2012年11月24日

あとひとつ

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担当:大重正人

前半37分。レイソルのすばらしい立ち上がりから、それまでヴィッセルに与え続けた圧力の成果によって、ひとりの退場を引き出したのは間違いありません。ただ、夏の苦い思い出がよみがえってきました。8月4日の新潟戦、8月11日のFC東京戦。相手が退場者を出して、数的優位の状況になったにもかかわらず、勝ち越しゴールを決められなかった試合です。「すごくいい内容だったのに、あそこの引き分けが本当に痛かった」と増嶋選手が悔しんで振り返るほどの悔恨です。

そして4月18日、アウェイでのヴィッセル戦。先制されながらも澤選手のゴールで追いついて、その後も圧倒的に攻め込んだ試合。シュート数は21対6と大きく上回りながら、遠ざかっていた勝利がほしいばかりに、カウンターに沈んだ一戦です。失敗を犯した試合から何を学び、どう生かすのか。そんな課題を突き付けられたような気がしました。

11対10になってから、やはり相手の守備陣形が下がり、レイソルの攻撃は膠着しました。ゴールが遠く、狡猾にファウルを誘ってくる相手や、レフェリーの判定など、ピッチやスタンドからも怒りのエネルギーが漂っている感じがありました。そんなとき、ジョルジの黄金の左が、また光り輝きました。試合途中ではありましたが、これほどまでに安堵感と落ち着きをもたらすゴールがあったかというほど、レイソルは息を吹き返したゴールでした。そして90分、破綻なく、課題をしっかりクリアしました!

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「今日は応援してくれたサポーターの皆さんがプレゼントしてくれた勝利です」。そして「息子に捧げたい」とも。先週17日マリノス戦がジョルジの誕生日でしたが、実は息子さんも同じ日に生まれたという素敵なバースデー。オーバーヘッドのゴールかと思われた1点はオウンゴールに訂正されてしまい、一週遅れではありますが、家族でにぎやかにお祝いできるメモリアルゴールになりました!

今日は2013シーズンに向けて、ヨネックス製の新ユニフォームが日立台でお披露目されました。1stは既報の通り、シャツ、パンツ、ソックスが黄・黄・黄。そして初披露の2ndは白・黒・黒となりました。スタイリッシュな配色の2ndも早く見てみたいのですが、1stが黄色一色になったことで、アウェイゲームの多くでもレイソルイエローで戦えるメリットがあります。またGKユニフォームの1stは黒・黒・黒に。菅野選手が「本当は黒を着たいんですよ?」と望んでいたのですが、フィールドとソックスの色が異なる仕様になったことで、その希望も叶います!

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また2013シーズンの年間シートの受付がスタートしましたが、早くも多くのお申込みをいただいて本当にありがとうございます。ただ、FAXを送られた際に、裏表が逆になって、白紙のまま到着しているお申込みが何件かあるそうです。送信の際は今一度お確かめ下さい。また心当たりがおありの方は、アソシエイツ事務局までお問い合わせください。

歓喜の試合後には、サポーターの皆様へむけて最終戦セレモニー、あいさつがありました。
大谷キャプテンは「いつも熱い応援をありがとうございます。リーグ戦やACL、ナビスコなど多くの試合があるなか、ホームでもアウェイでも共に声援をいただいて本当にありがとうございます。まだACLの可能性もあるし、天皇杯もあります。あと少し、最後まで後押しをよろしくお願いします」

ネルシーニョ監督からは「いつも皆さんからいただいているサポートに心からお礼を申し上げます。Jリーグ連覇という目標は成し遂げられませんでしたが、まだACL出場の可能性は残っていますし、最後まで戦い続けます。まだ鹿島戦もありますし、12月15日にはここで天皇杯もあるので、最後まで応援をお願いします。元日まで一緒に戦いましょう」。最後はもちろん、イチ、ニ、サ?ン、VITORIA?のコールでした!

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この大きな大きな一勝で、4位に浮上。3位のサガンとは勝ち点1差となりました。鳥栖との得失点差を考えると、まずレイソルは来週の鹿島戦での勝利が絶対条件です。あとはサガンvsマリノスの結果次第。人事を尽くして、天命を待つ。2013年もさらに成長できるステージに立てるよう、まずはこの1試合に全力で挑みます。掴み取ろう、アジアの舞台!

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