2022年6月25日

アウェイマリノス戦

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担当:大重正人

7月まであと5日あるというのに、30度を超える真夏日になった今日。朝から大変な暑さの一日となり、スタジアムにお越しのサポーターの皆さんも体調管理が大変な一日になったと思います。こころ晴れない夜になってしまい大変申し訳ありません、まずは汗を流して、ゆっくりお休みいただければと思います。

0-4というスコアが示す通り、内容的にも完敗となったアウェイ、マリノス戦になってしまいました。立ち上がり早々はレイソルが攻め込み、三原選手の惜しいフィニッシュもありましたが、その後は終始マリノスのペースに。前半17分にシュートブロック及ばず、ディフレクションがゴールに。さらに2分後、立て直したいところでビルドアップの呼吸が乱れてイージーな失点で0-2。28分にも相手スローインからの流れで3失点目。非常に難しい状況にしてしまいました。

「戦う姿勢、選手個々のパーソナリティー、あと相手との駆け引き。さらに球際でバトルするという戦う姿勢、勇気を持ってプレーするという戦う姿勢というものも精彩を欠いていたし、序盤の入りが最後まで響いた。これまでのシーズン前半戦で、チームとして取り組めていたことが全く機能しなかった。その中でやはり彼らが本来やれているものがしっかりとゲームの中で発揮できなかった」とネルシーニョ監督も懸命のゲキや戦術変更も今日はなかなか奏功しませんでした。

守備でも攻撃でも、もっとハードに、そして前に強く早く、というのが今季のレイソルの好調を示すキーワードかと思います。ただ今日は守備でのプレッシングがなかなかはまらず、そこにはマリノスの巧みなポジショニング、ボールムーブ、そして運動量とスピードを上回る守備のパワーを出せなかった。攻撃時では、これまで最終ラインから前線の裏へボールを届け攻撃の起点を作っていましたが、動き出しの回数や距離がいつもより少なかったかもしれません。DFラインには相手の素早いプレスがかかり、いつものような正確なフィードを出せなかった。そうした流れからの2失点目でもありました。

首位マリノスと4ポイント差という大一番で、大きく及ばなかった完敗に当然ショックもあるかと思います。ただ、これまでやれていたことができなかった、やるべきことができなかったという敗因が自分たちにあることに目を向け、選手たち自身も深く悔やみ、省みる言葉がたくさんありました。改めて、自分たちの立ち返るところを見つめ直さなければいけないという気付きもあったと思います。走り、戦う、最初から最後まで。そして組織的に。来週は土曜に鹿島戦、さらに水曜に名古屋戦とホーム日立台で戦えます。しっかり立て直して連敗をしないこと。上位の鹿島が相手ではありますが、まず勇敢に戦う姿勢を見せてくれると信じています。これほどの大敗の後にもかかわらず、迎えてくれたサポーターの拍手が、選手たちに深く届いたはずです。次こそは。日立台で応えなければいけません。

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2022年6月24日

明日はアウェイでマリノス戦

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担当:梶山由珠

天皇杯の勝利の余韻も束の間、チームは昨日14時過ぎに徳島から柏へ戻り、そのまま練習。練習後には横浜行きのメンバーが発表され、今日の午後に横浜へ向かいました。アウェイでの連戦が続き慌ただしいスケジュールですが、この2日間でマリノス戦に向けた入念なトレーニングが行われていました。

昨日の日記の通り、私は現地には行っておらず徳島戦は見られていないので、古賀選手に話を聞きました。
「試合内容としては課題が残るようなゲームでした。開始早々に失点してしまうという展開はあってはならないことだと思うので、もちろん改善しなければいけない点は多い。ただこのメンバーで90分の中でしっかりと勝ち切ったことは、普段リーグ戦に出ていない選手たちにとっても自信になる試合だったと思います。チームとしてやりたいことが全体で共有できているからこその結果だし、一発勝負という舞台で勝ち切れたのはチームとしても大きいです。」
改善点に目を向けながらも、チーム全体で日々積み重ねてきたことが結果につながったと強調しました。

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また、リーグ前半戦について、古賀選手と小屋松選手に振り返ってもらいました。
「目標としていた勝ち点数を獲得できたのは凄くポジティブなことだと思うし、現時点では首位も射程圏内ということを考えると、上出来なのかなと思います。ただ、最終的にどの位置にいるかは自分たち次第なので、慢心せずに今までやってきた良いことを継続しつつ、まだまだ課題に向き合っていかないといけない。」(古賀選手)
「結果として目標を達成できたのは良かったし、上位で折り返せたことはポジティブだと思います。でも、取りこぼした試合や勝ち切れた試合は多かったので、後半戦に向けて修正していきたいです。」(小屋松選手)
課題や反省を述べる一方で、手応えや自信を掴んでいることも確かです。神戸戦のあと、ネルシーニョ監督から「ここからは下ではなく上を向いて戦っていこう」と伝えられた選手たち。誰も現状には満足していませんし、もっと上を見据えています。

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そんな後半戦一発目の相手は、現在首位に立つ横浜F・マリノスです。勝ち点4差のマリノスにここで勝利することができれば、さらに首位争いへ食い込むことができる絶好のチャンス。勝ち点3以上の価値がある、非常に重要なゲームであることは間違いありません。

前回の対戦では試合開始早々に失点したものの、細谷選手・ドウグラス選手・小屋松選手の3ゴールで3-1の逆転勝利を収めました。しかし古賀選手は「前回の対戦は相手に退場者が出たりとか、いろんな要素が重なって勝つことができましたけど、実際に11人でやったらどうなのかというと話は変わってくる」と気を引き締めます。「マリノスは全員がよく走るチームで、強度はリーグの中でトップだと思います。そういう相手に飲み込まれないように、自分たちがやりたいことをはっきりやりつつ、相手の良さを消していきたいです」。
小屋松選手も「マリノスはアグレッシブで能力の高い選手たちが良いサッカーをしているし、実際首位なので力のあるチーム」と分析しつつ、「この一戦は後半戦に入っていく上で最も大事な試合」と位置付けていました。

中断期間を挟んだとはいえ、天皇杯も含めると公式戦5連勝中のレイソル。全員が勝つイメージを持って試合に入れること、誰が出ても自信を持って戦えることは、今のチームの強みです。当然、連勝中なのでチームの雰囲気は良好ですが、「連勝中だからって一つ一つの試合を勝たないと意味がない。連勝中だということは忘れて、目の前の試合に集中していきたいです」と話すのは古賀選手。いつもと変わらない謙虚な姿勢で、敵地で強敵マリノスに挑みます。

明日、日産スタジアムで16時キックオフです。ぜひ現地やDAZNでの大きな後押しをよろしくお願いいたします!

★来週はホームゲーム連戦!7/2(土)鹿島戦・7/6(水)名古屋戦もぜひローチケやローソン・ミニストップ店内Loppiにてお買い求めください。
https://www.reysol.co.jp/news/ticket/034985.html

2022年6月23日

天皇杯徳島戦

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担当:大重正人

徳島での天皇杯3回戦。中継映像がない中、どうやってレイソルサポーターの皆さんに試合の情報をライブでお伝えしようか、、、どうやったかと言えば、、、実は原始的に電話でした。ただ文明の利器に大いに助けてもらいました。ピッチサイドで写真を撮りながら、柏に電話を繋いで、AirPodsを耳につけてずっと喋り続けていました。それを柏にいる梶山広報がテキストにして、昨年まで運用していたTwitter速報でお伝えしました。情報発信もチームプレーで頑張りました!

隣にいたカメラマンさんには、ずっと言葉をつぶやいていて不審がられたかも知れませんが苦笑。でも、この素晴らしい逆転勝利の雰囲気を少しはお伝えできたのかなというのとともに、爪の先ほどですが、実況アナウンサーの方の日々の素晴らしいお仕事とご苦労を改めて思い知って、中継のありがたみを感じています。

中3日でのアウェイゲーム。さらにこの後、中2日でのアウェイ、マリノス戦を控える厳しい日程でした。この関門を乗り越えられたのは、今のレイソルは誰が出てもしっかり力を発揮できるという総合力と、ニューヒーローの活躍のおかげでした。18日の神戸戦に続く逆転勝利、チームとしての強さ、充実をまた感じさせてくれる試合でした。

徳島はスペインスタイルのボールポゼッション、ポジショナルプレーが巧みな好チーム。レイソルとしては激しく当たっていきたいところでしたが、立ち上がりの4分に食いついたところを剥がされ、裏のスペースを与えて失点。出鼻をくじかれる立ち上がりになってしまいました。

その後も相手のボール支配が続き、なかなかレイソルのリズムが出せない時間が続きました。前半37分、この試合の運命を分けるビッグプレーがありました。ショートパスで繋いでいた徳島が、レイソルの背後への動き出しとフィードを狙ってきました。ペナルティエリアで完全にフリーになって、ダイレクトシュート!決められた、と覚悟した瞬間、赤いユニフォームのレイソルのGKが横っ飛びでボールを掻き出します。なおもボールがこぼれたところに相手が詰めてきますが、すぐに立ち上がった猿田遥己選手がボールをしっかり保持、大ピンチを逃れました。

「練習でやってきたプレーの一つで、練習の中で敬太さんと結構取り組んできていたので、しっかり止まってシュートに反応できた。練習では弾いた球を決められることもあったが、今日は冷静にすぐに起き上がって抑えられたので、練習でやっていることを120%出せたプレーだったと思う」

ハルキは、加藤匠人選手とユースの同期。2019年途中から期限付き移籍で鹿児島、ガンバ、横浜FCとチームを移っていました。2020年のガンバ時代にはJ3で2試合プレーしたものの、相次ぐケガに見舞われ、長いリハビリでプレーできない時間がずっと続いていました。

今季から4季ぶりにレイソルに復帰。レイソルに戻ってきたという喜びの一方で、ケガのブランクはとても大きかった。キャンプでは、これまでできていたプレーが思うようにできず、周りのキーパーたちとの差を感じ、すごく思い悩んだと聞きました。「敬太さんと話して、2年前の自分と比べて全然ダメなんだと。だけど一個一個薄い紙を重ねて大きくしていこうと」。ユース時代から気心知れた井上コーチには胸の内をさらけ出して、そして一つ一つのプレーを取り戻していくような地道な作業を続けていました。

「誰よりも朝一番に早く、クラブハウスに来ようって決めたんです。そして一番最後に帰る。それが100%良いわけではないですけど、そういうところから自分を見つめ直してやることで自分の自信に繋がると思っていました。チームの中で一番良い準備をして練習に取り組もうとずっとやってきた。そういうのが繋がった試合なのかなと。この4か月の間、言われたことはいっぱいあって、パンクすることもあったんですけどね苦笑」

早く来ることが目的じゃなくて、誰よりもベストの準備をして日々の練習に取り組むこと。ハルキが自分に課したことは簡単ではなかったはずです。それをここまで数ヶ月続けてきて、そして連戦やGK仲間の代表戦などで巡ってきたタイミング、チャンスで、監督やコーチに「今日はハルキで行く」と決断させたのは、何よりハルキの努力と諦めない気持ちだったと思います。

0-1から0-2にさせなかったビッグプレーが、後半に繋がりました。後半開始から投入された升掛選手が果敢に仕掛けて、CKのチャンス。後半6分でした。「慶太さんのキックは本当に合わせやすかったです」と大外に飛び込んだルーキー土屋選手がドンピシャのヘッドで同点に追いつきます。「初めてゴールを決めて嬉しい気持ちはあります。でもまだ実感が湧かないですね。こうして点を取ってチームの勝利につながったのは自分の自信にもなるし、チームの活性化にもつながるのかなとも思うので、すごく嬉しいです」。

さらに5分後、右サイドからのチャンスでした。右サイド川口選手の斜めのクサビ、絶妙なポジションをとった升掛選手がターンし、さらにその裏へ走り込んだのが森海渡選手でした。「友護が前を向いた瞬間に背後が空いているのはわかっていた。そこにランニングできたこととそこでいいパスがきたので、少し角度のない状況だったが思い切りシュートを打った」。これまで左サイドからの素晴らしいゴールが光っていましたが、この日は右サイド角度のないところから強烈な一発。ニアをぶち抜いての逆転ゴールでした。

徳島のボールキープが続き、時折ヒヤッとする場面もありましたが、染谷選手からバトンを受けた大南選手が3バックの中央で跳ね返し、古賀選手がなんとボランチに入って守備を固めるというネルシーニョ監督の采配も実って、アディショナルタイム5分の猛攻を凌いで、4回戦進出を決めました。ハルキの周りには自然と仲間の祝福が集まり、みんなの最高の笑顔が溢れました。

続くラウンド16は、アウェイ神戸でのヴィッセル戦、7月13日水曜のナイトゲームに決まりました。またチームは柏に戻り、またすぐに遠征。土曜日にアウェイでのマリノス戦、翌週にはホームで鹿島戦。上位のチームとの直接対決という天王山を迎えます。

2022年6月21日

明日は天皇杯徳島戦

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担当:梶山由珠

先日の神戸戦。試合前日から当日にかけて「駐車場はありますか?」「飲食は持ち込めますか?」などといった問い合わせが非常に多くありました。それは、日立台へ初めて観戦に来られる方がたくさんいらっしゃったことを物語っていると思います。

その様子は大谷選手が「新しいサポーターを増やしたい」という目的で招待席を用意している『タニシート』の当選者の方にも見られました。
古賀選手のユニフォームを着た若い男性1人とユニフォームを着ていない男性3人の計4人組がチケットを引き取りに受付へ。おそらく、古賀選手のユニを着た男性が、3人の友人を誘って観戦に来てくれたのでしょう。熱気溢れる満員の日立台で、痺れる逆転勝利の瞬間に立ち会い、きっとまた行きたいと思ってくれたはず、と想像が膨らみます。もし本当にそう感じてくださっていたら、そしてまたご来場いただけたら、大谷選手の思いも通じたことになります。

初めてご来場いただいた方も多かったであろう神戸戦を勝利で飾れたことが何よりです。たくさんのご来場、本当にありがとうございました。7月もホームゲームが3試合ありますので、ぜひお誘い合わせの上ご来場ください。後半戦も満員の日立台を作っていきましょう!

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さて、明日は天皇杯3回戦です。敵地で徳島ヴォルティスと対戦します。
レイソルにとって天皇杯の3回戦は、ある意味最も難しい局面と言えるかもしれません。というのも、レイソルは準決勝まで勝ち上がった2017年以来、コロナ禍の大会方式変更により出場のなかった2020年を除くと、3大会連続で3回戦敗退を喫しています。徳島ヴォルティスさんは今季J2で、現状は苦しい順位に位置していますが、カテゴリーの違いやリーグ戦での成績は全く関係ないのが天皇杯の恐ろしさ。一発勝負のトーナメント戦、何より結果が重要です。3回戦という一つの難関を乗り越えることで、4回戦以降やこの先のリーグ戦への勢いにもつながってくることでしょう。

明日の試合は、柏レイソル公式試合速報Twitter(@reysol_sokuho)でテキスト速報を行います。明日の試合はテレビ中継やJFATVでの配信がなく、天皇杯の公式サイトでも試合速報などはありません。平日の徳島開催、現地まで行かれない方が多いかと思いますので、Twitterで出来る限り試合の情報をリアルタイムで発信していきます。なお、テキスト速報を行うにあたって、試合中のプレー写真の投稿などは断念せざるを得ない状況になってしまうかと思いますので、その点は予めご理解ください。
明日19時ちょうどキックオフ。平日遠方開催になりますが、現地やTwitter速報での後押しをよろしくお願いします。

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2022年6月19日

神戸戦

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担当:大重正人

勝てたからこそ言えることではありますが、、、
でも先制点を許して0-1にはなりましたが、選手たちから動揺や焦りの雰囲気はなかったように見えました。1点ビハインドでも十分戦える。そう、こちらに思わせてくれる落ち着きや信頼感が今のレイソルの選手たちにはあります。

古賀選手が先日こう言っていました。
「去年は先に失点すると、雰囲気が沈んでしまっていたけど、今年は違う」。
今日のヒーローの椎橋選手も「先に失点したけど全員が『まだ時間あるから大丈夫、自分たちがやることをやろう』と声が出ていました」とピッチ上のことを振り返ってくれました。

立ち上がりからヴィッセルは守備を固めてきた分、ロングボールからのピンチはあったものの、レイソルがボールを握ってペースをつかみました。だからこそ、あの失点のシーンだけはもったいなかったですし、イニエスタ選手のダイレクトパスで局面を打開されました。でも、シイが、見事なミドルシュートで、その言葉を実現させて、試合を振り出しに戻せた時点で、またレイソルが試合の流れを引き寄せました。「知哉くんには練習の時から、愛情ある落としをしてくれって言ってたんで笑。めちゃめちゃ愛情ある落としが来たので、思い切って足を触れました」と茶目っ気いっぱいのコメントでした。

さらに畳みかけたレイソル。戸嶋選手がペナルティエリアで粘ってPKを獲得し、サヴィオ選手がしっかり沈めて逆転。後半18分に早めに動いたネルシーニョ監督の采配も結果につながりました。CKのチャンスからの浮き球に待ち構えたのは武藤雄樹選手でした。左足でのボレーシュート、相手GKの手をはじき、右ポストに跳ね返って、逆サイドのネットへ転がりこみました。

「ピッチに入る時から思い切ったプレーを見せたいと思っていたので、そういった意識で足を振り抜くことができました。良いところに入ってくれました。時間はかかったが、レイソルで初ゴールを決められて興奮しました!」と白い歯を見せての最高の笑顔でした。「日立台のスタジアムの良さはゴール裏との距離感で、レイソルに来てから早くゴール裏に飛び込みたいとずっと思っていたので、期待してくれたサポーターの皆さんにゴールを見せられて良かったし、喜びを共有できたことは長くサッカーをしてきた僕にとって改めて最高の瞬間だと感じました」。胸のエンブレムを握りしめて、サポーターに向けて拳を突き上げるムトーの姿、日立台がひとつになった最高の瞬間でした。

ゴールを守った松本健太選手にとっては、Jリーグデビュー戦でした。これまでのルヴァンカップと天皇杯での2試合で十分なプレーを見せてくれていましたし、私はなんの心配もありませんでした。事実、終始落ち着いたプレーぶりでしたし、後半開始早々の武藤嘉紀選手のシュート、また終盤の2度のピンチ、裏に抜けられた相手を、身を挺してブロックし、また大迫選手の至近距離のヘッドをかきだした2つのビッグプレーがなければ、3-3で終わっていたかもしれません。

「ここまでの2年と少し振り返って、苦しい時間を過ごしたことが多かったですが、それでも飢えることなくしっかりと常に準備はしてきました。自分のプレーについてはまだまだ改善点がありますが、とにかく今日は勝って終われてホッとしています。自分はなぜサッカー選手になったのか、サッカーを続けているのかというのを考える時期もあったりしたが、これまで支えてくれた両親や僕らを後押ししてくれるファン・サポーターの方達を思うと、僕らが代表してピッチに立って戦うわけで、必死にやらなくてはという気持ちで今までずっとスタンドの上から見てきました。今日は勝って嬉しい瞬間に接したことで、もっと頑張らなくてはとあらためて感じました」。

そして監督からも「出場機会が多くない中でもしっかり地道に準備をしてきた成果を出してくれた。キーパーコーチの井上敬太もこうした状況を想定していい準備してきてくれたし、彼の功績を称えたいと思います」。おめでとう、マツケン!ここからますますの成長、活躍を期待しています!

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2022年6月17日

明日はホーム神戸戦

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担当:大重正人

リーグ戦は5月29日、公式戦は6月1日天皇杯の以来、待ちに待ったホームゲームの日がやってきました。明日土曜日19時から、日立台でヴィッセル神戸戦を迎えます。イニエスタ選手をはじめとするきらめくようなスターたちを、レイソルの選手たちがいかに迎え撃つか。ここまで16試合を終えて、首位まで4ポイント差の4位、若い選手たちを中心に上位争いに加わるレイソルも好調です。チケットはホーム側完売です。多くの方々の注目と期待を集める試合になりました。

舞台は整いました。選手たちも久々の試合に向けて、気合十分です。
戸嶋選手「神戸の個の力は間違いないですし、なかなかうまくいかなかった時期があったかもしれないですが、ここ数試合の勝点の積み重ねを見ると上向いている状況。逆に自分たちとしてはそういった強いチームと勝点3が絶対に必要な試合を迎えられるのは本当に良い機会になると思います。ここで勝って、自分たちが上にいく、優勝争い、ACL出場権獲得争いに入っていく姿勢を結果で示したいと思います」

椎橋選手「相手は監督も替わって組織的に勝ちにくると思います。僕らもまずは組織的にしっかりとした守備から入ること。難しいゲームになると思いますが、焦れずに得意のカウンターや、押し込んでシュートを打つ積極的にやる。ホームですし、前半戦の区切りの試合で、勝てば上位に食い込めるのでしっかり勝ちたい」

またマッチデープログラム、小屋松選手のインタビューもぜひこちらから!

明日は「アフラックデー」を開催します。長年レイソルのユニフォームスポンサーとして大きなご支援をいただき、誠にありがとうございます。今年も、すでにオンラインでのレイソルクイズ、またデジタルカードや選手サイン入りマグカップが当たる「柏熱ガチャ」を実施中です。
こちらのサイトから→ https://aflacday.com/ 

また明日のスタジアムでもイベントがあります。アフラックブースでは先着3000名様がデジタルガチャに参加でき、オリジナルグッズが必ず当たります。また配布されたチラシに載っている抽選番号で、10名様に選手サイン寄せ書きのボールやウェアが当たるWチャンスもあります。ホームゲート左側のブースにぜひお立ち寄りください。

またアフラックデーでは、小児がん支援のためのオンライン募金の呼びかけも行っています。小児がんの治療を乗り越えて希望を持ち続ける子どもたち、親をがんで亡くし就学や進学の機会が狭められている未来ある子どもたちを支援しようというものです。こちらのサイトから募金できますので、少しでもご協力いただければ何よりです。
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5003003

また試合前には、5月のガンバ戦に続いて2回目となる「光の演出 イエローサンシャインナイト」を開催します。LED照明の華やかなフラッシュと、暗転時の黄色の光が揺れるスタンドの光景は、とても美しく感動的でした。これまでになかった日立台の新しいイベントとして、サポーターの皆さんが一体となって応援する最高の雰囲気を作り出していただけたらと思います。18時50分までにはお席に着席いただき、ペンライトやスマホなどライトをつけて準備ください。照明が消されたあと、今回は選手入場時には照明を点灯させますので、それまでの間、ライトを振って盛り上げて下さい。

5/14に販売したペンライトは、引き続きスタジアムにて販売いたしますので、こちらもぜひお買い求めください。
https://www.reysol.co.jp/news/goods/034941.html

2022年6月15日

2年半ぶりの学校訪問『レイソルしま専科』

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担当:梶山由珠

昨日、2019年以来の『学校訪問 レイソルしま専科(せんか)』へ行ってきました。
コロナ禍に見舞われた2020年以降、レイソルしま専科はオンラインでの実施となり、選手が学校へ直接訪問するのは約2年半ぶりのことでした。今回お招きいただいた柏市立富勢西小学校へは上島拓巳選手と鵜木郁哉選手が訪問。上島選手は2019年以来の学校訪問、鵜木選手に至っては念願の初訪問となりました。
この日の対象は4年生〜6年生。どんな話をして、どんな表現で伝えようかと、この日のために数日前から準備をしてきた上島選手と鵜木選手。2人ともPowerPointを駆使して事前に資料を作成してきました。

学校に着いて、校長先生・教頭先生にご挨拶をして体育館へ。2人が児童の皆さんの前に登場すると、大きな拍手で迎えてくれました。

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はじめにクラブスタッフから柏レイソルというクラブの説明や、クラブに関わるお仕事について話したあと、選手へバトンタッチ。まずは鵜木選手が「夢を持つことの大切さ」をテーマに話し始めました。
自身が学生時代に失敗した経験や挫折、悔しかった出来事、それらをどうやって乗り越え夢を叶えたのか、小学生でも理解しやすい表現で丁寧に伝えていたのが印象的でした。スライドには可愛らしいイラストを交えるなどちょっとした工夫もあって、時には質問も投げかけながら、緊張気味だった子ども達の気持ちをほぐすような場面もありました。とても初めての学校訪問とは思えないような堂々とした話ぶりで、鵜木選手らしい明るさや笑顔の溢れる講演でした。

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続いて上島選手のトークがスタート。上島選手は「夢を実現するために」というテーマでしたが、鵜木選手とはまた違った切り口で「夢とは何か」「どんな夢を持てばいいのか」と順番に紐解いていき、自身が大切にしている言葉を2つ紹介。その言葉を信じて努力してきたことなどが語られました。少ないスライドの中でも、自身の経験を織り交ぜながら上手に伝えていて、これから人生のさまざまな岐路を迎える小学生にはもちろん、私たち大人にも響くような奥の深い内容でした。

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「みんなにはまだ少し難しい話かもしれない。でも中学受験や高校受験、就職、いろんな決断を迫られる時はすぐにやってくる。だから僕は今日みんなにこの話をしました」。上島選手の情熱が伝わってくる、見事なトークでした。

その後は2人への質問タイム。「リフティングは何回できますか?」「ポジションはどうやって決まったんですか?」「サッカー選手になってから嬉しかった出来事は?」などの質問が次々と飛び出し、2人は一つひとつ丁寧に答えていました。

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続いて、子ども達もお待ちかねの実技披露。リフティングを披露しようというところで、サプライズゲストが登場!実はこの日、「しま専科、見学したいです!」と戸嶋祥郎選手が同行していました。こっそり体育館の後方で後輩たちのトークを見守りながら写真を撮影していましたが、上島選手のアシストもあって急遽登壇。3人でリフティングを披露して、子ども達との心の距離をぐんと縮めました。

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最後は、レイソル選手会で制作したオリジナルボールとサイン入り試合球をプレゼントして写真撮影。あっという間の90分でした。

帰り際、鵜木選手が「楽しかったなあ!でも、ほんとはもっと触れ合いたいっすね!」と話していました。レイソルしま専科では本来、リフティングなどの実技披露のあと、子ども達と直接ふれあうレクリエーションを行なっていました。ただ、レイソルしま専科は体育館(室内)で行うこともあり、直接ふれあうレクリエーションの実施は現在のところ自粛しています。鵜木選手の言うように、本当ならふれあって一緒に遊びたかったというのが本音ですが、コロナが収まるまであともう少しの辛抱だと信じて、その時を待ちたいと思います。

それでも教頭先生からは「この2年間、たくさんの行事が無くなってしまい、子ども達は日々の学校生活でも色んな我慢を続けています。そんな中、こうしてレイソルの選手が来てくれて、社会との接点が持てて、本当に嬉しく思います。とても貴重な機会でした」という御礼のお言葉を頂戴しました。御礼を申し上げたいのはお招きいただいたこちらの方ですが、先生のリアルなお声を聞いて、コロナ禍で大人と同じように様々な制限を受けている子ども達のために、レイソルとしても出来る限りのことをしていきたいと強く感じました。

今回の学校訪問を皮切りに、今後も各校を訪問していく予定です。有難いことに、すでに多くの学校から『学校訪問 レイソルしま専科』への申し込みをいただいております。チームスケジュールと照らし合わせながら、出来る限り訪問できればという意向です。こうした活動が、子ども達の明るい未来につながると信じて。

あらためて富勢西小学校の皆様、この度は誠にありがとうございました。

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最後にホームゲームチケットに関するお知らせです。
今週末よりリーグ戦が再開します。再開初戦の6/18、レイソルはホームにヴィッセル神戸を迎えます。神戸戦のチケットは発売当初から好調な売れ行きで、現時点でホーム側は一般販売・会員販売ともに柏熱地帯(ゴール裏1F)が残りわずか、その他の席種については全て完売しております。当日は晴れ予報、5月の記念マッチ以来2回目となる光の演出『YELLOW SUNSHINE NIGHT』も実施する予定です。最高の雰囲気でピッチに立つ選手たちを後押しいただけたらと思います。
https://www.reysol.co.jp/ticket/next/#0618

また、7月ホームゲーム(7/2鹿島戦・7/6名古屋戦・7/16札幌戦)のチケットも販売開始しております。特に7/2鹿島戦については、ホーム側・ビジター側ともに各席残数が少なくなっており、すでに完売の席種も出ている状況です。残席情報を詳しく把握でき次第、明日にはゲームインフォのページにてお知らせする予定ですが、ご来場予定の方はローチケにて早めのご購入をお勧めします。
https://www.reysol.co.jp/ticket/next/

今週末の神戸戦が終わるとリーグ戦は折り返しとなります。前半戦ラストゲーム、そして後半戦も、変わらぬ熱い応援をよろしくお願いいたします。

2022年6月 7日

#サチカメラ 投稿の正体

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担当:梶山由珠

6月に入ってから平日は毎日のように、柏市内の小学校の皆さんがスタジアムの施設見学に来てくれています。
市内小学校の施設見学は基本的に毎年のように受け入れておりましたが、昨年、一昨年はコロナ禍で、選手が小学生の皆さんの前に登場するという機会はありませんでした。今年からは少しずつ再開していこうということで、可能な限り選手が子ども達と直接対面する機会を設け、タイミングさえ合えば選手にも協力してもらって一緒にピッチを駆け回る時間をつくっています。

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「かっこいいー!」「サインほしい!」「俺も将来サッカー選手になる!」と、選手が登場するなり大興奮してくれる子ども達。サッカー選手が子ども達に与える夢や感動はものすごいなと最近は毎日のように感じていますが、選手もまた、そんな子ども達の素直な言葉や笑顔を受け取って、日々パワーをもらっています。レイソルを観に来たことがあるという子も、そうでない子もいますが、直接ふれあうことでレイソルやその選手を好きになるきっかけになったり、地元にレイソルというクラブがあることを喜んでくれたら、私たちも嬉しい限りです。

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今日はTwitterでの「サチカメラ」投稿について、もう皆さんお気づきかとは思いますが、あまり詳しく説明してこなかったこともあるので、一度ここで触れておこうと思います。

これまで勝利後にアップしてきた集合写真や選手たちのオフショット、春に行なった日立台の桜レポートなど「サチカメラ」のハッシュタグが付いた投稿は、文も含めて戸嶋選手の作成しているツイートです。サポーターの皆さんの反応を見て、もしかしてお気づきでないのでは!?と心配になり、一度だけ「text by 戸嶋祥郎」と投稿文に加えたのですが、文字数の関係でその後は入れられませんでした。。

サチカメラ投稿は、広報からお願いして始めたものではなく、戸嶋選手本人の思いから日立台の桜レポートをきっかけにスタートしたものです。
初めは私も驚きました。LINEで桜の写真を送ってくれたと思ったら、「こんな感じで、タイミングあればお願いします!」と投稿文まで送ってくれたのです。のちに大重広報と3人の「サチカメラ」という名のLINEグループが発足され(発足者も戸嶋選手でした笑)、今では定期的に戸嶋選手が写真と投稿文を送ってくれています。

本人にきっかけを聞いてみると、「自分でアカウントを作って発信するべきだというのはわかっているんですけど、クラブの人の目を通して更新した方が安心というか・・・。まあ、その方が目立つというのはあるかもしれないです(笑)シャツインもそうですけど(笑)」と意外な発言もありましたが、「SNSをやっていなくても発信はしないと、という意識はありました。尚更このご時世で、皆さんに楽しんでもらえるものが一つでも増えれば」という思いで桜企画を始めてくれたそうです。

また、ルヴァンカップアウェイ鳥栖戦から始めた勝利後の写真撮影(勝点SUNショット)も選手の声掛けがきっかけでした。「(北爪)ケンゴさんが撮ろう!と言ってくれたのが始まりです。平日アウェイに来てくれた皆さんに喜んで帰ってもらいたいという思いで、勝ったら毎試合撮りたいなっていうのは試合前とかに話していました。それが今は恒例になりつつあります。ホームで試合後に掲げていた感謝と抱負の弾幕も、あれを持ってから勝てなくなってしまって・・・製作していただいた業者さんとかにも試合後に掲げることを話していたので、そういった方達にも早く勝利を届けたいと思っていました。5月末の清水戦、記念ユニラストゲームでようやく勝利できて、今後また黄色いユニフォームでもたくさん、気持ちよく掲げられたらと思っています!」。

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「サチカメラ」の投稿が"戸嶋選手自身の言葉で発信されているツイート"という見方をすると、より親しみが湧いてくるのではないでしょうか。過去の投稿もぜひ読み返してみてください。

そんななかで先日、オリジナルボールの寄付に関するサチカメラ投稿がありました。選手会が主体となっているこの取り組みも、戸嶋選手の発案がきっかけでした。

30周年記念マッチで行なった選手会主催の「チャリティくじ」も、コロナ禍で減ってしまったファンサービスの機会を増やして、その売上でホームタウンの子ども達に還元したいという発想から実施に至りました。1000円くじを500個販売して50万円を売り上げた選手会は、その売上を活用してオリジナルボールを制作。それを、冒頭でも触れたスタジアムの施設見学に来てくれる小学校などに寄贈しています。

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※なんとこの図も戸嶋選手が作成したものです!

「サッカー選手として結果を出すことはもちろんですけど、サッカー選手である今だからこそピッチ外での活動も積極的にやっていきたいという思いはずっとありました。より強く思うようになったのは、一昨年怪我をして考える時間が増えてからです。9ヶ月間サッカーができない時期を経験したからこそ、サッカーをすること以外にも視野を広げるようになりました。とはいえレイソル加入1,2年目で何か始めることは難しかったので、周りとコミュニケーションを取ったりしながら、今年3年目で色々出来たらと思って少しずつ取り組んでいます。自分はJリーグ選手会(JPFA)の役員もやらせてもらっているので、こうした活動をテンプレート化して、他の選手やチームが真似て始めてくれるようにしていきたいです。それがJリーグだったりサッカー界の発展につながると思うので」。

そんな熱い思いを語ってくれながらも、「でもレイソルの選手会長は僕じゃなく(佐々木)マサトなんで!」と本人はいつも、あくまで裏方の姿勢です。とりたてて注目されることは戸嶋選手の本意ではないのですが、サチカメラ投稿も今年の選手会による取り組みも、彼の発案があってこそ実現したものだったという事実をここでお伝えしておきます。今後も選手会と話し合いながら、さまざまな企画や取り組みを実現していけたらと考えていますので、楽しみに待っていてください!

2022年6月 1日

天皇杯筑波大学戦

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担当:大重正人

カップ戦予選、カテゴリーの異なる相手との対戦。何度経験しても、簡単に終わる試合はありません。筑波大学のキックオフからタイムアップまでの戦いや走り、そして試合後のあいさつ。スタンドからの大きな拍手が贈られるにふさわしいグッドチームでした。

だからこそ、レイソルは中2日でしたが、代表に参加中の選手、そしてサヴィオ選手以外は日曜の清水戦と同じ先発メンバーをネルシーニョ監督が選びました。「今季我々はこの天皇杯という大会が非常に重要な位置付けになると捉えていた。それはシーズンが始まった時点で我々のプランとしてあったので、今季リーグ戦で継続して戦ってくれているメンバーは連戦が続き疲労も相当懸念されたが、彼らとの対話の中で『今日のゲームに行くだけの準備、コンディションのある選手については、勝ちに行くのでしっかりと準備してほしい』と話した上でこの試合に備えてきた」と勝利にこだわる姿勢を貫きました。

前半はなかなか敵陣深くまで攻め入る機会が作れず、また筑波大学の巧みなパスワークを待ち構える展開が続きました。0-0が続き、相手にさらなる勢いが出てきそうだった後半14分、高橋祐治選手の目の覚めるようなロングシュートが突き刺さりました。筑波の小井土監督も「あの場面も、自分たちの守備に隙はなかったと思います。高橋選手のシュートがすばらしかった。あれは偶然ではなく、札幌戦でも決めていますし、個の力の差が出た。集中が途切れたとかではなく、相手を褒めるしかない」と大きく称えられました。守備でも危ない所、ゴール前はやらせない、大きなミスを起こさず、堅く、きっちりと90分を守り抜いて、僅少差ながら、しっかりと勝ちあがることができました。

昨日の日記にも書いたように、この両チームには多くの人の交流があって、いろんな人間模様が今日もありました。9年前の対戦では筑波の一員だった三丸選手。「対戦が決まってからも、試合後の今も特別な気持ちにはなっているが、試合が始まる前はリーグ戦と同じように、どう目の前の相手を倒すかというところに集中していたので、他の試合と変えて入ったつもりはない。ただ、筑波大学の組織的な良い守備であったり、攻守においてアグレッシブな部分を目の当たりにして自分自身思うところがあったし、もっともっとやらなくてはいけないという気持ちにさせてもらった」と感慨深い面持ちでした。

悔しい思いでいっぱいの選手もいることでしょう。両チームからもっとも注目を集めたであろう森海渡選手、大学在学途中でのプロ転向、この日の古巣対戦に先発出場するも前半だけでの交代に終わりました。筑波大学にもレイソルアカデミー出身の選手がいました。14番をつけた田村蒼生選手、165cmと大柄ではありませんが、左サイドからの切れ味鋭いドリブルが光っていました。後半、大南選手との1対1の真っ向勝負からを制し、右足を一閃。ここはユースの先輩、松本健太選手が「筑波の選手は一人かわしたら、思い切り振り抜くイメージがあった。シュートを打ってくると思って準備出来ていました」とこの日一番のビッグプレーで阻みました。

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タイムアップのあと、田村選手は「自分たちはレイソルに勝てると思っていたし、勝つことしか考えていなかった。勝てるという自信があったのに、レイソルに負けたことが悔しかったです」と涙をこぼしました。小井土監督も「レイソルで育ててもらった選手。このピッチに立った選手のなかで一番思い入れが強かったのは田村蒼生だと思います」とその思いを汲んだ言葉をおくりました。

田村選手はさらに続けました。「自分のパフォーマンスは出せたが、プロになれるかどうかの違いは内容じゃなくて結果を出せるかどうか。今日はプロの力を見せつけられた試合でした。元々一緒にやっていたユースの仲間、細谷選手、佐々木選手、升掛選手をはじめ、プロの世界で結果を出して、羽ばたいていっている。今は大学とプロの違いがあるけど、自分は追い越すという気持ちで今はやっています。自分もできるというところを大学で結果を残して示したいです」。

いま、レイソルには大学を経て、加入した選手が多くいます。プロになりたい気持ちを諦めず、悔しい思いを力に変えて、成長してきた選手たちです。加藤選手や森選手の背中を見て、田村選手も筑波大学で上をめざして戦ってきたんだという思いが、この日立台のピッチから伝わってきました。サポーターの皆さんにもこの14番が強く印象づいたことでしょう。

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続く3回戦は、6月22日水曜、徳島ヴォルティスとの対戦に決まりました。開催地、キックオフ時刻などの詳細は近日発表される予定ですので、またお伝えします。サポーターの皆さんは日曜日に続いての日立台への参戦、ありがとうございました。勝利のSUN本締め、続けていきたいですね!次は18日の神戸戦、チケットの売れ行きが進んでいますので、お早めに購入頂いて、日立台3連勝めざしてお集まりください!