仙台戦
担当:大重正人
ボール保持率はレイソルが54%で、ベガルタが46%。シュート数は、15本と7本。スタジアムの後押しも本当に凄かった。立ち上がりからの「突き進め柏」の勢いは、間違いなく選手たちの後押しとなりました。後半も変わらぬ応援の熱量で、いつかゴールが決まるというムードがずっと充満していました。立ち上がりから相手を押し込み、何度か決定的なチャンスも作り出しました。サッカーにおいてベースとしてやらなければならないこと、先日のルヴァンカップで改めてチーム全体で確認し合った「走ること」「戦うこと」を。今日のメンバーも、水曜のメンバーに負けじと必死の戦いは見せたと思います。
しかし、結果は0-1。リーグ戦3連敗。大変に厳しい状況です。水曜日に、0-6と大敗したベガルタ。スポーツ報知の報道では渡邉監督が「俺は殴られたまま引き返すつもりはない。全員で殴り返しに行くぞ」と選手たちに強烈なゲキを飛ばしたそうです。そんな彼らに対しても真っ向からぶつかり、互角以上の戦いだったものの、90分の最後の最後まで、集中を切らさなかったのは相手で、最後の最後に一瞬のスキを見せてしまったのがレイソル。心身ともにギリギリの戦いで0-0に終わるか、どんな形でも1点を獲って、勝ち点3を奪い取るか。ベガルタは、今季の3勝はすべて1-0です。90分間、辛抱強く、タフに戦い続ける力、強さが、今季のレイソルにはまだ見られません。水曜の清水戦だけと言っていいでしょう。
前述のスポーツ報知の記事の最後には、こうありました。『自身の柏戦初ゴールを目指すMF奥埜博亮(27)も、「連敗は止めないと。苦しい時間帯を我慢して、ワンチャンスで決められれば」と粘り強いプレーを誓った』。まさにこの言葉どおりの結果になり、成し遂げた彼らと、我々が得た結果の差に、本当に悔しい思いです。
代表戦のため、次の試合は4月1日広島戦まで空きます。この期間をいかに過ごすかで、今シーズンの行方は本当に大きく変わるはずです。実のある時間だったと、後になって言えるように。言えるようにしなければ、後はありません。チーム全体の競争、下からの突き上げ、出場している選手たちの危機感。もっともっとあっていいはずです。今日のようなファイトを最低限のベースにして、より技術戦術を磨き合って、4月からの出直しに備えなければいけません。今日の戦いから、我々もサポーターも本当に心待ちにしている勝利につなげてほしいです。