2022年11月 5日

今季最終戦

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担当:大重正人

レイソルの2022シーズン、30周年記念イヤーが終わりました。チケット完売、柏サポーター、湘南サポーター、工藤選手への献花、大谷選手や染谷選手の最後の勇姿、いろんな思いを持ってこの日立台に駆けつけてくださいました。皆様、本当にありがとうございました。

瀧川龍一郎社長より、今シーズンを戦い抜いた選手たちへねぎらい、応援いただいた皆様への感謝をお伝えしました。


 本日は、ホーム最終戦に本当に多くの方にご来場頂きまして誠に有難うございました。  今年もコロナの影響が残る中でも大きな後押しをしてくれたファン・サポーターの皆さん。自らも厳しい状況の中、支え続けてくださったホームタウン・スポンサーの皆さん。柏レイソルに関わるすべての皆様に支えられ、無事全節終了することができました。本当に有難うございました。  また、常に全力を尽くし、最後まで戦い抜いてくれた監督・スタッフ・選手の皆さんにも合わせて感謝申し上げます。  そして30周年の記念すべき年を皆様に盛り上げて頂き、改めて30年のご支援の重みを実感できました。重ねて御礼申し上げます。これを糧にまた新たな一歩を皆様と共に踏み出して参りたいと存じます。

 そんな中ですが、悲しい出来事もありました。10月21日、元レイソルの工藤壮人選手が32歳の若さでご逝去されました。工藤選手はアカデミーも含め16年、レイソルに在籍・活躍されました。J1優勝をはじめ三大タイトル獲得の立役者の一人であり、J1、56得点のクラブ最多得点記録とともにレイソルの歴史に刻まれる素晴らしい選手でした。改めてご冥福をお祈りいたします。

 また、染谷選手・大谷選手が今シーズンで引退することとなりました。。
 染谷選手におかれては、2019年から4年間活躍されチームを引っ張って頂き、特に2019年J2優勝J1昇格は染谷選手の力無くしてはなかったと思っております。
 大谷選手におかれては、カデミーを含めて26年間活躍頂きました。数々のタイトルを獲得してくれた主軸であるのはもちろん、レイソルの良い時も悪い時もキャプテンとしてチームを纏めてくれた正にレイソルのシンボルでした。
 この場をお借りして、お二人にはクラブを代表して感謝申し上げます。

 本日で全日程終了しましたが、また来年J1リーグでの戦いが待っています。年々戦いは厳しさを増していますが、引き続きネルシーニョ監督に指揮をお願いしてしっかりと戦い抜く準備をして参ります。来年も是非、柏レイソルに今年以上のご支援・ご声援をよろしくお願い致します。今年一年間、本当に有難うございました。


チームとしては10試合未勝利でシーズンを終えることになってしまい、前半戦の好調から一転して、苦しい秋でした。ただ結果的に順位は7位。ネルシーニョ監督は「掲げた目標を完遂できたかできてないかで言うと当初掲げた目標通りの10位以内には入れたと考えることはできるが、これで我々が満足しているかと言えば決してそうではない。布部GMと話をしながら補強についてこれから協議していく」と述べました。

この日が引退試合となった大谷秀和選手、後半30分、その背番号7がピッチ脇に現れると、日立台が大きく沸きました。「感傷的になるとかはなかったです。どうやって追いつくか、それだけで、いつも通りでした」。古賀選手からキャプテンマークを受け取り、ボールを受けて、展開する。難しいことよりも、シンプルにプレーし、チームのリズムを作り出す。タニらしさは今日も変わりなく、特にアディショナルタイムの攻勢を作り出した、胸トラップからの反転、球際でマイボールにする技術、ことごとくボールを繋いだプレーに、正直まだまだやれる、と思った方は多いでしょう。

でも「ボールをプレーするだけならやれる。でもボランチというポジションで攻守に役割を果たし、インテンシティが求められる。足首の状態もあって、そこが難しいと感じることが今年はあった」と自分の矜持と、俯瞰的に自分を分析できるタニの葛藤がありました。

試合後のセレモニー。タニとソメのサッカーへの思い、家族や周りへの感謝に多くの涙が流れました。ソメは会見で「僕は東京出身ですが、千葉テレビが映って、週末の夜にレイソルの番組を見るのが大好きだったんです。だから父親にJリーグでプレーするなら?と聞かれ、柏レイソルと答えたぐらい。大好きだったレイソルでプレーできて本当に嬉しかった」と明かしてくれました。Twitterに二人の挨拶、フルでアップされています。

この1週間、3人のムービーをずっと編集していました。正直大変な作業でしたが、タニが会見で「クオリティが高かった」と言ってくれて、とてもありがたかったですね。全力でやって良かった。でもそんなことより、2人の奥様が自ら集めてくださいましたし、ロアッソの大木監督もそうです。皆さんが快く引き受けてくれて、すぐさま気持ちのこもったメッセージを送ってくれたのは、タニやソメのこれまでの人生で、いろんな方にそれだけのものを見せて届けていたからこそです。

そんな2人は、レイソルに残り、指導者となる予定です。詳細が決まりましたらまたお知らせいたします。選手としての別れは非常に寂しいですが、でも指導者として、レイソルを強くするための存在としてこれ以上心強いことはありません。今は家族との時間や休息の時間を多く過ごして、また来年からレイソルのエンブレムをつけてくれます。今まで本当にお疲れ様でした、そしてありがとうございました。