3年目の強み
担当:桜林 舞
松原フィジカルコーチが日立台に帰ってきました!左手首を鹿児島キャンプ半ばに骨折し、急遽帰柏を余儀なくされてから早2週間。選手からも拍手で迎えられ、今日はピンクビブスを右手に紅白戦のラインズマンです。手術した手首はギプスと包帯。痛々しさは残りながらも「ご心配をおかけしました。今日から復帰します!」と挨拶をした松原フィジコの顔は、ようやくピッチで仕事が出来るという喜びに満ち溢れていました。
今日も冷たい風の吹きつける日立台。午前練習をフィジカルトレーニングで終えて、午後からはちばぎんカップのビデオミーティングが行われました。
後姿で申し訳ないのですが、酒井選手同様柏レイソルU-18から第2種(トップ可登録)の比嘉選手もチームに合流。3月3日に手術を控えておりますが、筋トレルームでメディカルの指導のもとリハビリを積んでいました。同じく別メニュー組の桐畑選手や柳澤選手もレイソルユース出身。トップチームでは年少組のキリやヤナギもユースの後輩の前では立派な先輩。言葉を交わしながらメニューをこなしていました。
といっても、桐畑・柳澤選手が高校3年生のとき、比嘉・酒井選手は中学3年生なので、年代的にはあまり被っていないようですが。大島選手とは3年違いなので、一緒にやっていたということですね。ちなみに、太田選手と杉山選手も、清水エスパルスユースの4歳違い(太田選手が高校3年生のとき、杉山選手が中学3年生)です。
ちばぎんカップのビデオを見ながら「サイドを起点にしていこう。何度かいい形があった。それを継続してやっていこう」「ゴール前を厚くしたい。攻撃のバリエーションに変化をもたせていこう」「マークをしっかりしていないとシュートを打たれてしまう。しっかり体を寄せていこう」と石崎監督。どれも練習ごとに石崎監督が繰り返している言葉ですが、こうして実際のプレーを示しながら具体的に見せられると説得力が増します。「自分たちの時もこういうふうにいきたいやね」と相手の良いところも取り入れていきます。「開幕まであと10日。もっとレベルアップして開幕に臨もう。チュンソンやケガから戻ってきた選手もいる。それぞれ要望をきちんと話し合って、コミュニケーションをとって、コンビネーションを高めていこう」と締めくくりました。
午後のトレーニングは、6対6、8対8、最後はフルコートでの紅白戦。オフェンスの選手をひとところに集めて攻撃のあり方について話合いがもたれました。事細かに、バリエーション豊かに、さまざまな組み合わせ、さまざまなパターンを想定しての練習が繰り返されます。石崎監督の頭の中には開幕戦の陣形が徐々に組み上げられていることと思われます。それでも「やってみないとわからんよ」とポリバレントな選手が多いだけに、選手層が厚くなりつつあるだけに、悩みは尽きることがないようです。
午前午後練習の合間には、大谷選手、小林選手、菅沼選手の鼎談が行われました。この組み合わせも初めてですね。ちばぎんカップを振り返って、「ケガ人が戻ってきてこれからという段階(タニ)」「完成度はまだまだだけど開幕まで10日間。まだ時間はある(パンゾー)」「必死にやりましたけど、まだまだです(ミノル)」と仕上がり具合の未熟度を口にしながらも、「少ない人数でのキャンプだったからこそ、新加入の選手と石崎監督が密なトレーニングができたというメリットもあるとも言えますし。昨年からいる選手はやるべきことを分かっているし、そんなに心配はしていません(タニ)」といえば「そういうのが『3年目の強み』だよね(パンゾー)」。ちばぎんで最後のPKを抑えられてしまったミノルくんも「PK練習します!だから、次も打たせてください!!」と高らかに宣言してくれました。レイソルの中核を担うこの年代がこれだけ元気ならば、今年も大丈夫なのではと確信した開幕11日前でした。
明日は午前練習のみ9:30から行われます。練習見学の皆様、くれぐれも風邪を引かないように暖かい格好でお越しください。