2022年3月20日

名古屋戦

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担当:大重正人

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最後、山田選手が持ち上がってさあカウンターというところでホイッスル。正直、最後までやらせて欲しかったなあという無念。レイソルサポーターなら皆同じ気持ちだったと思いますが、その直後に豊スタに詰めかけた黄色いサポーターから大きな大きな拍手がありました。結果は1-1の引き分け、ビッグチャンスが何度もあっただけに、勝ち点3が取りたかった内容ではありましたが、それでも選手たちが見せてくれたプレー、走り、気持ちは、拍手を贈られるにふさわしい試合だったことを断言できます。

これまでの試合で見せてきた、連動した前線からの守備が今日も先制点につながりました。敵陣で奪ったボールをすばやく前へ。細谷選手のスピードと強度は、どのクラブを相手にしても互角以上に戦えることを今日も証明しました。対峙したのは中谷進之介選手、ユースの先輩であり、昨日日本代表に追加選出されたシンを相手に加速してシュート態勢に持ち込むと左足を一閃。

「最初のチャンスだったので、思いっきり仕掛けて振り抜こうと思い、本当にいいコースで決まった。ボールを持った時に相手の遠いところにボールを置くということを意識して、それが上手くゴールにつながったと思う」。今日のこの後、憎らしいほどのビッグセーブを続けたGKランゲラック選手の牙城を打ち破ったのですから、このゴールの価値はより一層高まったと言えるでしょう。

シンとの対戦については「やっぱりそう簡単に2点目は獲らせてくれないと感じたり、もう一つ自分が中に入れたら決定的なチャンスが作れたんじゃないかと思ったので、今日出た課題をしっかり次の試合に生かしていきたい」。試合後はチームとは別行動。慌ただしくスタジアムを飛び出して、佐々木選手と一緒にドバイへの旅へ出発しました。今度はU-21日本代表でさらなるゴールを!!

「監督から直接言われたわけではないが、おそらく(自分が先発起用されたのは)相手のワイドのスピードのある選手に対しての守備(が狙いだった)と思う」という川口選手の奮闘があったり、戦況を見たネルシーニョ監督が小屋松選手を2トップから1列下げて中盤を厚くしたり、個人と戦術がしっかりと合わさりました。同点に追いつかれてから、さらに続いた大ピンチはGKキムスンギュ選手の実力が遺憾無く発揮されて、レイソルを救ってくれました。

そして後半に入ってからは、レイソル優勢の時間でした。小屋松選手がゴール前抜け出して放ったシュートは左のポスト直撃。またこちらの動画の場面、自陣からビルドアップでプレスを受けながらもワンタッチで見事につなぎます。大南選手が勇気を持って前のスペースを取りに行ったことで状況は一変し、レイソルのビッグチャンスにつながりました。ゴール前の決定機をあと僅かで決めきれなかったことは悔しいですが、今日の試合は互いのキーパーが素晴らしい仕事を果たし、マテウス選手のシュートも素晴らしかったですし、価値のある1ポイントになりました。

開幕5試合で3勝1分1敗で勝ち点10。「ここまでみんなひとつになって戦えています」という川口選手の言葉は、レイソルの試合を見た方なら実感いただけると思います。まだまだ始まったばかりですが、自分たちは戦えるという自信を忘れない一方で、慢心することなくもっと献身的に、味方のためにいいプレーをという精神を持って戦っていくことが大事です。ぜひ日立台のスタジアムで、今年の新しいレイソルの戦いを後押ししてください。来週土曜はルヴァンの鳥栖戦、お待ちしております!