2023年2月26日

FC東京戦

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担当:大重正人

昨日の日記で「大きな注目を集める一戦」とお知らせしましたが、一つ秘密にしていたことがありました。DAZNのJリーグコンテンツ「やべっちスタジアム」の矢部浩之さん自らが、我ら日立台にお越しくださいました。やべスタが今季から収録配信になったことで、矢部さんがスタジアムに取材に行くという話は伺っていましたが、そnの第一弾がこの三協フロンテア柏スタジアムでした。

キックオフ1時間前、MR席前でのコメント収録でピッチに登場されると、スタンドからは大きな歓声が上がりました!子供たちとお話されたり、ゴール裏からも大きな拍手が起きました。試合はお互いに一歩も引かない熱戦で、最後の最後まで行き着く暇もない時間でした。試合後にはゴールを決めた細谷選手にインタビュー、試合観戦の模様も含めて、明日月曜正午からの配信を楽しみにお待ちください。

その試合ですが、ゴール前での攻防が多く、球際の激しさ、インテンシティの高いゲームでした。そして開幕戦に続き、今日もレイソルが先制。レイソルが今年取り組んでいるショートパスでの崩し、素晴らしい形が出せました。左サイドの三丸選手を起点に、仙頭選手が右サイドへ展開し、山田選手へボールを送ります。上から見ていてよく分かりましたが、パスが出るより片山選手が動き出していました。対面のアダイウトン選手の戻るよりも先に右サイドバックの片山選手が高い位置へランニング。ネルシーニョ監督がよく伝える「トライアングル」の形を作れたことで勝負有りだったかもしれません。「前半からFC東京を相手に互角またはそれ以上の非常にいい入りができた。我々が準備してきたものがしっかりとゲームの中に反映されていた」

山田選手には2つのパスコースがあり、完全フリーだった右の片山選手を使うかと思いきや、ゴール方向で構えるサヴィオ選手を鋭く狙いました。この意外性あるクサビからサヴィオの見事なターンからのスルーパス。そして「持ち味は動き出しです」と自負する細谷選手が相手DFの背後を取って、GKの股の間を射抜きました。「サヴィオが前を向いたタイミングで自分も動き出せたので、本当にいい位置で受けて決められた。チャンスも少なかったので、タイミング的にも、良い時間帯に決められた」。

ゴールを決めると、胸のエンブレムを叩き、そしてキス。「少し工藤さんを意識した。工藤さんを超えたいという思いもあるし、背番号も同じなので意識する部分はあります」。もちろん自分のために勝利のためにゴールを獲るという気持ちが一番でしょうが、昨年後半からレイソルを代表して取材を受けることも増えましたし、どこか自分以外の外側のところにも目を向けて自負しての言動や行動が増えたように感じています。2試合連続ゴール、頼もしい限りです。日本代表森保監督の目にもどう映ったでしょうか。

ただ、この先制点を優位にして戦うことが今日もできませんでした。相手スローインの隙を突かれて、あっけなく同点に、非常にもったいない失点でした。後半は風下になり、ロングボールを蹴られ、自分たちの蹴り返しは風に戻される、とても厳しい展開でした。我々も知っているディエゴ選手の力を持ってすれば、失点してもおかしくない場面はありましたが、今日はGK佐々木選手が仕事を果たしました。「ちばぎんカップもガンバ戦も自分のミスで試合に勝てなかったので自分に腹が立った。でもそこで落ち込んでいる暇はなく、次に同じミスをしないためにどうすればいいかを考えて、そこは改善するだけだと思って今日の試合に臨んだ」。

前半の大ピンチ、ディエゴのシュートは大きく浮きましたが、マサがしっかりポジションを取ったからこその結果でもあると思います。風下の後半、蹴るところと繋ぐところの判断や使い分けはとても難しかったはずです。FC東京サポーターの強烈な声援を背中に浴びながらでも、落ち着いて冷静に守り抜き、勝ち点1獲得に貢献しました。

ガンバ、FC東京と、高い能力を持ったチームとの2試合で連続引き分け。ポイントを落とさなかったことを最低限に、新しいチームの力を確実に高めながら、次節のアウェイ福岡戦で今季初勝利を手にしたいです。今日も多くのサポーターの方々にご来場いただきありがとうござました。日立台らしい、迫力ある応援と後押しが選手たちの力になっています。今後ともご声援をよろしくお願いいたします。