明日はアウェイ傑志戦
担当:大重正人
いよいよ明日に迫りました、ACLの4戦目、傑志戦です。こちら香港に来て3日目ですが、昨日に続いてすばらしい陽気に包まれています。湿度が70%以上あるので、すこし街を歩くとじわりと汗が浮き出てくるような毎日です。離日前の天気予報では、今日と明日は雨が降る予定でしたが、今日は雨がありませんでした。明日も最高気温は23度でとほどよい暖かさです。羽田まで着て来たダウンジャケットを、香港の空港で脱いで、そのまま忘れそうになりましたが汗、夜でも寒さを感じることはほとんどありません。
チームは、試合会場である香港スタジアムで前日練習と公式会見をおこないました。アーチ形の大きな屋根に覆われた、福岡のレベスタのような雰囲気を感じます。ピッチや諸室、スタンドを下見しましたが、ひとつ大きく珍しいことがあります。ロッカールームがバックスタンド側にあり、選手入場はピッチを横切って、メインスタンド側まで長く歩きます。日立台で言えば、AL席とビジター自由席の間、平日のファンサエリアから入場し、メインスタンドまで歩いていくという、大変珍しい体験をすることになります。
トレーニングは昨日に続き、ほどよい陽気の中で活気あふれる選手たちの様子が印象的でした。このACL前に、香港に住む日本人向けのメディアに向け、コメントを求められて、何かゆかりのある選手を探していました。4万人収容の国際スタジアムですから代表経験者ならと思ってあたったところ、いました。
※日刊スポーツサイトより
http://beijing2008.nikkansports.com/soccer/qualifying/afc/second-round/score/score070516.html
北京オリンピックのアジア1次予選、2007年5月16日の試合に、細貝萌選手が出場しています。「たしか右サイドバックだったと思います」と当時を思い返してくれました。またレイソル関連で言えば、先日引退を発表した菅沼実選手、現レッズの李忠成選手、そしてレイソル加入前の水野晃樹選手が出場しています。今なお日本のトップで活躍する選手が多くプレーしています。今日は、中山雄太選手がU-21日本代表に選出されました。森保監督率いる「2020東京」をめざすチームです。「今回初めて、このU-21日本代表チームに選んでいただいて嬉しく思っています。Jリーグもありますが、このACLで海外のチームに対しても結果を出していくことが今後につながると思っているので、1試合1試合を大切にして戦っていきます」。
練習後の会見には下平監督とパクジョンス選手が出席しました。「前回の対戦では、なかなか得点が奪えず、攻めている回数は多かったが攻めきれず1点しか取れなかった。短い準備時間のなかでも攻撃のバリエーションは確認してやってきた。予選リーグを突破する意味でも次の勝利は絶対に必要です」。そしてパク選手は「グループリーグで1勝1敗1分の成績で、明日の試合では必ず勝点3が必要な状況。選手全員が準備ができているし、勝って帰りたい。警戒するのはやはりフォルラン選手だと思います。彼は能力が高くて、経験も豊富で非常に良い選手です。ただ、我々の選手全員がフォルラン選手の特徴を把握しているし、彼を抑えて勝ちたい」とそれぞれ必勝を誓いました。
ここ香港では本当にサッカーの人気が高いです。ファンの方はレイソルのことも知ってくれていて、サインや写真を求める人によく会います。韓国や中国ではほとんど見かけない光景です。テレビではサッカーの中継も多く、今日は韓中戦が2試合続けて生放送されています。上海上港vs蔚山現代、上海申花vs水原三星。ともにアジアの有力チームでグループトップへ向けて激しい戦いが繰り広げられています。上海上港のゴールはフッキ選手からエウケソン選手へのラストパスからゴール。最後、懸命にブロックに行ったのはキムチャンス選手でした。レイソルでともにACLを戦った仲間が今もこうしてアジアの頂点をめざし戦っています。サガンから期限付き移籍中の豊田選手も背番号55を付けて奮闘していました。我々も負けてはいられません。
明日、香港時間の20時、日本での21時キックオフです。テレビではCSやケーブルテレビでの「日テレNEWS24」で生中継があります。スタジアムでのレイソルの応援席は写真の左半分のエリアです。明日もここからレイソルへの後押しの声援が響き渡ることでしょう。「マスト3」。スタジアムで、そして日本から、応援よろしくお願いいたします!