明日はガンバ戦
担当:大重正人
名古屋戦でも一歩届かず、リーグ戦は4月29日の川崎戦以来、7試合勝利がないという厳しい状況が続いています。吉田監督は前日の囲み取材でこうコメントしました。「自分を含めてチームが出している結果は受け入れなければいけないが、容易に受け入れられるポイントではないし、ただ、残念な結果が続いているけれど、別に選手たちが残念な仕事をしているわけではなく、すごく良い仕事をしてくれているが、それが残念な結果にしかなっていない。恥ずかしい結果だけど恥ずかしい仕事をしているわけじゃないというのは、選手の努力や姿勢を見れば明らかです。そうなってくると僕の方で結果が出るように解決をしていかなければならない。
どうやって結果を出していくということに関しては、試合中のペースを上げていくこと、ピッチを上げていくことが、結局は近道になると信じていますが、それがピッチの中で表現されても結果にならないというもどかしさが選手たちにはあると思う。選手たちには、まずネットを揺らす、揺らさせないというシンプルなことから始め、あとは自分たちの仕事に誇りを持って欲しいというようなことを話しました」
明日対戦するガンバ大阪は、レイソルと同じくACLの関係で1試合少ない状態ながら、現在4位。2位の広島、3位の東京に肉薄しています。ガンバと言えば、非常に攻撃力の強い印象を持っている方も多いと思いますが、ここまで21得点はリーグ7番目(レイソルは20点で8位タイ)。とはいえ、ここまで10得点でリーグトップタイの宇佐美選手、そして強靭な肉体を持つパトリック選手との2トップは、間違いなくリーグ屈指でしょう。
昨年から続くガンバの強さは、守備力にも表れていて、11失点はリーグ最少(2位の広島は14)。レイソルが24失点しているところで、勝ち点の差となっています。遠藤&今野選手のボランチコンビは言うまでもなく、日本代表に選出されているDF丹羽選手とGK東口選手が構えるセンターラインは非常に強固です。
吉田監督は「ガンバはとても整理されていて、おそらくJリーグで一番堅いチーム。強烈な2トップがいて、彼らにシンプルに預けるという方法を持っています。そこでたくさんのボールが取れると思っていないですが、そこを自由にさせたくない。堅い守備と強烈なアタッカー、そしてそれを形成している選手たちの個々のレベルが高い。あらゆる状況に対応できるし、自分たちの戦い方が熟練されてきている」。
また大谷選手は相手を当然警戒しつつも、自分たちの戦う姿勢を話しました。「ガンバは、去年から今年とJリーグで結果を出し、ACLもそうですけど、地力のある強いチーム。チームとして出来上がっているし、経験ある選手に代表に呼ばれるような選手も多数いるし、カウンターの所で前線の2人は強みを発揮しています。自分たちはまず不用意な失い方をしない所と、しっかりとリスクマネジメントしながら対応することが大事。ただ対応してもシュートまで持って行ける選手が前にいるので、まずは良いボールをそこに入れさせないようにしたり、複数でしっかりと奪いに行くことが必要。何より結果を残すために自分達がどれだけできるか」。
相手への警戒はもちろんですが、自分たちがいかにハードに90分間通して戦えるか、何よりもそこに懸かっています。前節の結果で、輪湖選手と武富選手が出場停止。それでも代わりに控えている選手がいます。持てる力を出し惜しむことなく、死力を尽くして全員で戦って、何より勝利を。そうした気迫、熱意が、ここ数戦の選手たちから痛いほど伝わってきています。それを何とか結果につなげてほしい。サポーター皆さんの思いも同じだと思います。チケット発券はすでに1万枚を優に超えています。明日19時キックオフ、雨の予報ではありますが、日立台で選手たちへの後押しをどうかお願いいたします。