2022年6月23日

天皇杯徳島戦

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担当:大重正人

徳島での天皇杯3回戦。中継映像がない中、どうやってレイソルサポーターの皆さんに試合の情報をライブでお伝えしようか、、、どうやったかと言えば、、、実は原始的に電話でした。ただ文明の利器に大いに助けてもらいました。ピッチサイドで写真を撮りながら、柏に電話を繋いで、AirPodsを耳につけてずっと喋り続けていました。それを柏にいる梶山広報がテキストにして、昨年まで運用していたTwitter速報でお伝えしました。情報発信もチームプレーで頑張りました!

隣にいたカメラマンさんには、ずっと言葉をつぶやいていて不審がられたかも知れませんが苦笑。でも、この素晴らしい逆転勝利の雰囲気を少しはお伝えできたのかなというのとともに、爪の先ほどですが、実況アナウンサーの方の日々の素晴らしいお仕事とご苦労を改めて思い知って、中継のありがたみを感じています。

中3日でのアウェイゲーム。さらにこの後、中2日でのアウェイ、マリノス戦を控える厳しい日程でした。この関門を乗り越えられたのは、今のレイソルは誰が出てもしっかり力を発揮できるという総合力と、ニューヒーローの活躍のおかげでした。18日の神戸戦に続く逆転勝利、チームとしての強さ、充実をまた感じさせてくれる試合でした。

徳島はスペインスタイルのボールポゼッション、ポジショナルプレーが巧みな好チーム。レイソルとしては激しく当たっていきたいところでしたが、立ち上がりの4分に食いついたところを剥がされ、裏のスペースを与えて失点。出鼻をくじかれる立ち上がりになってしまいました。

その後も相手のボール支配が続き、なかなかレイソルのリズムが出せない時間が続きました。前半37分、この試合の運命を分けるビッグプレーがありました。ショートパスで繋いでいた徳島が、レイソルの背後への動き出しとフィードを狙ってきました。ペナルティエリアで完全にフリーになって、ダイレクトシュート!決められた、と覚悟した瞬間、赤いユニフォームのレイソルのGKが横っ飛びでボールを掻き出します。なおもボールがこぼれたところに相手が詰めてきますが、すぐに立ち上がった猿田遥己選手がボールをしっかり保持、大ピンチを逃れました。

「練習でやってきたプレーの一つで、練習の中で敬太さんと結構取り組んできていたので、しっかり止まってシュートに反応できた。練習では弾いた球を決められることもあったが、今日は冷静にすぐに起き上がって抑えられたので、練習でやっていることを120%出せたプレーだったと思う」

ハルキは、加藤匠人選手とユースの同期。2019年途中から期限付き移籍で鹿児島、ガンバ、横浜FCとチームを移っていました。2020年のガンバ時代にはJ3で2試合プレーしたものの、相次ぐケガに見舞われ、長いリハビリでプレーできない時間がずっと続いていました。

今季から4季ぶりにレイソルに復帰。レイソルに戻ってきたという喜びの一方で、ケガのブランクはとても大きかった。キャンプでは、これまでできていたプレーが思うようにできず、周りのキーパーたちとの差を感じ、すごく思い悩んだと聞きました。「敬太さんと話して、2年前の自分と比べて全然ダメなんだと。だけど一個一個薄い紙を重ねて大きくしていこうと」。ユース時代から気心知れた井上コーチには胸の内をさらけ出して、そして一つ一つのプレーを取り戻していくような地道な作業を続けていました。

「誰よりも朝一番に早く、クラブハウスに来ようって決めたんです。そして一番最後に帰る。それが100%良いわけではないですけど、そういうところから自分を見つめ直してやることで自分の自信に繋がると思っていました。チームの中で一番良い準備をして練習に取り組もうとずっとやってきた。そういうのが繋がった試合なのかなと。この4か月の間、言われたことはいっぱいあって、パンクすることもあったんですけどね苦笑」

早く来ることが目的じゃなくて、誰よりもベストの準備をして日々の練習に取り組むこと。ハルキが自分に課したことは簡単ではなかったはずです。それをここまで数ヶ月続けてきて、そして連戦やGK仲間の代表戦などで巡ってきたタイミング、チャンスで、監督やコーチに「今日はハルキで行く」と決断させたのは、何よりハルキの努力と諦めない気持ちだったと思います。

0-1から0-2にさせなかったビッグプレーが、後半に繋がりました。後半開始から投入された升掛選手が果敢に仕掛けて、CKのチャンス。後半6分でした。「慶太さんのキックは本当に合わせやすかったです」と大外に飛び込んだルーキー土屋選手がドンピシャのヘッドで同点に追いつきます。「初めてゴールを決めて嬉しい気持ちはあります。でもまだ実感が湧かないですね。こうして点を取ってチームの勝利につながったのは自分の自信にもなるし、チームの活性化にもつながるのかなとも思うので、すごく嬉しいです」。

さらに5分後、右サイドからのチャンスでした。右サイド川口選手の斜めのクサビ、絶妙なポジションをとった升掛選手がターンし、さらにその裏へ走り込んだのが森海渡選手でした。「友護が前を向いた瞬間に背後が空いているのはわかっていた。そこにランニングできたこととそこでいいパスがきたので、少し角度のない状況だったが思い切りシュートを打った」。これまで左サイドからの素晴らしいゴールが光っていましたが、この日は右サイド角度のないところから強烈な一発。ニアをぶち抜いての逆転ゴールでした。

徳島のボールキープが続き、時折ヒヤッとする場面もありましたが、染谷選手からバトンを受けた大南選手が3バックの中央で跳ね返し、古賀選手がなんとボランチに入って守備を固めるというネルシーニョ監督の采配も実って、アディショナルタイム5分の猛攻を凌いで、4回戦進出を決めました。ハルキの周りには自然と仲間の祝福が集まり、みんなの最高の笑顔が溢れました。

続くラウンド16は、アウェイ神戸でのヴィッセル戦、7月13日水曜のナイトゲームに決まりました。またチームは柏に戻り、またすぐに遠征。土曜日にアウェイでのマリノス戦、翌週にはホームで鹿島戦。上位のチームとの直接対決という天王山を迎えます。