2020年8月 6日

ルヴァンカップ、グループ突破!

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担当:大重正人

ルヴァンカップのグループステージ第2節、ベルマーレに1-0で勝利し、第1節のガンバ戦と合わせて2連勝で勝ち点6。そして同組のもう一試合、トリニータvsガンバが引き分けに終わりました。レイソルは次節のトリニータ戦に敗れ、勝ち点6でベルマーレに並ばれたとしても、今日のこの直接対決に勝利したことで1位が確定し、グループステージ突破一番乗りを決めました!

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立ち上がりはベルマーレの猛攻に遭い、自陣で跳ね返す時間が長く続きました。レイソルの4バックに対し、3バック+ウイングバックのベルマーレ。どうしてもサイドの選手がフリーになり、そこへのフィードから起点を作られました。ただ、レイソルはコンパクトに保って素早く横にスライドし、中央へのクロスはしっかり跳ね返します。またシュートに対して身体を寄せてブロックしたり、今季初先発のGK滝本選手が、ユースの先輩である指宿選手のシュートを防いだりと、ゴールは割らせないという粘り強い守備でゲームを壊されることはありませんでした。

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前半20分過ぎ、飲水タイムでベンチに戻ってきた選手たちに、ネルシーニョ監督が修正を加えます。記者会見でもそこが大きなポイントとなったとして質問がありました。「三原には、ボランチの位置が下がってしまうと相手の攻撃になったときにスペースを与えてそこを突かれて相手が優位な攻撃を仕掛けてくる、前半序盤はそういったシーンが目立ったので、右サイドの(戸嶋)祥郎も左サイドの瀬川もそうだが、組織的に守備をすること、2列目のところでギャップができてしまうとそこを突かれて相手に攻め込まれる、

祥郎と瀬川も、相手がボールを握ったときに受け身になるのではなく前からハメに行けるときは行こう、中盤でボールを奪ってからのショートカウンター、相手の最終ラインの背後を取りに行くと声を掛けた。飲水タイムで選手にそれを伝えて修正してから、うまくチームが機能し出した。ラインを下げるのではなく意識を前に向けることで、セカンドボールの回収も効率よくできるようになった。飲水タイム後はわれわれが落ち着いてボールを握ることができるようになった」。

監督の的確な指示を選手たちが理解し、そしてピッチで表現する。守備が安定すると、相手の前線からのプレッシングに対しても勇気を持って最終ラインからつなぎ、そして前進。敵陣でのプレータイムは、前半の途中から格段に増えました。先の質問をされたライターさんが「流れが変わったね」と、前半40分ごろにお話しされていたとおりでした。

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良い流れのところで、決めきるか逃すか。勝負を分けるポイントで、今日はレイソルがセットプレーから先制します。今日キッカーを務めた山崎選手からのクロス。「ボールが良かったので、しっかりと合わせるだけだった」という呉屋選手のヘディングが相手GKの手をはじいてゴールネットを揺らしました。「(自分が出た試合は)悔しい気持ちで終わるゲームが続いていたので、今日に全てぶつけようという気持ちで押し込むことができて良かった。なかなか試合に絡めていなくて普段の練習でも悔しい気持ちを持って練習していたので、こういったチャンスをしっかりと活かせるようにこれからもしっかりと準備を続けて、チーム全員でもっと勝っていけるように頑張りたい」。最後は両足をつらせるほどまでに、よくぞ走り抜きました。

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呉屋選手自体は、出れば決める、結果を残してはいたものの、オルンガ選手の好調もあって、出場時間は限られていました。先日の受けたJ:COM「レイソルゾーン」でも悔しい胸の内を話してくれましたが、ミカといい、ヒロトといい、決めるべきストライカーが仕事をする。良い競争と良いサイクルが生まれています。

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この日キャプテンマークを巻いた山下選手と大南選手は、土曜日からの連続先発出場。指宿選手との激しい競り合いで一歩も引かず、タフな連戦で連続完封を果たしました。そのほかの選手たちも、出場機会が限られていた分、この試合にかける思いも強かったでしょうし、その気持ちをプレーで存分に見せてくれたと思います。途中出場の山田、鵜木選手もそうでした。球際の争い、チームの守備のために走る、ボールを持てば積極的に仕掛ける。何とかこの機会で、トレーニングから積んできたことを少しでも発揮して、何よりチームの勝利に貢献したいという気持ちが伝わってきました。

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GK滝本選手は、これまで5試合に先発してきましたが、4分1敗(ひとつはPK負け)。スケールの大きなセーブを見せたシーンも多くありましたが、それがわずか勝利に届きませんでした。今日は前半途中まで続いた劣勢を凌ぐと、1点リードの後半にも受けた反撃に対し、危ない!と思ったシーンもしっかりセーブし、今日は簡単にはやられそうな雰囲気が感じられないほどに、堂々とした90分間だったと思います。この初勝利に嬉しそうな様子を見せてくれた一方で「自分が出場しての勝利は嬉しいが、今日はあくまでも通過点。一喜一憂せず、リーグもルヴァンカップも連戦なので先に目を向けてやっていきたい」と地に足を着けた会見でのコメントもありました。

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これで公式戦は5連勝。試合に出た選手が結果を出す。いいサイクルが続いています。次は昨年王者のマリノス戦、大分とのルヴァンカップを挟み、セレッソ、ヴィッセルとタレントの揃った関西の2チームとの対戦。まだまだ強敵との対戦が続く夏は始まったばかりです。一歩ずつ、着実に、進んでいきましょう!今日も平日ナイトゲームにもかかわらず、三協フロンテア柏スタジアムでの応援、スカパー!での応援、誠にありがとうございました!!

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