2013年8月24日

力尽きるまで

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担当:大重正人

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「ももに力が入らなくなってしまって。でも大丈夫ですよ(笑)」。本当に力尽きるまで走りきった澤選手。
今日の選手たちは、相手より一歩でも多く、0.1秒でも相手より早く。選手たちの気迫がピッチで存分に発揮されていました。走って走って走り続けて、身体も精神も限界まで戦った。最後、長谷川選手が入ってのパワープレー、目を覆いたくなるピンチが何度あったけど、信じていられました。今日こそ報われてほしい、心から勝たせてあげたいと思いましたし、今日の選手たちは、間違いなく勝利に値するプレーをしていましたから。

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今日は5人もの選手が入れ替わりました。ようやくつかんだ出場のチャンス、逃してなるまいという気持ちがプレーにあふれていました。前線の田中選手と澤選手が、思い切りよくしかけて、それに連動するように中盤の選手もプレッシングをかけました。立ち上がりに相手を圧倒し、そして田中選手がこれまでの迷いを振り払うような、左足のスーパーゴール。ぶちこんだというよりは、「左隅を狙いました」というコントロールショット。それであれだけの威力で飛んで行くのですから、やはり並ではありません。

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「相手のボランチ1枚を澤が抑えてくれて、それで自分とタニで、ダブルボランチと下がってきたときのノヴァコヴィッチの3枚を、うまくマークできた」という栗澤選手。大谷選手とともにボールを奪い続け、カウンターにつなげる1stパスも的確でした。これ以上ない前半のリズムでした。

前半終了間際、相手に軽く当たったかにみえた近藤選手のアタックがファウルをとられてPK。後半立ち上がり、「抜けそうもないところを抜けてきた」というアルディージャの攻撃を止められずに同点に。「それでも選手たちの前向きな姿勢、献身的な動きは変わらず、正しい状況判断もできていた」と監督がほめたたえた選手たちの心身の粘り強さが光りました。ダイレクトで打ちこんだジュンヤの積極性と、常に何が起こるかわからないと予測を繰り返すサワが決勝ゴールを生みだしました。「今年はケガで、4か月もプレーできず、復帰してからもなかなか自分のリズムでプレーできず悔しかった」。先発出場は元日の天皇杯以来、約8か月ぶり。今季初ゴールは、昨年12月の天皇杯準々決勝以来。奇しくも大宮相手、同じ左足のゴールゲットでした。

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決めるべき人が決めて、守る人が耐え抜く。攻守がかみ合うというのは、まさにこういうことでしょう。順位は11位から一気に7位にアップしました。他試合の結果が幸運だったこともありますし、選手たちの目標はまだまだ上ですから、まだまだ喜べるものではありません。それでも今日の勝ち点3がもたらした結果が目に見える形で現れたことは、選手たちの努力の結果として自信や、次の試合へのさらなるモチベーションにつながるはずです。大きな意味を持つ勝利だったと思います。そして、30歳の誕生日に残念ながらプレーできなかったレアンドロ選手を祝うVITORIAにもなりました☆

NACK5での試合は、色濃い記憶が残る、本当に忘れられない試合ばかりです。すばらしいピッチ、日立台のような臨場感、そして柏熱地帯のようなサポーターの応援。最後まで続いた選手たちの頑張りは、間違いなく皆さんのサポートあってのものです。チーム全員でつかんだ勝利、これを今度は水曜日、湘南戦につなげましょう!今日も応援、ありがとうございました!!