アウェイ横浜FC戦
担当:梶山由珠
今日のアウェイ三ツ沢の地には、3000人近くの黄色いサポーターがスタンドを埋め尽くしてくれました。昨日湘南が勝ち点3を収めたことで、より一層今日勝利が求められることは誰もが理解していました。サポーターも同じ気持ちだったでしょう。試合前の小旗コレオ、ホームさながらの力強い声援が、前半の好ゲームを後押しし、後半の苦しい時間も選手たちを鼓舞してくれました。
「今日は中からというより外から攻めるという意識を持っていました。前半不用意なパスミスや失い方が悪くゴールまで運ばれることもありましたけど、ボールロスト時に相手の速い選手に対してのリスク管理は危なげなくやれていたし、前半はいい試合運びができた」と椎橋選手が振り返ったように、前半はプラン通りの戦いを遂行できたレイソル。風上が後押ししたこともあって、相手のシュートを0本に抑え、狙い通りの形でゲームを進めることができました。
33分にはサヴィオ選手の放ったシュートが相手選手の腕に当たってPKを獲得。自ら得たPKをこの日もしっかりと決め切ったサヴィオ、犬飼選手の第1子誕生をゆりかごパフォーマンスで祝福しました。
さらにその5分後。山田雄士選手が猛烈なプレッシングで相手選手のミスを誘うと、ボールを奪った時にはもうゴール前で相手GKと一対一の状況でした。
「最初は自分で打とうと思ったんですけど、マオが見えて、マオが今9点だからあと1点で2桁得点だと思って」とユウトらしい優しさがそのままに出たラストパス。フリーで待ち構えていた細谷選手に今季10ゴール目をお膳立てして、リードを2点に広げました。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) September 17, 2023
あっという間に2点リード
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先制点から5分
山田雄士が奪ってお膳立て
流し込んだ細谷真大はこれでリーグ戦10ゴールの大台に
明治安田J1第27節
横浜FC×柏
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今回のU-22代表遠征は気温も高く相当ハードだったそうですが、今日も前線からの守備を怠らず、ピッチを退く72分までよく走り続けていたマオ。
「代表遠征から帰ってきたらすぐこの大事な試合があることはしっかり理解していました。柏に帰ってきて初日の練習も動けたし、暑さのなかでもやれていたので、問題なく今日の試合に臨めました」とエースらしく頼もしいコメントで、今日も結果を残しました。
ただ、後半は一転して横浜FCに押し込まれるゲーム展開となりました。風下だったこと、2点リードしていたこともあって、受けに回ってしまったレイソル。後半に放ったシュートはジェイの1本のみに留まった一方で、相手からは13本ものシュートを浴びました。数字だけ見ても分かるように、とにかく守備で踏ん張る苦しい時間がとても長く続きました。
87分に相手のゴールが決まった時には嫌な記憶がほんの少しだけ蘇りましたが、1点のリードは最後まで死守。 7分のアディショナルタイムも粘り強く戦ってなんとか逃げ切り、大事な大事なこの大一番で、今季初の連勝を飾ることができました。
井原監督や選手も試合後に述べていた通り、後半の試合運びは反省して今後改善しなければなりませんが、今日は勝利という結果につなげられたことが何よりも大きな成果です。1ポイント差に迫っていた横浜FCとの直接対決。「みんなこの一戦にかける思いが強かった(細谷選手)」ですし、「連勝はこの状況を変えるためにすごく大事な要素(井原監督)」でした。まだ安心できる状況ではありませんが、またひとつ残留へ前進できました。
最後に。勝利のロレンソが終わってすぐ、「次だよ次!次が大事だから」とサポーターに向かって声を上げていた犬飼選手のコメントです。
「レイソルが今難しい立場にあって、ファン・サポーターはストレスが溜まったり、少し批判的になってしまいがちだと思いますけど、背中を押す声とかポジティブな声が多いと感じています。ギリギリで追いつかれて引き分けになったゲームとかでも、今はポジティブな声が必要だとサポーター達も思ってくれて背中を押してもらえて、自分たちは次につなげられたと思う。前々から言っていますがすごく感謝しているし、結果で応えるべきだと思っています。でも一勝に喜びすぎず、もう少し勝ちを当たり前にしていくのも大事だと思うので、本当に次だと思ってああいう声をかけました」
残り7試合。残留に向けてまだ険しい道のりは続きます。しっかりと上を見て、来週も再来週も、勝ち点を積み重ねていきましょう。本日も素晴らしい応援をありがとうございました。