2017年10月21日

大宮戦

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担当:大重正人

朝から降り続いた雨の中、大宮には2300人のレイソルサポーターが駆けつけてくれました。試合前には「俺達は強い。柏らしく全力で行こうぜ」という弾幕が掲げられました。連敗中の選手たちに向けて、熱く強烈で、闘志にさらなる火をつけるような心強いメッセージ。

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それを受け、選手たちは2節続けて与えてしまった失望を少しでも取り返そうと、必死に懸命に戦い続けました。後半途中に途中出場の武富選手が負傷し、さらにユンソギョン選手が動けない状態に。実質10人になって、相手のパワープレーを凌いでいましたが、最後の最後にセットプレーを与えると、マテウス選手の直接フリーキックがレイソルのゴールへ。それまで守りぬいてきたリードと勝ち点3が失われました。

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前半は守りを固める相手を自陣に押し込み、サイドから攻めたてます。相手のクリアをしっかりキープして、何度も攻撃を繰り返す。レイソルが目指す攻撃のサイクルが機能していました。前半終了間際には、負傷欠場の大谷選手に替わり、キャプテンマークを巻いたキムボギョン選手が見事な切り返しからクロスを入れ、これをハモンロペス選手が叩きつけるヘッド。大宮ゴールをこじあけ、優勢に立ちます。

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ただ後半は、J1残留へ勝ち点3必至の大宮が前半よりも前への圧力を強めます。前半とは逆にレイソルが押し込まれる時間が長くなりました。とはいえレイソルが2点目を決めていれば試合を決められたような試合であったとも思います。時折ビッグチャンスを作り出しましたが決めきれません。そして時間が過ぎていく中で、連敗中ということもあってか、勝ちたい、勝ち点3を取りたい、リードを守りたい、そんな状況に陥っていたように感じました。

「俺達は強い」というメッセージがありましたが、攻めるにもしても、守るにしても、強さが必要です。今日もその強さ、勝ちきる強さが足りませんでした。今日の試合のすべてが足らなかったとは決して思いませんし、選手たちの気迫もみなぎっていましたし、相手を上回っている時間も長かった。でも90分を通して、先発選手から途中出場の選手までピッチに立つ全員がタイムアップの最後までそれを続けないと、勝者にはなれません。1試合を通しても、シーズンを通しても。

来週29日の川崎とのリーグ戦、大きな大きな期待をいただいて、近年ではもっとも早くチケットが売れていきました。もっといい状態で、勝ち点が詰まった状態でこの大一番を迎えたかった。非常に悔しく残念です。この3試合で失った勝ち点8はあまりに大きいです。失いかけているものもあります。でもそれでも全てを失ったわけではありません。いま勝ち点54。残り4試合、ひとつ勝てば57。ふたつ勝てば、シーズン当初の目標である60に到達します。さらに63、66と伸ばすチャンスが残されています。この苦境を乗り越え、好機をつかむかは選手たち自身に懸かっています。

その前、水曜日には天皇杯の準々決勝、等々力での試合です。この川崎2連戦、いま最も好調で強いチームを相手に、今季これまで積み重ねてきた54ポイントが偶然や偽りでないことを証明してほしいです。今日の必死の奮闘で足らないなら、もっともっとハードに戦うのみです。今日のサポーターのように、もっともっと死に物狂いで戦わなければいけません。

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