2018年3月10日

セレッソ戦

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担当:大重正人

1-1の引き分け。前半早々の先制ゴールで幸先よいスタートを切った中で、守勢に回り、そして後半に相手のすばらしいゴールで追いつかれます。前半からの相手優勢のペースを見れば、また終了間際に失点してしまうのでは、と頭をよぎった方もいるかもしれませんが、最後まで相手の猛攻をしのいで、よく踏ん張って勝ち取った「勝ち点1」だったと思います。最後までハードワークを続け、昨年夏のアウェイ戦のように試合をひっくり返されず、相手に勝ち点3を与えなかったことは、後々に大きな意味を持ってくるかもしれません。

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立ち上がりの3分、相手のビルドアップのパスを江坂選手がカット。ドリブルでタメをつくり、右サイドを駆け上がってきた伊東選手がマイナスにやさしく折り返すと、待ち構えたクリスティアーノ選手が流し込んで、電光石火のゴールが決まります。

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ただその後は、セレッソの2トップに起点を作られ、なかなかボールを奪うことができず、また奪ったボールをすぐにカットされて、二次三次と攻撃を受けてしまいます。この攻撃に移るパスが1本通っていればカウンターのビッグチャンスに。そんなことが何度もあっただけに本当にもったいなかったですし、そして後半に追いつかれた場面も、クロスを跳ね返して攻撃に移ろうとした矢先のパスをソウザ選手にカットされ、ものすごいロングシュートを浴びました。「自分のミスで失点をしてしまい申し訳ないです」。伊東選手は1点をアシストしながらも、そのリードを失うきっかけを作ってしまったことを悔いていました。

ACLの天津戦でも同じようなことがありました。残りわずかで同点に追いつかれた試合です。Jはプレイヤーオブザマッチに選ばれるほどにマッチコミッショナーにプレーを認められていながらも「失点に絡んだのに、何で俺ですか」と本当に悔しそうな表情でした。ゴールに直結するすばらしいプレーが、たった一つのミスでフイになってしまうのは本当に悔しい残念なことです。GKがどんなに素晴らしいセーブを見せていても、たって1本のミスで大きな責任を負うのと同じことで、GKであろうとディフェンダーであろうと前線であろうと変わりはありません。勝負は細部に宿ると言いますが、90分間徹底的にやり続けた末に、得られるのが勝利です。

GK中村選手は、今日も何本決定的なピンチを止めたでしょうか。勝ち点獲得に本当に大きな貢献をしたと思います。でも一方であのソウザ選手のシュートをなぜ止められなかったかという悔しさと反省をしていることでしょう。あの失点を喫して1-1に終わってしまったこと、2-0の状況にできなかったこと、今日3ポイントを獲れなかったことにはチーム全体としても原因があり、そこを改善していくことで、今日とは違うより良い結果が得られるはずです。

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2月13日から続く8連戦は、あと2試合。チームは明日、早々に香港へと飛び立ち、14日のACL傑志戦に備えます。ここをしっかりものにして、残りの全北戦、天津戦でグループ突破への可能性を広げなければいけません。