にお見舞いを申し上げるとともに、復旧活動が少しでも早く進みますようお祈り申し上げます。

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