2023年7月17日

ガンバ戦

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担当:大重正人

1-3というスコア、結果がすべてです。勝てなかったと下を向いているわけにはいきません。残り13試合、その内容から次につながることを導き出して、次の勝利をめざしていくのみです。

試合をご覧の方はお分かりだと思いますが、90分の試合のうち、劣勢ばかり続いた時間は多くはなかったと思います。選手たちは良く走り、戦っていました。セカンドボールや球際のバトル、プレスに出て行った時の強度。そして後半途中の椎橋選手の退場から10人になってからは、よりその部分が際立ち、途中出場の山本、戸嶋、三丸、川口、真家選手たちを含めて、1人分多く走って、2点のビハインドを何とかするという気迫が十分感じられました。ガンバがリードして守備を固めたこともあったとは思いますが、現に相手のGKを脅かしていたのは1人少ないレイソルの方でしたし、後半に入ってからのCKはレイソルが9本で、ガンバは0回。10人になってからも何回CKのチャンスを得たでしょうか。

前半21分の同点ゴールも、レイソルが狙っていた形を出せたゴールでした。4-4-2のセットから、相手のビルドアップに対して徐々に前進してコースを限定し、相手を追い詰めていく。サイドバックの片山選手までプレスに出てボールを蹴らせて、さらに失っても小屋松選手の素晴らしいプレスで奪い返して、前線の4枚が攻撃に転じました。ペナルティエリアで細かく繋いで、サヴィオ選手からの見事なアシストを細谷選手がゴール、働くべき選手たちは連動したナイスゴールでした。「前半いい戦い方ができて、後半すぐにああいう形で失点を許したが、後半に入ってからも互角に戦うことができたと思う」。サヴィオ選手の言葉通り、レイソルの選手たちは持てる力を見せてよく攻めていましたし、全力を出し切った試合ではあったと思います。

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ただ、その頑張りをスコアに表せられなかったという大きく重い現実があります。相手のシュートをわずか5本に抑えながら、そのうち3本がゴールになってしまった。失点の場面、PKになった場面、映像を巻き戻せば、ここは回避できた、こうすることもできた、というのが見えてきます。特に後半早々の失点はマイボールのスローインを失ってからのものでした。全員で頑張って頑張って追いついて、さあここから逆転しようという矢先。前半の立ち上がりもそうですし、PKの場面も含めて、全てが致命的でした。あの場面も踏ん張れないと、それまでのハードワークが水泡に帰して、この先、獲れるはずの勝ち点は一向に手にすることはできません。細谷選手の言葉です。「後半の入り、ハーフタイムに全員で締めてはいるが、ああやって(後半早々に)入れられてしまって少し崩れてしまった。自分たちの修正力が足りていないと思うし、その後も決定機は作ったが、決めきる力がまだまだ必要だと思う」

松本選手は「前半45分で言えば、自分たちがすごく劣勢だったと言えばそうではなかったし、後半も一人少なくなってもチャンスを作って、追いつけるぐらいの雰囲気もあって、完敗だったという感覚はないと思う。ただ不用意なファウルや、一つ一つのズレが結果的に失点になってしまっているのが、ずっとある。シーズンを通して、試合の入りをどうするかというチームの意思統一、選手一人ひとりがどう戦うか、もっと理解して合わせないといけない。キーパーの自分としては、ミスやズレがあってもそこで止めていれば失点にはならないし、守備範囲を広げたり、もっと自分の能力を上げていかないといけない」。

相手がマックスのパワーを出してくる立ち上がりの時間帯、相手を上回る力をもっと出さないと、今後も同じ試合を繰り返すことになります。先行されて、追いつくために、必要以上に力を浪費し、逆転までの力を失っている現状があります。戦術的にも、選手たちの意志統一の面でも、もっともっと拘らないといけない。せっかくの頑張りが結果につながってほしい。

サポーターの皆さんの応援は、本当に心強かったです。ホームガンバサポーターの声量はすごかったですが、パナスタの5階席、ピッチから離れた場所からでもレイソルサポーターの声はピッチまで届いていました。一人少なくなって2点ビハインドになってから、より一層熱が上がっていましたし、その後押しが選手たちの足を動かしたのは間違いありません。細谷選手の言葉です「チーム全員が一つになって勝点3を最後まで目指したところは今後に繋がるものだと思っているし、それを繋げなければいけないと思っているので、次絶対に勝点3取れるように準備していきたい」。チームは柏に戻り、水曜まで休養。金曜から再スタートになります。8/2の天皇杯札幌戦、そして8/6のリーグ再開の京都戦まで、1回1回のトレーニングを無駄にすることなく、試合で結果を出すために最善の成果を残さなければいけません。時間切れまで声援を送り続けてくれるサポーターの皆さんに顔向けができるような結果を。

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