2017年6月26日

札幌戦

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担当:大重正人

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これぞディエゴという大きな切り返しからの、左足シュート。巻き込むように放たれた美しい弾道がゴールに突き刺さり、その揺れが柏熱地帯の黄色へ一瞬に広がっていきます。ディエゴのもとへ抱き着く選手たち、そこにリザーブの選手も思わず駆け寄ります。2011年11月、アウェイ日本平でのエスパルス戦を思い返すような光景。まさに日立台がひとつになった瞬間でした。

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甲府戦で連勝は止まったものの、決して下を向くような結果ではなかったと思います。相手をじりじりと土俵際まで追い込み、本当にあと一押しというところまでいきましたから。とはいえ「5バックの相手をどう崩すのか」という課題というか、煽られるかのように突きつけられる命題が続いて課せられていました。本当に本当に苦しい、1点を争うギリギリの接戦でしたが、最後に力強く寄り切って、今日はその課題もしっかりクリアしました。

札幌は、先週の甲府同様に5-3-2というシステムでした。今日は、レイソルのビルドアップに2トップがプレッシャーをかけてくる場面もありましたが、CB+ボランチのテンポ良い展開でプレスを外すと、相手の中盤3枚の脇のスペースで、両サイドバックはフリーで前を向いて起点となれました。3センターの間や背後は、常に中川選手が顔を出し、ボランチやCBからのくさびを受ける嫌なポジションをとり続けます。サイドばかりでなく、中央も。そんな攻撃が実ったのが前半終了間際、武富選手が中央の裏へ抜け出すところで倒されPK。これをクリスがしっかり蹴りこみ先制します。

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それまでピンチがなかったわけではありません。CB中谷選手は今日も獅子奮迅の働きでした。札幌FWの都倉選手とのエアバトルを繰り返し、またレイソルのゴールを襲ったシュートをライン上でブロック。渾身のガッツポーズに柏熱地帯はさらに奮い立ったことでしょう。相手が狙うカウンターはことごとくカバーし、守備から攻撃へというサイクルをもたらしながら戦っていました。後半17分に直接フリーキックが決まり、刻一刻と時計の針が進んでいく中で、ピッチ上もスタンドも焦りの色が深まっていきましたが、右サイドから小池選手→伊東選手とつないだボールを、ディエゴらしい左足のシュートで突き刺し、決着をつけました。

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下平監督は「前半に先制したが、後半に失点し追いつかれてしまい、相手に流れを持っていかれるような時間帯に嫌な雰囲気、空気が流れたが、途中から入った選手含めてベンチの選手、スタジアムの雰囲気も後押ししてくれてなんとか2点目を取ることができた。選手たちは最後まで走ってくれたし、目標を勝点60から70に変えて、『優勝を狙っていく』と変更した中での最初のゲームで、勝点3を取るか取らないかというのは大きな意味を持っていた」と、連勝が止まった後のリスタートの試合で、この一勝が得られたことの大きさを感じている様子でした。

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監督の言葉にもありましたが、今日もスタジアムの後押し、雰囲気がチームを勝たせてくれた。間違いないことです。1-1となってからの後押しは本当に強力で、また2-1となってからCKのチャンスでは少しテンポを落とした応援があり、落ち着いてアディショナルタイムを終わらせようというメッセージがピッチにも伝わったと思います。クリスがアディショナルタイムの残りを確認したかった時には、スタッフたちは人差し指を立てて「1分、1分」と合図する様子もありました。ピッチの選手たちとそれを取り巻く日立台の全員で今日も勝ち点3を手にできました。

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続く相手は3位の鹿島、2位のセレッソ。「首位攻防戦」に挑める喜びと誇りを感じて、この夏も共に戦っていきましょう!本当にありがとうございました。

2017年6月24日

明日は札幌戦

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担当:大重正人

今週の最初のミーティングで、下平監督から選手たちに向けて、自分たちの立ち位置と今後に向けての話がありました。「開幕から、ACL出場権獲得をめざし、リーグ3位以上に入るための例年の傾向を鑑みて『勝ち点60』という目標を立てました」。前節まで15試合を終えて、10勝1分4敗で勝ち点は『31ポイント』。シーズン折り返しの前に、当面の目標の半分である30ポイントはクリアしたという現状があります。

「選手たちに目標設定を変えると話しました。今の順位と、取り組んでいる選手の雰囲気を見て、優勝を意識して、優勝ということをはっきり口にして目標にしようと伝えました。具体的には勝ち点60から『70』に。優勝争いをしていくという意識づけをして、その目標を叶えるために口に出していこうと伝えました」。

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そして迎える明日の札幌戦ですが「勝ち点60が目標なら、すでに半分は取れているので、少し安心感が生まれかねないですが、70点を取っていくとなると前半戦の残り2試合でもっと稼いでいかなければいけない。そういう意識のもとに札幌戦を迎えたいと思います」。シーズンの目標が勝ち点70ならば、シーズン半分で「35ポイント」が目標。この札幌戦と折り返しの鹿島戦までに目指すべき目標は、明確になりました。

ただ選手たちは「目標は変わったけど、1試合1試合で積み上げていくことに変わりありません。目の前の1試合に全力で戦っていくことに変わりない」と上や遠くを見すぎることなく、まずはこの札幌戦に集中しています。先週の甲府戦で連勝が8で止まったこともあり「連勝が止まった時が大事」と去年の反省を思い返しながら、この一戦に懸ける思いや集中は強いようにも感じます。

中谷選手は「自分たちを見つめ直す機会にもなったし、相手どうこうではなく、ウチにはいいアタッカーがいるし、得点も入る時は入ると思うので、後ろは守って守って最後の1点がこっちに転がってくるように我慢してやっていきたい。今まで連勝してきましたが、その勢いではなく、キャンプから今までやってきたことの積み重ねがあるし、その積み重ねが出るような試合にしたい」とディフェンスの中心として思いを力強く語りました。

札幌とは、先月ルヴァンカップで対戦。1-2でレイソルは敗れました。メンバーを入れ替えたレイソルに対し、相手はリーグ戦からほぼそのままのメンバーで戦いました。5バックで守備を固めながら、攻撃はカウンターだけでなく、しっかりビルドアップからつなぐこともできるチームです。全体的に大型選手が多く、前線への蹴りこみやセットプレーはレイソルにとって脅威となります。リーグ戦は5連敗中ですが、ルヴァンカップでの対戦は強いチームだと感じました。

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明日も天候が雨予報です。試合時は降り止む可能性もありますが、ピッチコンディションも含め難しいコンディションが予想されます。サポーターの皆さんには雨への備えをお願いしなければなりませんが、みなさんの声援が何より勝利のために欠かせません。今日の午後にはサポーター有志のみなさんが、大変暑い中、チラシを配布いただき、明日の試合観戦の呼びかけをしてくださいました。ご支援サポートをいただき本当にありがとうございます。チケットはまだ残席があります。現在首位に立つ我らがレイソルの選手たちを強く後押しください!セレッソ戦やレッズ戦のように、どうぞよろしくお願いいたします。

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■当日券販売のお知らせ
http://blog.reysol.co.jp/news/2017/015731.html
■イベントなどゲームインフォ
https://www.reysol.co.jp/ticket/next/#0625

※キックオフ前には、中村 航輔選手の『5月度 明治安田生命JリーグMastercard priceless japan 月間MVP』受賞セレモニーがおこなわれます。盛大な拍手と大きな大きな「航輔コール」をお願いします。そして最高の雰囲気でキックオフを迎えましょう!


2017年6月22日

浦安戦

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担当:大重正人

天皇杯2回戦、日立台で迎え撃ったブリオベッカ浦安ですが、攻撃でも守備でも引くことなく、真っ向から勝負をしかける勇敢なチームでした。ブリオベッカの斎藤監督は「自分たちの時間を増やすこと以外はレイソルには勝てない」と、ボールを握れる選手、うまい選手を多く起用し、ボールを丁寧につないで自陣から厚みのある攻撃をしかけてきました。ショートパスをつなぎ、選手がスペースを見つけながら動き出しを繰り返し、時にはドリブルも織り交ぜながら、チームとして個人として、ボールを前へ運んでいくという強い意志を見せ続けました。

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レイソルは前半早々に大津選手やユンソギョン選手がすばらしいクロスを入れ、ディエゴ選手やハモン選手が飛び込む決定的なチャンスを惜しくも仕留めきれず。スコアが動かない0-0の時間が続き、浦安の選手たちが躍動するなかで、青いサポーターたちがより活気を増し、このまま勝てるんじゃないかという期待を込めてボルテージを高めるビジター側スタンドがありました。

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ただレイソルも、このACLに繋がる大会を落とすわけにはいきませんし、ルヴァンカップで悔しい思いをしてきた選手たちが何より勝利を欲して、激しくファイトしていました。後半11分、それまで右サイドから仕掛けていたハモンロペス選手が打ち砕きます。中央へ切れ込むと「相手をフェイントで揺さぶり、相手が一瞬遅れたタイミングで打った。ボールのあたりも良く、ゴールの隅に決められた」という強烈な左足のシュートを突き刺しました。「チームメイトのみんなは、自分がなかなか結果を出せていない状況でも日々とても献身的に自分をサポートしてくれたし、自分のゴールを喜んでくれたことにもとても感謝しています」と値千金のゴールに歓喜の輪がうまれました。

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2点目こそなりませんでしたが、大津選手や小林選手、栗澤&細貝のボランチコンビはよく走り相手ボールを何度も追って、さらには球際で身体を張って闘い続けました。今井選手、そしてレイソルでの初先発となったユンソギョン選手も持ち味である攻撃参加を繰り返し、特に後半は相手を押し込む原動力となりました。ピンチはベテラン鎌田選手が非常に落ち着いた守備でピンチの目を摘み取り、CBコンビを組んだ古賀選手のビルドアップは、プレスを受けてもまったく慌てず、テンポよくボールを配球し続けました。

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「カテゴリーの違うチームとの対戦だったけれど、『勝つ』ということが目標だった。勝って、次のリーグ戦に繋げようと言って試合に入った。公式戦でお客さんが入った中で、監督が僕達を信頼して使ってくれたという部分でそれに応えようと思っていた。僕自身、勝ったことが久々で、勝つことの難しさはルヴァンで戦ったメンバーがよく知っている。とにかく勝って良かった」。GK桐畑選手は先日までのルヴァンアップでチームを勝たせられなかった悔しい思いがあったでしょうし、その思いを共有してきた今日のこのメンバーでひとつ勝利を掴めたことで、少しは溜飲も下がったことでしょう。

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今日の2回戦で、俗にいう「ジャイアントキリング」、下位カテゴリーのチームが上位を任すアップセットが5試合あり、J1勢では東京、仙台、札幌、甲府が敗れています。今日の我々も1-0と拮抗した試合で簡単な試合でありませんでしたし、カテゴリーの違いはまったく関係なく、一つの試合で勝利することの難しさを改めて感じました。しかしそんな闘いを勝ち抜いたからこそ、3回戦へコマを進めることができました。

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7月12日、対戦相手は大分トリニータ。時刻開場は未定ではありますが、アウェイとなる公算が高いです。今日のメンバーが勝利をつかんだからこそ得た、新たな出場のチャンスでもあります。リーグ戦と天皇杯を並行して戦いながら、ACLを目指すというのが今のレイソルの理想的な状況です。両輪共に回して目標に向かって突き進んでいきたいところです。

2017年6月20日

明日は天皇杯初戦

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担当:大重正人

先週の甲府戦で連勝が「8」でストップ。大会こそリーグ戦から天皇杯に変わりますが、明日の天皇杯2回戦・ブリオベッカ浦安戦は、チームにとっての仕切り直し、再出発の大事な一戦となります。下平監督は「連勝が止まりましたが、天皇杯に影響することはないと思います」と話し、「浦安については、スカウティングはいつも通りやって、分析班が何試合か見てきました。特徴もある程度つかめているし、基本的にはボールを持ちたい、攻撃をしっかりしていきたいチームという印象を受けました」と分析しています。

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昨年の大会を振り返ると、同じ2回戦の奈良クラブ戦は大苦戦でした。先制しながらも一時は1-2と逆転を許します。その後は大津選手やドゥドゥ選手の活躍で5-2と試合をひっくり返しましたが、トーナメント初戦、カテゴリーが違う相手、天皇杯独特の難しさがあるのは事実です。ただ監督は「そういう難しさはあると思うが、90分、延長も含めてのひとつのゲームに変わりない。カテゴリーの違いなどは関係なく、今自分たちが持っているものを出し、課題を修正しながら戦うという自分たちのスタイルを継続して戦いたい」とこの試合へ向かいます。

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そして、この天皇杯は、その頂点からアジアへの道が開けています。「ACLに出ることが我々の目標で、リーグ戦の勝点60を目指してスタートしました。もう一方で天皇杯もACLにつながる大会なので、目指したいタイトル」と柏レイソルにとって一番の目標につながる一戦になります。明日はあいにくの天候が予想されますが、それでもサポーターの方々のひとりひとりの声と歌が選手たちのあと一歩につながります。ひとりでも多くのレイソルサポーターのご来場をお待ちしています!

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入場方法や観戦ルールなど開催概要のお知らせです
http://blog.reysol.co.jp/news/2017/015706.html

当日券販売のお知らせです
http://blog.reysol.co.jp/news/2017/015707.html

2017年6月18日

甲府戦

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担当:大重正人

0-0のスコアレスドロー。「8」まで伸びていた連勝はひとまずストップしました。「勝ち点3を取る気持ちで来たけれど試合内容を見ても勝ち点1は妥当な結果。それでも勝ち点3を取りに来たのでみんな悔しさは持っている」。大谷選手はこう試合を振り返りました。今日は2週ぶりの試合ということもあってか、両チームフレッシュなコンディション。またナイトゲームということもあって、両者の運動量は最後までそれほど落ちず、拮抗した試合が結局最後まで続きました。

甲府は前半から5バックの5-3-2のシステムで守備を固め、後半には元レイソルのドゥドゥ選手が右サイドに回って5-4-1のような形でさらに強固なブロックを形成しました。前半からレイソルがボールをキープし、相手のサイドの裏のスペースをなんとかこじ開けようとボールを入れていきましたが、中央への折り返しは跳ね返され、前半のシュート数はわずかに1本。レイソルの左サイドへ張っていたドゥドゥ選手へフィフティフィフティのボールを入れ、輪湖選手との激しいバトルが繰り返されました。両者にイエローカードが出るほどの見ごたえある肉弾戦、懸命に身体を張ってドゥドゥの突進を阻止します。

膠着状態を打開しようと、後半15分、下平監督が動きます。左サイドに大津選手、そして今日加入後初メンバー入りのユンソギョン選手をいきなり起用しました。後半立ち上がりからかなり危険な時間帯が続いていましたが、一気に主導権を握り返し、レイソルが攻勢に出ます。「祐樹がボールを持った時に自分がオーバーラップする様には意識していた」。

さらに35分にディエゴ選手が投入されると、まさに総攻撃がスタート。1点取れば試合をものにできるとゴールへ突き進んだ選手たち。大津選手や伊東選手のクロスからビッグチャンスを作るも、クリスのヘディングやシュートがゴールマウスにヒット。すぐそこにあった勝ち点3をついに手中に入れられないまま、無念のタイムアップとなりました。

後半は攻勢に出た一方で、ドゥドゥ選手やウィルソン選手のカウンターからのピンチもありました。1対1で対峙した中谷選手の力強いディフェンス、そしてGK中村選手はマウスを襲った2度の際どいシュートを弾きだし、「ゼロに抑えれば、勝ち点は獲れますから」と今日も勝ち点獲得に貢献するクリーンシートを果たしました。

連勝が止まり、勝ち点3はならなかったものの、1ポイントを加えて、勝ち点31。目標に向けてわずかではありますが、前進したのも事実です。もちろん悔しさはありますが、今日の選手たちもやるべきことを懸命に果たし、走り、戦ったからこそ得た1ポイントです。これをつなげ、次節の札幌戦、鹿島戦こそ勝ち点3を獲れるよう、日立台のゴールネットを揺らなければいけません。

その前21日水曜日には、天皇杯2回戦のブリオベッカ浦安戦も控えています。今日も甲府、小瀬まで1100人のサポーターが駆けつけてくださいました。びっしりと黄色にうまった スタンドから今日も力強い後押しが絶えず、本当にありがとうございました。来たる日立台3連戦もどうぞよろしくお願いいたします。

2017年6月16日

リーグ戦再開!明日は甲府戦

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担当:大重正人

まず、昨日、中村航輔選手が日立台のクラブハウスに帰ってきました。自身初となる日本代表に選出され、国内の強化試合とワールドカップ最終予選、しかも中東という過酷なアウェイを経験してきました。昼食時にピアノで久々に顔を合わせましたが、慣れ親しんだチームメイトとの再会で表情が弾けていました。時差ボケも心配されますが「4時間半ですから、大丈夫ですよ」ととても元気そうで何よりでした。

「ほかのキーパーと一緒に過ごして、肌で感じられるものがありました。日本代表はやはり何より結果を求められるところと感じました。これまでの年代別代表よりも重みがありました。これからも代表に選ばれ続けたいですし、そのためにまずチームで結果を残し続けることが大事。一戦一戦勝っていければと思います」とここからはまたレイソルでの戦いに舞い戻ります。

さて、2週間ぶりにJ1リーグが再開します。明日土曜17日、19時からアウェイ小瀬でのヴァンフォーレ甲府戦です。レイソルは、ここまでの14試合を10勝4敗、勝ち点は「30」。4月16日の神戸戦で始まった連勝は、6月4日の浦和戦で「8連勝」まで進んでいます。ACL出場チームの試合数が1試合少ない状況ではありますが、その4チームには現段階で勝ち点4以上の差をつけてはいますので、暫定ではない「首位」と言っていい状況で、この再開戦を迎えます。

あえて言葉にしましたが「連勝」「首位」という枕詞が今のレイソルにはついて回ります。大変誇らしいことではありますが、しかし、大谷キャプテンは「まだこの時期ですから、それに縛られることもないですし、目の前の1試合1試合を戦っていくだけです」と冷静に淡々と、自分たちの変わりないスタンスを話しました。この状況に浮かれることなく、気を抜くことなく「自分たちの目標は勝ち点60。まだ半分ですから、ここからいかに積み上げていくか」とぶれることなく、この中断期間を過ごし、甲府戦に向かいます。

2015年にレイソルを率いた吉田達磨監督と、今季は甲府の監督としての再戦となります。レイソルのほとんどの選手が監督の下でプレーしていますので、特徴も当然把握しているでしょうし、難しい対戦になるのは必至でしょう。下平監督は「甲府のサッカーを継承しながら、徐々に監督の色を加えている印象があります。後ろは5枚となって固めてくるでしょうし、したたかに勝ち点を狙ってくるでしょうから、自分たちもしっかりいい準備をして臨まないといけない」と話します。そして続いている連勝については「それより勝ち点を重ねていくこと。目標の勝ち点60までちょうど折り返しまで来れたので、今後どこまで積み上げていけるか。それが連勝につながれば何よりですが、まず勝ち点を重ねることです」とチームとしての目標は変わらず、そこへ向けての1試合1試合をこれからも戦っていきます。

この中断期間はチームの好調もあり、メディアからも多くの問い合わせや取材を受けました。先週は中川選手と中村選手がテレビで大きく取り上げられました。広報としては嬉しい悲鳴で、選手たちの頑張りや素顔がこうして伝わることは本当にありがたいことです。いま決まっている内容はこちらの通りです。ぜひご覧ください!

■甲府戦。NHK-BS1で6/17、19時から生放送です
■それに続く「Jリーグタイム」で中川選手が特集されます。6/17、21:10から放送です。
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■サッカーダイジェスト「クラブダイジェスト」にて柏レイソルが特集されます。6/22発売予定。
※中谷&中山CB対談、伊東選手インタビュー、イケメン図鑑(私服写真)、中村選手日本代表コラム、チーム総評
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■中川選手。夕刊フジのサッカーコラムにて4回にわたって連載予定。早ければ来週から掲載されます。

■手塚選手。6/21の読売新聞千葉県版でコラムが掲載されます。

■細貝選手。6/23のFMラジオJ-WAVEの「JK TOKYO UNITED」にてインタビュー放送。早朝6:30ごろからの予定です。大谷選手も7月に2週連続で放送予定です。
※今朝の放送はこちらから再生できます(放送から1週間以内)
http://radiko.jp/#!/ts/FMJ/20170616060000
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■手塚選手。チバテレビ「ライジングレイソル」、6/25、20:30から放送です。
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2017年6月 4日

浦和戦

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担当:大重正人

ツイッターなどでお知らせしていましたが、今夜の日本テレビ「Going」で中川選手の、テレビ朝日「やべっちFC」で中村選手の、それぞれ特集、インタビューが流れることになっていました。こういう時、なぜかその日に限って結果がふるわず、あと1週早かったら良かったなぁと悔やむことがあるのですが、今日は本当に何もかもがいい方へ流れていきました。

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「あの赤い方のゴールに決められたらなー」と試合前につぶやいていたヒロトがその通りにゴールを決め、後半のPKのピンチも、今日のコウスケなら、と思っていたらその通りになって。もちろん試合の最後までまったく気の抜けない1点勝負でしたが、でもコウスケがあのPKを防いだときに、今日は勝てると確信しました。

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昨日のクリスのメッセージ。SNS上でもサポーターの皆さんから大きな反響がありましたが、ここまでサポーターの思いを高ぶらせる言葉を発した選手がいただろうかと思うほど、これは一人でも多くの人に伝えなければと思わせる言葉でした。

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選手たちは勝ちました。サポーターの皆さんの応援も、胸を張って勝ったと言いたいです。選手とサポーターが一緒に戦い、ピッチと応援の両方で勝ったうえで、最後に最高のフェスタができました。試合前、コウスケのGKウォームアップから、それはもう圧倒的な後押しで、いま19時4分のキックオフかと思うほどの迫力と声量で、今日の日立台の火蓋が切って落とされました。バックスタンドから柏熱地帯、メインへと本当に黄色一色で、リュウタやコウヘイの新しい応援歌も心地よく響いていました。後半、追加点こそ取れませんでしたが、連続したセットプレーのチャンスには相手を追い込み、逆に際どいピンチの時には選手たちを勇気づけ支える後押しが、今日は試合前から試合の最後までずっと続いていました。

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「チケット完売で勝利は気持ちいいね」
「日立台!最高!」
「スタジアムの雰囲気最高」
「あのような雰囲気のなかプレー出来るのは本当に幸せ」

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選手たちのSNSの言葉、感謝の思い。晴れやかな表情にありありと映っています。皆さんの声援が、間違いなく彼らとレイソルの力になっています。そして今日の勝利はサポーター皆さんの勝利です。来たる日立台では、6/21の天皇杯、リーグ戦の6/25札幌戦、7/2鹿島戦と試合が続きます。この雰囲気を、この勝利を何度でも。勝ち点60、ACL出場権へは、まだ半分の勝ち点30です。これからも選手たちと一緒に戦ってください。今日も本当にありがとうございました。

2017年6月 3日

明日は浦和戦

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担当:大重正人

まず、おととい。中山雄太選手がU-20ワールドカップを終え、日立台に戻ってきました。グループリーグ突破は達成したものの、ラウンド16で延長負け。「納得いく結果ではありませんし、悔しさが残る大会でした」とまだあの場で戦っていたかったという思いものぞかせました。

そして試合で身をもって感じたことを教えてくれました。「たとえばウルグアイ戦。自分の感覚では相手のFWに全然仕事をさせていないと思っていました。ただ最後に点だけ取られました。抑えられていた気持ちでいたのに、相手にとってはそれがプレッシャーになっていなかったんだと思います。もっと精神的なプレッシャーをかけられるようにならないといけない。ウルグアイは、守っている時は『回させておけばいい』『最後に中で身体を張って守ればいい』という雰囲気で、戦い方が大人だと感じました」

ユウタ自身のプレーは、もちろん思わぬ失点を喫したところもありましたが、一方でボールを動かす長所の部分はしっかり発揮できていたように見えました。そんな中で、この大会でしか戦えない世界を相手に感じたこと、Jリーグではなかなか味わえない事象を肌で感じ、心に刻めたことは本当に大きな経験になったことでしょう。「これからはレイソルのために頑張ります」

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そして明日。レイソルが「首位」に立って、初めて迎える一戦は、いきなりのビッグマッチとなりました。浦和レッズはACLラウンド16のため、1節少なく、レイソルとは4ポイント差の勝ち点23、現在4位です。そのACL済州戦では、アウェイでの0-2から、ホームで延長死闘の末3-0と2試合合計での大逆転勝利。強さを見せて、日立台に乗り込んできます。

この試合はレイソルがこのまま上位を走って行けるかどうか、チームにとって本当に大きなゲームとなりますが、また違う意味でこの一戦を特別な思いで迎える選手がいます。細貝萌選手、初めての古巣対戦となります。「レッズには、一緒にプレーした選手、知っている選手、当然一番多いです。みんなすばらしい選手ばかりですが、でもそれに負けない勢いが今の僕ら柏にはあると思いますし、勝利を収めるために全力を尽くしていきたい。ホームなので、サポーターの力を借りて勝利できれば一番うれしいです」。

自身のサイトでも古巣対戦への複雑な思いも率直に語りながらも「今回、僕は柏レイソルの選手として、黄色のユニフォームを身に纏って闘う決断をしました。今の僕の想いはひとつ。柏サポーターから認めてもらえるように必死に前進していく」と改めて自身の決意を綴っています。

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この試合のチケットは早々に完売となりました。残念ながらチケットをお持ちでない方は、DAZNのライブ配信、さらにはNHK-BS1での生放送がありますので、そちらで応援ください。そしてチケットを握りしめて日立台に駆けつけてくれるレイソルサポーターのみなさんへ。マッチデープログラムのインタビューでのクリスの言葉です。「すごい試合になると思います。間違いなく良いゲームになるので、それを見られるという点では、一番の勝者はサポーターでしょう(笑)」

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レッズの赤いサポーターも大挙日立台にやってきますが、我らの日立台をレイソルイエローに染めて迎え撃ちましょう。明日もホーム側はキックオフ3時間前の16時です。「日立キャピタルDAY」では来場者プレゼント抽選会を実施。選手サイン入り公式球やユニフォームなどが当たります。注目は「HITACHI CAPITAL」のロゴが入ったトレーニングウェア、こちらはアカデミーのみの仕様となっており、もちろん非売品です。これは本当にレアです。先日の札幌戦で鮮烈のデビューゴール、さらにU-18日本代表にも選ばれた宮本駿晃選手がモデルになってくれました。

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さらに日立台芝広場や、SADAさんによるオフィシャルスーツ購入&抽選イベントスタジアムフードなどでお時間を過ごしていただき、18時にはスタンドへ。キックオフは19時4分予定ですが、応援のキックオフは18時15分のGKウォームアップから、フィールド選手登場は18時25分です。まずはキーパーへの大きな声援、手拍子、歌声を。そうして日立台の応援のムードを全員で高めていきましょう!

最後にみなさんにぜひ読んでいただきたい、クリスからのお願い、メッセージです。
「ピッチ上は戦場になると思います。同じように、レイソルとレッズのサポーターは日本を代表するサポーターなので、応援でも戦いになるでしょう。我々はピッチで戦って勝ちます。だからサポーターは応援でもレッズのサポーターに勝ってほしい。一緒に戦い、ピッチと応援の両方で勝ったうえで、最後にフェスタができればいいと思っています」

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2017年6月 1日

ルヴァン札幌戦

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担当:大重正人

アウェイ札幌・厚別では2008年10月19日以来、約9年ぶりの試合でしたが、結果は1-2。ルヴァンカップの最終戦を勝利で終えることはできませんでした。平日のナイトゲーム、しかもアウェイ北海道での試合、そしてグループ突破の可能性が潰えている状態にもかかわらず、100名以上のサポーターの皆さんが応援に駆け付け、最後まで声を枯らして声援くださいました。「遠く駆けつけたくれた皆さんに勝利を届けることができず本当に申し訳なく思います」。下平監督はまずサポーターの皆さんへの言葉を述べました。

「なかなか前線からのプレスが効かず、下がってしまい、後ろに重心がかかるような状態だった。下がること自体は決して悪いことではないけど、そこで誰が誰にマークに行くとかがはっきりできなかった」と栗澤選手が反省するように、前半から相手の攻勢に押し込まれ、レイソルがなかなか敵陣へ飛び出していく場面が作れません。守備でも攻撃でもダイナミックさが見られず、前半38分、後半12分と失点し、2点のビハインドを負ってしまいます。

息を吹き返したのは、後半27分。ゴール前へ攻め込み、クリアボールをつないで、最後は左サイドからの一閃がゴールネットを揺らしました。左足を振りぬいたのは宮本駿晃(としあき)選手、U-18からトップ登録され、この日は公式戦初メンバー初出場初先発。さらには初ゴールまでやってのけました。「シュートは落ち着いてボールに当てに行って、そしたら良い所に飛んでくれた。力を抜いて枠に打とうと思っていて、あそこまで狙って打ったわけじゃなかったので、自分でも少し驚いたゴールでした」。

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ゴールを守っていたGK桐畑選手も「追加点を奪われてしまい、もう少しみんなの気持ちが落ちるかと思ったけれど、トシが素晴らしいゴールを決めてくれて持ち直せた」と、途中出場のクリスティアーノ選手が勢いをつけ、そこからようやく火が付いたように札幌ゴールへ襲い掛かりました。右サイドからのハモンロペス選手のシュートがクロスバーに直撃するなど、札幌を完全に押し込みましたが、最後の最後でゴールラインを割れず、無念のタイムアップとなりました。

この日、ルーキーの橋口拓哉選手にとっても、プロデビュー戦となりました。「前半、声援の応援の大きさや、初めてプロのピッチに立って、少し戸惑いがあったりして冷静さを欠いている部分があって、積極的にボールを受けに行けなかった。ただ試合が進むにつれ、周りも見えてきて、後半は落ち着いてプレーは出来ていたと思う。都倉さんの所は徹底的に潰さないといけないと思っていましたが、試合に入ったけれど、フィジカル面の違いを感じさせられたし、そこはJリーグで戦うためにはもっと僕自身トレーニングが必要だと感じた。僕のストロングポイントは、左足のキックと対人の競り合いで負けない所だと思うので、今日の経験を活かして、そこをもっと強化できるようやっていきたい」。

ここまでは出場機会がなかっただけに、この試合に懸ける思いは人一倍でした。「周りにとっては消化試合だったかもしれないけれど、ルヴァンカップの最終節にチャンスを貰って、自分にとっては人生をかける位の気持ちで挑んで、次のチャンスを掴みに行こうと思っていた」。

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また桐畑選手も「高いモチベーションを持って試合に入った。失点するまでは、今日初出場のハッシーやトシも自信を持って出来ていた。失点した時も、もう一度頑張ろうと言っていた。「リーグ戦に出ているメンバーと紅白戦で戦うなかで、クリさんやハジくん、次郎くんたちと一緒に俺たちはやれるっていう気持ちを持っていたし、それを出せるのはどこかと言ったらルヴァンカップだった。何としても上位に行きたかったし、俺達もいるんだっていう強い気持ちも持っていた」

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今日もハーフタイムから「2点目を取られたら苦しくなるぞ」「後半2点取ろう!」と誰よりも勝ちにこだわっていたキリ。GKというポジション柄、自分自身のゴールで点を返すことが極めて難しいなかで、何とかチームメイトの反撃に思いを託しながら、終了間際には自らもCKに参加するなど、最後の最後まで勝利にこだわる必死さがありました。この日は、その思いを結果で表せず、大きな大きな悔しさをのぞかせました。

応援して下さる方々がいて、目の前の試合に勝とうとするのはプロとして当たり前のことですが、ただ、こういう難しい状況のなかでも、どれだけの思いや気持ちでこの試合に懸け、勝利にこだわって闘えるか。キリのような選手が何人いるかで、2011年のようにチームはもっともっと強くなれます。「今日でルヴァンは終わってしまったけど、ただチームは暫定だけどリーグ戦首位で、次は浦和レッズ戦。練習の中から、出ているメンバーに何かあった時に自分たちが、という気持ちを持って、残りのシーズンに臨んでいきたい」

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橋口選手や宮本選手がこの日初めてプロのピッチに立って、90分間プレーしたこと。キリをはじめとしたイレブン、またベンチから投入された選手、ベンチメンバーがこの試合に勝利をめざした戦ったことが、必ずや今後に活きてくると信じています。大津祐樹選手も無事に復帰することができました。来たる日曜19時。首位として、ホーム日立台で浦和レッズを迎え撃つという、近年でもこれ以上ないビッグマッチです。引き続きのご声援をどうぞよろしくお願いいたします。

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最後に。アウェイ遠征先でレイソルのエンブレムが入ったトラックをお見かけの方も多いと思いますが、長年お世話になってきたドライバーさんが今回の遠征が最後となりました。近年の指宿キャンプでは全日程でいろいろとチームをサポートいただいていました。勝利をお届けできなかったことが心残りですが、これからも一サポーターとしてレイソルを応援します!とおっしゃっていただきました。今まで本当にありがとうございました!