2019年10月27日

福岡戦

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担当:大重正人

前半2-0、後半2-0。そしてシュート数は23対3。90分間を通して、攻守ともにレイソルらしい、高いインテンシティーを保ち続けての快勝。ここにきて、ジェフ戦に続き、結果と内容の伴ったすばらしい試合をネルシーニョ監督とチームが見せてくれました。ゴールシーンはすべて、味方のラストパスを受けてのもの。狭い局面のなか個人の力で強引にいくのではなく、確率の高いプレーを選択し、サポートした仲間がそれを決める。もちろんほかにも決められそうなチャンスが多くあったのは事実ですが、チーム全員の攻守にわたる献身性あっての結果に違いありません。

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今日はクリスティアーノ選手が不在。文字通りの大黒柱を欠いたものの、そのポジションに入ったサヴィオ選手がまた一味違う持ち味を存分に発揮しました。5-4-1で固めるアビスパの守備ブロックの間でボールを受け、シンプルに味方に預けたり、時には力強いキープやドリブルも。そして、レイソルにはもうひとつ攻撃の起点が。江坂選手の今日のプレーも非常に光っていました。先制点は得意の左足の強烈なシュートを突き刺し、また2点目のオルンガ選手にはこれ以上ないスルーパスをつけ、見事なアシストをマークしました。そしてオルンガ選手とはアシストをプレゼントし合い、ミカは後半に2点目。フィニッシャーが大きな役割を果たし、試合の流れをぐっと引き寄せました。

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後半からピッチに立った大谷選手はこう試合を振り返りました。「良くないときは、早く点が欲しくて縦に早くなってしまいすぎたり、攻め急いでしまうことがある。でも今日はしっかりボールを持ちながら焦れないようにプレーできたし、点数を獲れたこともあって落ち着いて、やるべきことをやれていたと思う」。最終ラインからのビルドアップで相手のブロックを左右に動かしながら、間のスペースへくさびを打つ。囲まれればボールを失わないよう大事につなぎ、焦れずに攻撃を何度もやり直す。段々と相手の陣形を狂わせ、心身の粘りを奪っていく。そしてチャンスを仕留める。

「今日の試合は選手たちが高いクオリティを持って終始やってくれた。ボールポゼッションのところも非常に高いボリュームを維持しながら、我々のペースで最初から最後まで選手たちはピッチの中で要求したことに対して応えてくれた。ただ、前半の終盤に我々のペースがダウンし相手にボールを握られる時間帯はあったが、ハーフタイムにしっかりと修正点を伝え、後半に入ってからまた持ち直した。90分間を通して今日のゲームを振り返ると、選手たちはしっかり最後まで戦い抜いてくれた。前半2点、後半2点ということで、我々の得点の機会を考えるともう少し取れた気もするが、何よりも今日、勝利で終えたことが重要なことなので、しっかり最後まで戦い抜いた選手たちをたたえたい」。ネルシーニョ監督も選手たちの頑張りに大きな賛辞を贈りました。

今日も柏熱地帯の応援の熱とパワーは、相手を飲み込むほどの迫力があって、ゴールを獲るたびに、さらなる力を選手たちに届けてくれました。途中交代で入った選手たちも本当に心地よく、勇気をもってプレーできたことでしょう。そして試合後には、あす誕生日を迎える古賀太陽選手を盛大なバースデーソングで祝福してくださいました。「20歳最後の日に古巣のアビスパと戦うというのも何か縁を感じるし、そんな日に勝つことができて本当に嬉しいです!」。満面の笑みを称えて、スタジアムをあとにしました。

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残り4試合、今日の勝利で、またJ2優勝&J1復帰へ一歩近づきました。ただライバルたちもすべて勝利し、デッドヒートは続いています。次節、アウェイNACK5で大宮との直接対決です。これに勝ち、他チームの結果次第では、2位以内が確定し、J1復帰が決まる可能性が出てきましたが、あくまで我々の勝利があって、その後の結果に流れ着くものです。航輔の言葉を借りれば「王手」他には目をくれず、まずは自分たちの目の前の敵へ全身全霊を懸けてぶつかるのみです。すでにチケット完売、来週も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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