勝利への渇望
担当:長谷川
今シーズン初の3連戦の最中で、ミッドウィークにアウェイで浦和戦を戦いました。対浦和でいうと昨シーズンは良い形で2勝を挙げたものの、状況の異なる中で迎えた今回の対戦。結果はご存じの通り、先制を許す苦しい展開ではありましたが、小島亨介選手のビッグセーブもありPK戦の末、勝利を掴みました。

浦和戦までの6試合は全て90分で決着が付いていたレイソルにとって、リーグ戦でのPK戦は初のシチュエーションでしたが、無数の旗と声が圧力をかけてくるゴール裏側での緊張感溢れる空気の中でキックを成功した4選手と小島亨介選手を中心に、何とか勝ちきることができました。
通常、試合前のリカルド監督は選手たちへ戦術的な声掛けが多く、ロッカー内の映像は撮影しているものの、その大半はMATCH VLOGでは公開していません。ただ、今回の浦和戦では戦術的要素よりもリカルド監督の「この試合に絶対に勝つ」という気迫と熱量を撮影しながら強く感じられたため、ほぼノーカットで入れることにしました。
リカルド監督はその試合のハーフタイムにもサポーターの皆さんに向けて鼓舞するようなアクションをしていましたが、それもやると決めていたのではなく自然に出た行動だったようです。「(レイソルサポーターは)ホームでもアウェイでも素晴らしい声援を送ってくれている。あのようなアウェイクラブにとって戦うのが難しいスタジアムではピッチに立っている選手たちの背中をもっともっと押して欲しい。『12番目の選手』として、いつも以上に一緒に戦って欲しいという想いを持っていた。勝点3には届かなかったが、PK戦で挙げた勝利というのはその声援が選手たちに伝わっていたからだと思いますし、サポーターの皆さんの後押しがあったからこそだと思います(リカルド監督)」

結果が出ていない時期は往々にして自信を無くしたり、迷いが生じるものです。やり方を変えたり、人を入れ替えたり、いわゆるテコ入れを図ることもあるかと思います。しかし今のレイソルはその選択は取りません。
選手、スタッフともに昨シーズンから一つずつ時間をかけながら全員で積み上げてきたものに対する自信があるからです。結果が出ていない以上、見方によっては過信や慢心と捉えられても仕方ないとは思いますが、このチームのスタイルはまだ発展途上です。対策や分析が進むことはシーズン前から承知の上で、課題の改善とアップグレードを意識しながら新シーズンに入っています。
シーズンで区切ると昨年よりは結果が出ない試合の方が多いですが、一つのチームの成長過程と考えたら、壁にぶつかる時期も必ず訪れます。上手くいかない時こそ、その振る舞いが試されると思いますし、ここからさらにチームとして強く、大きく成長するためのチャンスなのではないかと思います。
古賀太陽選手は今週の試合前の取材対応で、「浦和戦は引き分けでしたが、PKでの勝利ということも含めてチームとしてはポジティブな空気が流れてる気がします。良いものは良いとして捉えながら、ただ、その課題とはしっかり向き合いながらやっていくべきかなと思います」と話していましたが、PKとはいえ現状に苦しむチームにとって、初めて獲得した勝点「2」という数字が、ただの数字以上に良い影響をもたらしています。
そして浦和戦では2人の選手がピッチに立ちました。
1人目は昨年のルヴァンカップ決勝以来の公式戦出場となった原川力選手。昨シーズン序盤は主力としてチームを支えてくれましたが、度重なる負傷により復帰まで時間を要することになりました。「レイソルに来てから、これまで経験したことがないタイプの怪我が増えているので、まずは自分の体をを元通りの体に戻すことが大事。今年もあまり試合ができていないが、やっぱり試合をやることでコンディションも戻っていくと思う(原川選手)」と本人としては万全のコンディションでの出場、ではなかったようですが、中盤の底からチームをコントロールし、得意のキックで安定感をもたらしていました。
一方で「今年のレイソルの試合を(外から)見ていて、やりたいことを貫くのも大事だと思うし、やりたいこと以外の違う選択肢も必要な時もあると思う。そういう試合の中での柔軟性を選手たちがピッチ上で出していかないといけないかなと思う」と豊富な経験をもとに、ピッチ内外でチームに良い影響を与えてくれそうです。

2人目はその原川選手に代わってボランチを務め、プロデビューを果たした島野怜選手。ルーキーながら堂々としたプレーぶりで勝点獲得に貢献しました。「ボールを奪う能力があり、そしてボールに関われる選手。広いスペースを守れる、守備が長けている選手ではありますが攻撃面でもチームに貢献できる選手になってくれると思う」とリカルド監督も評価しました。
「怪我人が出ていることもあって、色んな選手にチャンスが巡ってくる中で、みんなが良い状態で準備ができてるっていうのは、本当にチームにとってプラスに働くことだと思う。今のチームの良さとしながら、そういう若い選手たちがどんどん台頭してこないと、より強いチームにはなっていかないとは思っているので、高いレベルを目指しながらお互いやっていきたい」と古賀選手も話した通り、誰か一人に依存することなく、全員で戦えることがこのチームの武器です。島野選手はもちろん、今後も全員が大きな成長を重ねてくれることに期待しましょう。

3連戦の3戦目となる明日は水戸ホーリーホックをホームで迎えます。前回対戦はJ2リーグを戦っていた2019シーズン第36節まで遡り、J1リーグの舞台では初対戦となります。その時の対戦では撃ち合いの末、2−3で敗れています。
勢いのある昇格チームではありますが、「水戸はトレーニングされた警戒すべき良いチーム。攻撃の部分で色んなアイデアを出せる危険なチームです。(レイソルとしては)水戸戦、横浜FM戦で勝点6を重ねて良い形で前半戦を終えたい(リカルド監督)」「連勝できていないので、しっかり勝ち点3を取るところは意識したいですし、FWが点を取れば勝てると思います(細谷真大選手)」と話し、今シーズン初の連勝、そして間もなく迎えるリーグ後半戦に向けて、ホーム連戦での勝点獲得にかけるモチベーションは高いです。

第3節のアウェイ鹿島戦でゴール裏に掲げられた「我らが進む道に迷いなし。柏を貫き、貫き通せ」というメッセージに選手たちも奮い立たせられていたようです。レイソルに関わる全員が同じ方向を向き、目標に向かって突き進んでいきましょう。
まだ成し得ていない今シーズンのホーム初勝利にむけて、明日も最黄のサポートよろしくお願いします!


