2010年4月25日

熊本で

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担当:大重正人

「そんな応援じゃレイソルには勝てないぞ!」
「メインスタンドのみなさん!」「バックスタンドのみなさん!」
「今日は勝って、南雄太を男にしよう!!!」

水前寺競技場は日立台と変わらないぐらいにコンパクトなスタジアムでしたが、見事なまでの「アウェイ感」を感じさせる雰囲気でした。スタジアムDJが、サポーターを煽りまくるのです。冒頭の掛け声で、スタジアムのロアッソサポーターから自然と手拍子が起こり、まさにそこはアウェイスタジアム。

そんな水前寺に響き渡る張りのある通った声。男性DJは一見すると柔道の鈴木桂治選手のような格闘家の風貌。しかしよく見ると......昨年までゴールキーパーをしていた小林弘記さんだったのです。普段からコーチングで大きな声を出していたGKだからこそでしょう。レイソル屈指のエンターテイナー桐畑選手も真っ青(?)のマイクパフォーマンス!こういう盛り上げ方もあるのか......と驚きと斬新さが強烈でした!

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しかしそんなアウェイスタジアムでも、いつも通りの存在感を出していたのが、遠く参戦してくれたレイソルサポーター。記者席の隣にいた地元メディアの方が「柏のサポーターってすごいよね、いっぱいだし」とポツリ。静かにつぶやいた感じが余計にリアルでした。そんな声援があったからこそ、選手たちも呑まれることなく、今季最高ともいえる前半45分を戦えたのではないでしょうか。

これまでレアンドロ選手の正確なプレイスキックを決め切れませんでしたが、ついに近藤選手がドンピシャのヘッドで先制。さらにこぼれ球に大津選手が詰めてオウンゴールを誘って、2点を先制。「セカンドボールへの反応がみんな良かった(澤選手)」「選手同士の距離感がすごく良くて、攻撃でも守備でも常に周りに味方がいた(栗澤選手)」と常にボールを拾って、二次三次攻撃を繰り返します。その結果が、シュート数8対0。完璧な前半でした。

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後半は、復帰戦となるフランサ選手がゴールを決めて3-0。ここから相手が前に出てくるところで押され気味となり、1点を許すも、そのまま逃げ切って6勝目を挙げました。

しかし本当なら、もう何点入っていてもおかしくなかった。「自分たちがよく知っているキーパーがすばらしいセービングを見せて、2、3点のチャンスを防がれた」とネルシーニョ監督が称えたのが、ロアッソのGK南雄太選手でした。大津選手の右足シュート、パク選手のヘディング、レアンドロ選手のフリーキック。この3本はいずれもきわどいコースを突いた決定的なシュートでしたが、見事な反応ではじき出され続けました。

特に仲の良かったパク選手は「昨日ユウタに電話して、『俺からセットプレーで入れるなよ』と言われたので、今日は決められなかったかもしれません(笑)。柏にいたときより、こうやって活躍している姿を見ると、心から嬉しく思います」。他の選手も帰りのバスが出発する際には、みんな窓から顔を出して見送っていました。これまでは仲間として、これからはよきライバルとして。互いにしのぎを削って成長していく間柄は変わりません。次は10月23日、ホーム日立台で激突です!

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最後に、明日13時30分から開催される柏住宅展示場でのトークショーで、大津選手から工藤選手へと出演者が変わりましたのでお知らせいたします。ニッカウヰスキーさんでの小林&林選手トークショーと合わせまして、多くの皆様のご来場をお待ちしております!