仙台戦
担当:大重正人
12月に入って、残り6試合。ACL出場圏内を目指して負けられない試合が続きます。その初戦はアウェイでの仙台戦。リーグ戦とカップ戦あわせて2016年から2019年まで10試合勝利できなかったベガルタ相手に、またユアスタでも2分3敗という分の悪かった舞台で、ついに2-0と勝利。5-1で勝った7月のホーム戦とあわせて、2003年以来となるシーズンダブルを達成しました。
今回の試合は、もともと11月3日に開催予定でしたが、レイソルでの新型コロナウイルス集団感染により延期に。この日の代替開催に際して、ベガルタ仙台の皆様、スタジアムや試合運営に関係される皆様、また両チームサポーターの皆様にはお詫びを申し上げると共に、改めてこの試合を開催いただけたことにお礼を申し上げます。また「今日は特に寒くなりました」と仙台の方も話されたように12月に入って厳しい寒さに見舞われた平日のナイトゲームにもかかわらず、スタジアムで応援いただいた皆様にも感謝申し上げます。
先日4-1と快勝した鹿島戦同様のメンバー、システムで挑んだこの試合。「今日のゲームは序盤から非常に落ち着いて良いテンポでゲームを運べたと思う。良い守備から、攻撃に出ていく際も非常にスピーディなボールの出し方ができた」というネルシーニョ監督の言葉通り、自陣でしっかり守備をして、素早い攻撃につなげるという狙い通りのプレーができたのが前半21分でした。ビルドアップで古賀選手から三原選手へ。この三原選手から素晴らしい縦パスが入ると、これをクリスティアーノ選手がオルンガ選手へワンタッチで落として敵陣へ一気にスパート。ミカがドリブルでゴール前に迫ると、最後は優しいスルーパスをクリスへ。これを受けたクリス、豪快な右足一線ではなく、ゴール左隅へしっかり流し込んで見事に先制点を奪いました。
クリスはこのゴールで、レイソルでのJ1ゴール数が47得点、J2が19得点で、合計66得点。工藤壮人選手のクラブ記録に並びました。クラブ在籍6シーズン目での記録に「今日のゴールでレイソルの歴史に名を残せたと思うのでとても嬉しい。これからまだまだゴールを決めていきたいと思う」とますますの貢献を誓ってくれました。
ゴール動画
— Jリーグ (@J_League) December 1, 2020
明治安田生命J1リーグ 第26節
仙台vs柏
0-1
21分
クリスティアーノ(柏)#Jリーグ#ベガルタ仙台vs柏レイソル
その他の動画はこちらhttps://t.co/JUEMOXLYeZ pic.twitter.com/Hao82o9St6
後半に入り、監督から「少し攻め急いでいる。敵陣に入ったところで、もう少しポゼッションして、じっくり攻めて行こう」と修正を促された選手たち。敵陣に侵入したところでボールをキープし、最終ラインも押し上げてパスを回し、そこから相手の背後やスペースを狙う。前半から躍動していた瀬川&北爪コンビ、また前線3枚が絡んで押し気味にゲームを進めます。そのチャンスメイクから得た15分のCK、クリスのキックにニアで飛び込んだ瀬川選手がヘディングシュート。これは惜しくもポスト直撃でしたが、リバウンドをミカがプッシュ。ミカはこれで26得点目、さらに得点王レースで一歩前に出ました。チームにとっても良い時間帯の追加点、これで試合を大きく優位なものにできました。
ゴール動画
— Jリーグ (@J_League) December 1, 2020
明治安田生命J1リーグ 第26節
仙台vs柏
0-2
60分
オルンガ(柏)#Jリーグ#ベガルタ仙台vs柏レイソル
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ここ2試合、左サイドのウイングバックで先発している瀬川選手。「復帰してからあまりシュートを打っていなかったので、今日はシュートを積極的に狙っていこうと思っていた」という攻めの気持ちを持ちながらも、チーム戦術としてのディフェンスの役割にもとても献身的でした。上下のアップダウンを欠かさず、守備時には対面する相手との1対1にも体を張って対応。「怪我から復帰して、90分通して走り切るコンディションがまだ戻っていない感覚もあるので、とにかくスタートから後ろにも前にも体力が切れるまで走り切るということは試合前から決めていた。守備の時には同サイドの太陽とコミュニケーションをとって、相手のサイドバックや長沢選手のクロスへの飛び込みへの意識を持ってプレーしました」。攻めたい、シュートを打ちたいという思いを持ちながら、チームのために守備にも献身的に戦う。その中で、ゴールにも絡むことができたのは、瀬川選手にとっても復帰からの完全復調に向けてポジティブな試合になったのではないでしょうか。
次節は、5日土曜日、ホームでの名古屋戦です。ACL圏内の3位チームとの直接対決、現在9ポイント離されていますが、レイソルは残り試合が2試合多く、「今後の残りの試合でより多くの勝利を積み重ねることで、ACL出場権獲得も十分狙える位置にある。その中で次の名古屋戦は非常に重要な直接対決。勝点6の価値があると言っても過言ではない」と監督からも力強いコメントがありました。残り5試合、1試合1試合ずつ、勝ち点を積んで、もう一度上位争いに食い込んでいきたい。そのチャンスが見えた、仙台での大きな勝利でした。