2017年11月17日

柏熱を黄色に染めて磐田戦へ

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担当:大重正人

3週ぶりのJリーグ。今シーズンは残り3節だけとなりました。レイソルの優勝のチャンスは潰え、明日川崎が敗れると、1節多く消化している鹿島の優勝が決まる状況です。レイソルは現在勝ち点55で4位。2ポイント上の57点でセレッソが3位、さらに5ポイント上に2位川崎がいます。レイソルが目指すところは、3位以内=ACL出場権です。一方順位表のすぐ下には同勝ち点の横浜、そして1ポイント差で明日対戦するジュビロ磐田が迫っています。明日はACL出場を懸けたビッグマッチです。

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これはデータ上の比較でしかないのですが、レーダーチャートのブルーのエリアはレイソルの方が明らかに広いです。ただ勝ち点は1ポイント差、レイソルが47得点33失点、ジュビロが48得点29失点。あくまでこうしたデータがすべて勝敗に直結するものではないということを表しているともいえますが、ここに数値には表れないジュビロの勝ち方や強さの秘密があるのかもしれません。

明確なのは、まずセットプレーでの得点力。ここまで25得点で、全体の半数を超える驚異的な数字。名キッカー中村俊輔選手の加入効果が一目瞭然です。そして29失点はリーグ最少。不要な失点をなくし、イーブンで試合を進めながら、セットプレーなどのチャンスをしっかりものにする。リードすれば守りを固め、そしてゴールマウスにはGKカミンスキー選手が立ちはだかります。

5月3日のルヴァンカップ。リーグ戦とはメンバーが入れ替わっていたものの、圧倒的だったレイソルの優勢から、65分の川辺選手の投入から一変。76分、86分と連続失点しての逆転負け。レイソルからすれば今季随一の悔やまれる試合だった一方で、ジュビロは0-1の状況で踏ん張り続け、要所を抑えたからこその勝利でした。

ただその17日後、アウェイでのリーグ戦は、逆に今季有数のベストゲームと言える戦いで、レイソルがすばらしい勝利をおさめ、当時の連勝を6に伸ばしました。立ち上がりのセットプレーをGK中村航輔選手がビッグセーブで防ぐと、チーム全体での前からの意識が実り、クリスティアーノ選手と中川選手のゴールで2-0に。途中得たPKのチャンスが取り消されるというアクシデントをまったくものともせず「勝ち続けているチームの強さ」を見せつけた試合でもありました。

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チャンスを逃さない、リードを守りきる、不利な状況にも動じない、こうした一時期の勝負強さ、メンタルの強さを残り3試合で見せなければいけません。この4試合未勝利、最近2試合は残りわずかのところで失点し、合計4ポイントを失っています。「これを自分たちがどう受け止め、本当にもったいない勝ち点を落としていることを身にしみて感じなければいけない。意識の問題でもあるし、クロスに対する対応も含めて、戦術的にも確認した。天皇杯の前に、まずこのリーグ戦でACL出場をつかめる可能性が十分ある。残り3試合の最初だが、大一番になる」と下平監督以下チームの取り組みや言葉を、ピッチ上で発揮して、今度こそ勝利を逃してはなりません。

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大宮、川崎と、相手を上回る試合をしながら、サポーターの皆さんが勝利を確信しようかという時に守りきれず、選手とサポーターが肩を落としてスタジアムを去るのはもう繰り返したくはありません。こういう状況だからこそ、いつも以上にサポーターの皆さんがチームを盛り立てようと、大きな大きなサポートをいただきました。

ホームゴール裏席、通称柏熱地帯の1階席と2階席の間にある白壁を、レイソルイエローに鮮やかに塗り上げてくださいました。先日の日曜日、午前中から約50名の有志の方々が日立台に集結し、下地の白塗り→乾燥→1度目の黄色塗り→乾燥→2度目の黄色塗りと5時間近くをかけて、幅60メートル×高さ2メートルのイエローウォールが完成しました。