2010年10月23日

開かずのゴール

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担当:大重正人

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シュート数でいえば21対6、コーナーキックは10対1。試合を支配していたのはレイソルというのは間違いありませんが、ゴール前を固めてカウンターを虎視眈々と狙っていたロアッソのゲームプラン通りだったとも言えるでしょう。0-0のスコアレスドロー。打てども打てども決まらず、勝てないことへの苛立ちを感じた方もいるかもしれません。でも北嶋選手はこう振り返りました。「今日は自分と林の2トップが、ゴールを決めるというFWの仕事をできなかった。ただ自分たちがやっているサッカーが間違ってないことは改めて感じられた。」

パスをつないで、チャンスを作ること。前が空いていればもちろん速攻を狙う。前に壁ができていれば、闇雲にくさびやシュートを狙ってカウンターを食らわぬよう、左右に散らしながら相手をゆさぶってゴールへ迫るパスサッカー。方向性は間違いない。あとはその精度です。それは選手たちが一番よくわかっているはずです。悔しさは当然。これをピッチでいかに「改善」という形にできるか。次節は「ミトナチオ」のホーリーホックです。この3試合勝利がありません。焦る必要はまったくありませんが、また一つ上のステージへの成長を見せなければいけないときかもしれません。

「ユウキが帰ってきたこと、90分プレーできたことは、チームにとって大きなプラス」と大谷選手をはじめ、みな口をそろえた大津祐樹選手の待望の復帰。「不安が100%ないわけではなかったけど、トレーナーが時期を見て復帰させてくれたので、安心して試合に臨みました。今日はボールをさばくことを意識しながら、タイミングを見てしかけていきました。もう少しドリブルをしかけても良かったかなと思います。長くチームを離れて迷惑をかけてしまったので、シーズン最後になったけど、チームに貢献してJ2優勝してJ1に昇格したいです」。ボールを持って、ガンガンしかけていくシーン。日立台全体が「大津、行けっ!!」という雰囲気。何かやってくれるだろうという期待と高揚感を久々に体感できた気がします。一段一段階段を上って、完全復活の日が来るのを見守って下さい!

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レイソルのヒーローが大津選手なら、マンオブザマッチは間違いなくこの人でしょう。もちろんビッグセーブもありました。そしてチーム全体に与える安心感、ロアッソの守備陣は最後まで自信を持って、慌てることなく落ち着き払ったプレーを続けていたように感じました。その存在感あってのことでしょう。そして同じ釜の飯を食い、しのぎを削ってきた菅野選手もゴールを90分間守り切って、お互いに勝者といっても過言ない、GK同士見事な勝負を繰り広げました。

ただその存在の大きさは、失礼を承知で、ロアッソサポーターよりもレイソルサポーターの方が長年知っています。試合後、レイソル側に駆け寄って、頭を下げると、この日一番の大きな拍手に包まれました。今日は、日立台を完全に乗っ取られました。脱帽です。

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なお、明日はU-18チームの「Jユースカップ」を開催いたします。日立台で午後1時キックオフ、ジェフとの若き千葉ダービー!こちらへのご来場、応援もどうぞよろしくお願いいたします。なお会場内にゴミ箱の設置はございませんので、ゴミは各自でお持ち帰りください。また一般用・保護者用の駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用くださいますようお願い申し上げます。