2016年5月14日

広島戦

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担当:大重正人

広島との激闘はスコアレスドロー、攻撃にも守備にも両者90分激しくぶつかりあって、勝ち点1を分け合いました。今季から試合前にインスタグラムやツイッターで選手写真のムービーにてスターティングイレブンをお知らせしていますが、まずはその構成に驚かれたことと思います。前節の川崎戦から8人もの入れ替え。ただ、もちろん下平監督の意図や狙いがありました。「まずはフレッシュな選手たちであること。そして広島に対して、ボールを保持したいというゲームプランがあって、中盤には栗澤、茨田、秋野と保持できる選手たちを起用しました」

川崎戦では「それぞれ頑張って走っていた。でもそれがチームとして連動できていなかった」と大谷選手が振り返りましたが、この日の守備時には茨田選手がディエゴ選手と並んで1stディフェンダーとなりました。「広島さんにボールを持たせると、なかなか返ってこない。前線を機動力のある茨田にして、速くプレッシャーをかけたかった」。茨田選手は攻撃時はボランチの位置、後半はメンバー交代に合わせ、右サイドハーフ、そして最後は右サイドバックも務め「ユーティリティな部分を発揮してくれた(下平監督)」と攻守両面でチームに貢献しました。

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この日は時折広島の鋭いカウンターを受けることもありましたが、大きな流れはどちらのチームもマイボールにしてからボールをしっかり展開する中で、攻撃の時間と守備の時間がはっきり分かれるような展開。押し込まれる時間もありましたが、前線からのプレスをかけ、辛抱強く追い続け、狙い通りに中盤でボールカットする場面を何度もつくりだしました。

そして2試合ぶりのクリーンシート。その立役者のひとりは、GK中村航輔選手でした。前後半合わせて3度だったと思いますが、決定的なピンチを作られましたものの、ウタカ選手、浅野選手との1対1をブロックし、柴崎選手のコントロールショットも抜群の反応で弾きだしました。試合前にはU-23日本代表のトゥーロン国際大会のメンバーにも選ばれ「オリンピックに向けてメンバー選考に関わってくる。いい準備をして臨みたいです」と、彼らしく落ち着いた口調で話しました。来週16日から5月末まで、フランスで本大会直前の大きな大会に挑みます。

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前節で山中選手と伊東選手とレイソルが誇る両ウイング、サイドアタッカーが負傷し、広島戦を心配された方もいるかもしれませんが、「速くは飛べないかもしれないけど、また違う翼でしっかり飛ぶことはできると思います」と監督が自信をもって送り出した一人が、ルーキーの湯澤聖人選手。4月20日のナビスコカップ以来の出場、そして記念すべきJリーグ初出場の相手が王者広島というビッグマッチとなりました。

対面はJ屈指のサイドアタッカー、柏選手。前半は「相手を警戒して、ちょっと様子を見てしまった。間合いを取って抜かれないことばかり意識してしまった」と攻撃面で持ち味を出し切れませんでしたが、後半は一転して攻勢に出ました。実際にマッチアップしてみて「後半はいけると思って、仕掛けました」とフィジカルを活かした敵陣での力強い突破でチャンスを作り出し、81分までプレー。「しっかり準備してきたつもりでしたが、足がつってしまった。自分のポジションは90分出ないといけないし、まだまだ無駄な動きが多い」と反省の弁。それでも、広島相手にこれだけのプレーができたことは、ルーキーにとってまたひとつ大きな自信になったことでしょう。

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チームは翌土曜日に柏へ戻り、リカバリー。来週は水曜日にナビスコカップの新潟戦、グループ突破への正念場です。そして週末土曜日はリーグ戦の福岡戦。ここをしっかりものにすることで、今日の勝ち点1がまた大きな意味を持つことになります。そして日曜日にはロアッソのホームゲームと、「日立台3連戦」です。まずはレイソルのホームゲーム2試合にたくさんのサポーターの皆さんにお集まりください!日曜は熊本の復興支援試合へのご協力もどうぞよろしくお願いいたします。遠く広島でのご声援、ありがとうございました!

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