2012年8月 6日

異国の地で

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担当:大重正人

久々の大雨と雷!朝から轟々と降り続ける雷雨に、柏地方のみなさんもビックリされたことでしょう。ただ午後を過ぎると、雲が明けて、夏らしい太陽が降り注いできました。午後4時過ぎからのトレーニングも無事に行われました。新加入のネットバイアーノ選手は、今日からトレーニング初日。ワグネル選手とボールを使ったアップ、そしてレアンドロ選手とのランニングでは、時折笑顔を交えるなど、少しずつ日立台に慣れてくれているでしょうか。

練習後に少し取材をお願いすると「ダイジョブ!」と限られた時間でしたが、快く受けてくれました。「レイソルはとても雰囲気のいいチームですね。ジェフ時代に対戦していいチームだと感じましたが、去年はJリーグを優勝し、今も首位とは勝ち点4差で十分に優勝を狙えるところにいる。別の国からもオファーがありましたが、日本のことが好きだし、また日本でプレーできるチャンスをもらえたので、できる限りの力を出し、結果を残したいです」と意気込みを話してくれました。来日直後ですので、徐々にコンディションを上げ、一日も早い公式戦デビューをめざします!

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日本経済新聞夕刊のスポーツ連載「懸ける魂」の取材。イヤーブックにも執筆いただいている記者の吉田誠一さんから白羽の矢が立ったのは、澤昌克選手でした!レイソルからはネルシーニョ監督、レアンドロ選手、そして以前には北嶋選手と、チームの顔役たちが登場しています。今まで何度かメディアで取り上げられてきた、澤選手の遠く長くサッカーの道のり、吉田さんのインタビューでまた新しい一面、逸話が飛び出すかもしれません。

「言葉も何もわからない土地で、女の子が僕の方を見て笑っている。何を言われているんだろう?悪口かな......最初はそんな不安や疑心暗鬼でいっぱいでした」。日本人でありながら外国人選手でもあった経験で、新しく加入してくる選手の不安な気持ちを理解し、心を解きほぐす術を知っています。ネット選手にとっても、心強い架け橋になってくれるのではないでしょうか。

そして試合後には、ガンバ戦についての取材を受けました。その中で「僕は、仲間が蹴ったボール(苦しくてクリアしたボール)を追いかけるって決めてるんです。自分が追うことで(無意味なクリアボールではなく)意図のある展開にもできるんです。そういうボールを相手に簡単に渡せば、相手がチャンスにつなげる可能性を高めてしまう。それを見過ごさず、やるべきことをやって、自分たちの可能性を少しでも上げたい。そういうちっちゃな積み重ねが、ハットトリックしたガンバ戦の1点目や、セレッソ戦のクドーの2点目につながるんです。まあ、ちょっとでもテレビに映りたいだけなんですけどね」と最後は大いに笑わせてくれましたが、そういう境地や献身的なプレースタイルに達したのは、彼だけが経験した南米や日本復帰後の苦しかった日々があったからこそ。彼の源流をひもとく連載を心待ちにしたいと思います。8月27日から3日連続の連載予定です。

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