2023年6月10日

アウェイマリノス戦

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担当:梶山由珠

前節の札幌戦に続き、またも打ち合いとなった今日のゲーム。王者マリノスを相手に、今日は勝ち越しまで持っていき、あとは表示された後半アディショナルタイム「7分」を耐え凌ぐだけでした。
前節と同じ過ちを繰り返してはならない。レイソルを応援する人ならきっとそう思ったはずです。守り切ってくれると信じていたし、選手たちのプレーからもその気迫は伝わってきました。だからこそ、宮市選手の決勝ゴールが決まった瞬間の、日産スタジアムに鳴り響いたマリノスサポーターの大歓声は、正直、悪夢を見ているかのようでした。

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前半の立ち上がり、レイソルはしっかりとブロックを敷いて、まずは守備からのスタンスでゲームに入りましたが、あまりにもマリノスをリスペクトしすぎてしまったかもしれません。「入りで押し込まれすぎて、その流れで失点までいってしまった」と古賀選手が反省点に挙げた通り、相手に押し込まれる展開が続いた時間帯にPKから先制を許してしまいます。

開始13分での失点、マリノスをさらに勢いづけてしまうのではと不安がよぎりましたが、徐々にレイソルもボールを持てるようになり、好機を作り出します。
敵陣で攻撃を仕掛ける時間が増え、立て続けにシュートを放つなどレイソルにも得点の匂いが漂っていた時間帯、前半40分でした。片山選手からサヴィオ選手に縦パスが通るとそのままペナルティエリア内までドリブルで持ち上がり、ゴール前に走りこんだ細谷選手へクロス。このボールがクリアを試みたエドゥアルド選手のオウンゴールを誘い、同点に持ち込みます。

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しかし、いい時間帯に追いついたと喜んだのも束の間。直後のマリノスのキックオフボールの流れからエドゥアルド選手にロングボールで裏を取られ、あっという間にエウベル選手と松本選手の1対1。シュートは松本選手の右手をすり抜けて、瞬く間にマリノスの勝ち越しゴールを許してしまいます。

悔やまれる展開、このままでは終われないレイソル。後半立ち上がりに再び試合が動かしたのは、今日も戸嶋選手でした。
サヴィオ選手がゴール前へグラウンダーのクロス。これは相手GKに弾かれましたが、ゴール前にしっかりと詰めていた戸嶋選手が蹴り込んで、同点とします。
「ここ数試合は前のポジションに入ることが多くて、やっぱりゴール前にいないと点は入らないと思ってプレーしていました。あのゴールシーンはたまたま自分のところに溢れてきただけかもしれないですが、後半立ち上がり、より勢いを持ってという姿勢がゴールに繋がったのかなと思います」

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同点ゴールのあとは、一進一退の攻防が続いた両チーム。互いにチャンスを作りながらも、ピンチを凌ぐ時間帯が続いていた73分。
後半途中から右サイドに移った片山選手がボックス内へアーリークロス、これを途中出場のフロート選手が頭で合わせて、ついに勝ち越しゴールを奪います。

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先日7日に第一子が産まれたばかりのジェイ。ゴールを喜びながらレイソルサポーターのもとへと向かい、チームメイトたちとゆりかごダンスを披露して自らを祝福しました。

残り15分と少しのところで勝ち越しゴール。前節は勝ち越しまで持っていけなかっただけに、「今日は勝てる」と思わずにはいられませんでした。
しかし87分、立田選手が相手選手を倒してしまったプレーと遅延行為で立て続けに2枚の警告を受け、退場の判定に。ここからレイソルは10人での戦いを強いられると、90+4分と90+7分で立て続けに失点し、最終的には4-3での敗戦。冒頭で「悪夢」と表現したように、なんとも受け入れ難い結末となりました。

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あのシュートが決まっていれば。あの判定が違っていたら。たらればを挙げたらキリがありませんが、どちらに転んでもおかしくない紙一重のゲームだったと思います。ただ、今日もレイソルには勝ち切る力、逃げ切る力が足りなかった。悔しいですが、それは認めざるを得ません。
それでも、強敵マリノス相手に3点を奪って互角に戦えたこと。一度は勝ち越したこと。マリノスより3本多い、17本ものシュートを放ったこと。少しずつではありますが、前進していることは確かです。

今日で17試合を終えて前半戦が終了。井原監督体制になってリーグ戦はまだ4試合ですが、暫定17位と苦しい状況からは抜け出せていません。

2試合続けて非常に残念な結果となってしまい、申し訳ありません。落胆されてしまっても仕方がない状況にもかかわらず、今日も試合後には「俺たちがついてる、恐れることなかれ」と選手たちの背中を押す歌声を届けてくださったサポーターのみなさん、本当にありがとうございます。
悔しくてたまらない気持ちは、選手、スタッフ、サポーターも、みんな一緒だと思います。それでも歌で、手拍子で、前向きな声掛けで後押しを続けてくれるサポーターの姿勢に、我々は甘えてはいけません。これからは良い内容だけでなく、勝利という結果を届けられるように。
まずは休息をとって、気持ちも一度整理して、また再来週から始まるリーグ後半戦に向けて準備していきます。ここから必ず這い上がりましょう。

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